金明秀先生han_orgの「良記事。パットナムの差別追認的なフレームをちゃんと否定する主張を紹介してくれているところもいい。ただ、「そういったやり方…が今まさにヨーロッパで起きていること」というのはどうなあ。」
社会学者。専門は計量社会学。日本解放社会学会会長。/心がけているのは「同化による軛から信頼による絆へ」/当アカウントのツイート内容はすべて個人の主張であり、所属組織の公式見解ではありません。
良記事。パットナムの差別追認的なフレームをちゃんと否定する主張を紹介してくれているところもいい。ただ、「そういったやり方…が今まさにヨーロッパで起きていること」というのはどうなあ。/移民の受け入れと異文化の共生 - 擬似環境の向こう側 brighthelmer.hatenablog.com/entry/2015/02/…
2015-02-16 10:23:08いつも書いていることだけれども、欧州の民族関係をめぐる状況(それも各国で多様性が大きく一口に語ることはむずかしい)を、表層的な現象だけを見て、日本になぞらえるのは控えてほしいんだよね。
2015-02-16 10:26:24ヘイトクライムやヘイトスピーチを抑制する制度や社会状況が一度は整備されたうえでそれに対するバックラッシュが発生しているのと、その種のものがまったく存在しないのにバックラッシュだけが発生しているのを、同じに論じるのはナンセンスなんだよ。両者を同じだと勘違いさせてしまう議論は有害。
2015-02-16 10:27:20欧州の移民政策を理想視するつもりはないけれども、日本とは比較にならない。少なくとも欧州では、「すでに国で暮らしている外国人や、新たに国にやってきた人たちが社会の一員としてやっていけるよう、その権利をきちんと保障するとともに積極的な支援を行なっていく」努力を一度はしたわけだから。
2015-02-16 10:30:24安田浩一『差別と貧困の外国人労働者』(光文社)を文献に挙げているけど、正直、どういう読み方をしたのかと不安になる。あぁ、欧州といっしょだな、と思ったのだろうか。
2015-02-16 10:37:18これも何度も書いてきたことだけど、日本の入管政策というのは戦前の特高警察にルーツがあり、「外国人」を犯罪者予備軍とみなす基本的視座は現在に至るまで一度たりとも変更されたことがない。移民の統合を専門に扱う省庁を持っている国と比較する時点ですでにおかしいんだよね。
2015-02-16 10:43:31経産省あたりは 「低賃金の労働力として劣悪な環境下でこき使い、使えなくなったら遠慮なく切り捨てる」というロジックだ。かつて短期ビザでのガストアルバイター制度を採用したドイツも基本的にはそういう発想だったろう。でも、そのドイツはいまや移民の受入国であると宣言し統合政策を採っている。
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