犬神佐兵衛一代記〜佐兵衛翁の望みとは?〜
- Chizu_Yamamoto
- 21834
- 6
- 1
- 1
佐兵衛の思惑が外れた理由って、珠世を意思のない聖杯だと思ってたからだよね。ところが実際には珠世は松子レベルではっきりとした意思を持って行動してた。だから珠世は聖杯ではなくなったし、実は取り合われる聖杯は佐清だった。
2015-01-31 01:25:05聖杯って表現に意味はないんだけど、ようは王冠とかの権力とかを付随するものではなく、ただそれを価値として求め争われるもの、という表現をしたいの。けれどこの三竦み、全員が佐清を求めてながら、それぞれまるで別の佐清を求めてる。個人として、息子として、立場として。
2015-01-31 01:27:58もしかして、三種の求め方をされてるから、佐清の行動にも三種の面があるのか?個人として、息子として、立場として。個人として珠世を助け、息子として母を庇い、立場として静馬に従った?だから佐清は、まるでばらばらの行動をしてる?
2015-01-31 01:30:01犬神佐清は、まあぶっちゃけ青沼静馬フリークの私にとっては味が薄すぎて興味ないレベルですが、静馬レベルで意味がわからない人物なのは間違いないんだよね。なのでまた、しっかり考えなくてはなあ…………zzz
2015-01-31 01:31:27@escargottt 佐兵衛の思い描いた図と違う。ある意味で願いは叶ったけど。このズレの部分があったから「佐兵衛翁の望みをかなえてたんですよ」って言われても、何ともピンと来なかったんです私。
2015-01-31 01:34:04一晩経って犬神佐兵衛論をもう一度考えると佐兵衛翁は男としての自分に自信がなく、選ばれたかったのでは?と思った (以下長文)
2015-01-31 07:47:051)まず佐兵衛は浮浪児で元々何も持っていなかった。なので晴世を愛して執着するのなら恩義とか世間体とかそういうものをすべて捨てて駆け落ちしたってよかったのではないか。それを晴世に拒まれたことがあるのではないのかなと推測。
2015-01-31 07:49:192)晴世も肉体的には満たされなくても実家に帰るとかそういうことはなかったし、大弐のことを夫として愛する気持ちはなくはなかった。だから大弐と世間体その他を捨ててまで佐兵衛と二人で生きたいとは思わなかった。大弐公認で禁じられた関係を続けている方が誰も傷付かなくていいと思っていたと推測
2015-01-31 07:51:453)財を成した佐兵衛は金と地位の力で妾を飼うことはできたし、女工の菊乃に家持たせてやるから愛人になれと言えばどうにかできるようにはなった(推測です)だけど一度も女たちに愛しているとか好きと言われたことはなかった。菊乃にも生活面で感謝はされていても愛していると言われたことはなかった
2015-01-31 07:54:154)だから菊乃には斧琴菊を与えたり静馬を跡継ぎにと持ちかけたりしてそれで感謝はされても望む愛の言葉は言われない。そして静馬自体には愛着はない、菊乃をちやほやするためだけの道具でしかない
2015-01-31 07:56:225)菊乃と静馬が失踪して松竹梅に他に男ができたんじゃないのー静馬だってお父さんのタネか分かったもんじゃないしと言われてもしかしたらそうかもしれないという気持ちはあった。だから「真実」を伝えた娘たちを憎み、去った菊乃たちを連れ戻したいとは思わなかった
2015-01-31 07:58:196)遺言状の真意は己と晴世の孫である珠世が「配偶者を選ぶ」ことであり、財産や犬神家はもうどうなってもよかった。奉公会もあるし、娘たちの婿も商才はあるしでなんとかなるだろうしなんとかならなかったらそれはそれで
2015-01-31 08:00:377)珠世が犬神の男と財産を拒むならそれは晴世、菊乃と同じ女だったということ。もし珠世と三人の孫の誰かが欠けるなら息子である静馬にも分けてやってもいい、とその程度の考えだったのではないか。
2015-01-31 08:04:008)そして佐兵衛にとって「女」は愛を受け、その愛情を己の身体で宿して子を成す存在と見ていたのではないか。だから愛した晴世は祝子を産み、菊乃は静馬を産んだ。珠世が夫を選び、その夫との間に子を成したらそこで佐兵衛の望む愛の形は完成する、と。それが遺言状の真意
2015-01-31 08:09:059)…にしては愛情もなく飼っていただけの妾たちが松竹梅を産んだのは?となるんだけどその当たりは目をつぶるしかないか。と最後がうやむやだけど長文終わり。
2015-01-31 08:07:02@E3_komachi_E6 「選ばれたい」理論新鮮です。でもたしかに、終生、佐兵衛を貫いていた、野々宮大弐・春世夫妻への、絶対的に越えられない何か、が説明つきます。
2015-01-31 08:09:30正体不明の美少年で、男からも女からも愛されて、お家乗っ取り系の悪巧みをする人物って、横溝作品と影響を与えた絵双紙には出てくる。佐兵衛はそんなキャラの形を借りてるけど、決して悪党ではなかった。大弐をどうこうして春世と一緒に……なんてこと逆立ちしてもはなかった。
2015-01-31 08:13:06佐清は顔、内面性もある意味で佐兵衛翁の純真の部分なのかも。(静馬も根っからの悪では無かった…)…佐武、佐智は母方の血が濃い気がする。
2015-01-31 08:29:19野々宮晴世という女性の心理が見えてこないのがちょっと残念。夫は男色家で自分は妻だけど生娘。夫の相手の美少年と肉体関係を持って娘を産む。夫や不倫相手に愛はあったのか?ただ流されるだけだったのか?
2015-01-31 08:33:51@E3_komachi_E6 最初に大弐と佐兵衛ができちゃったときは、さすがにショックか晴世実家に帰ってますよね。このショックがどういう意味か。 夫を男に取られたショックか、自分も実は内心惚れてた佐兵衛を、よりによって夫に取られたショックか。もしかすると両方かも。
2015-01-31 08:39:47@Chizu_Yamamoto シンプルに役立たずだと思っていた夫が男相手ならいけるというショックかと思っていました。読みが浅いわ
2015-01-31 09:13:33犬神佐兵衛一代記〜佐兵衛翁の望みとは?〜 - Togetterまとめtogetter.com/li/776432 色々腑に落ちた。めちゃめちゃ面白い考察。
2015-01-31 09:16:44