ニンジャスレイヤー二次創作特別企画【イン・ザ・ストーム・オブ・バレット・アンド・カラテ】♯1
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◇ニンジャの◇ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤーの二次創作を投下します。なおシカナの過去作は togetter.com/id/RiverInWest… で読むことができ怪しくはない ◇二次創作◇ #4215tk
2015-02-19 19:01:34◇ワオワオー◇なお投下にあたりTLがドバッとなってしまうことが考えられるため、必要な方はタグ #4215tk をミュート重点。なおこのタグは実況にも使えるハイ・テックなシステムです。実況してくれるとシカナが嬉しい。では早速やる◇たのしいよ◇
2015-02-19 19:02:53実況付きはこちら:http://togetter.com/li/786125
ネオンの光輝くネオサイタマのさらに北。遺棄された郊外との中国地方の境は、重金属酸性雨などものともしないバイオバンブーとバイオパインが群生するジャングルに包まれている。訪れる者はなく、故に知る者はない。この地に暗黒武道を伝えるドージョーがある事など。1 #4215tk
2015-02-19 19:08:02その名はサンガ・ピストルカラテ・ドージョー。師範の名はサヤカ・サンガ。かつて名うてのヤクザ・アサシンとして暗躍していた女。年老い、ヤクザ・アサシンを引退した彼女がなぜドージョーを開いたのか?それは誰にもわからぬことであろう。2 #4215tk
2015-02-19 19:10:30しかし、秘密裏に開かれたドージョーの噂を聞きつけ、その門を叩く者は少なくない。例えば……ジャングル内でカラテ警戒をするあの七人の影のように。並外れた巨体の持ち主。ひどく小柄な影。古めかしいピストルめいた何かを持つ者。長柄の武器を両手に構えるもの……3 #4215tk
2015-02-19 19:12:04おおよそ共通点の見られぬ七人だが、彼らは全てサンガ・ドージョーの同門者だ。そもそもサンガ流ピストル・カラテは得物をピストルに限定しない。故に、このような多様性が生まれる。「気配あるか」「ないな」誰とも知れぬ囁き声。「あのオリガミ・メールはブラフか……?」4 #4215tk
2015-02-19 19:14:04「無論、違う」その場に響いた声に、七人の影は一斉に振り向く!その前に立つは……ナ、ナムサン!赤茶色の装束に身を包んだニンジャではないか!?そのニンジャは二丁の拳銃を持ち、胸の前に交差させた奇妙な構えからアイサツを繰り出す!「ドーモ。ニードルシューターです」5 #4215tk
2015-02-19 19:16:09唐突なニンジャの出現に、しかし七人は動じない!どころか、誰もがニードルシューターと同じ構えをとったのである!何故か!?彼らもニンジャだからだ!「ドーモ、ニードルシューター=サン。ビッグウィリーです」「トランキライザーです」「スライハンドです」6 #4215tk
2015-02-19 19:18:09陰々としたアイサツはなおも続く!「クレヴィースです」「シーリングファンです」「スプリンクラーです」「ワンヒットワンダーです。……ニードルシューター=サンだと?」古めかしいピストルめいた何かを構えたニンジャが、怪訝な声を上げた。「その名をまた聞くことになるとはな」7 #4215tk
2015-02-19 19:20:07また?今、またと口述されたか?……然り。七人のニンジャたちはニードルシューターを知っている。彼はかつての同門であり、唐突にサヤカ・サンガの元から離反した破門者だからだ。「どういうつもりだよ、エエッ?」小柄なスプリンクラーが威嚇!「殺されに来たのか?」8 #4215tk
2015-02-19 19:22:02「まさか」ニードルシューターが鼻を鳴らし、構えを解いた。「俺はビジネスの話をしに来たのだ」「ビジネス?」巨体の持ち主であるビッグウィリーが疑問の声を上げる。「オリガミ・メールの用件ってのはそれか」「そうだ。人手が欲しい。強いニンジャの力がな」9 #4215tk
2015-02-19 19:24:11「そりゃ俺たちは強いが」シーリングファンは二丁のハルバードを構える。ナギナタの両脇にそれぞれピストルの銃口と斧を取り付けたような歪なそれを。「そのためだけにここに戻ってきたってか」「ああ。かつて修行の様を見ているものの方が信頼がおける」10 #4215tk
2015-02-19 19:26:05七人のニンジャたちは沈黙した。ニードルシューターが言葉を投げかける。「貴様ら、その腕をこの寂れた地で腐らせるつもりか?ネオサイタマに来い。サンガ・ドージョーのワザマエを刻み込むために!」「要件を言え、ニードルシューター=サン」ワンヒットワンダーが呟く。11 #4215tk
2015-02-19 19:28:10「俺は……否、俺の所属する組織は、凶悪なテロリストを相手取ろうとしている……」…………その後の彼らの会話を聞き取れる読者はいなかったことだろう。わかるのは、夜が明ける前に、七人のニンジャたちがドージョーから姿を消したことだけだ。12 #4215tk
2015-02-19 19:30:05翌朝。古びたドージョーに顔を出したサヤカ・サンガは、タタミの上に置かれたカエル・オリガミ・メールに目を留めた。それを拾い、黙読した彼女の顔が、一瞬でしかめられる。「バカ弟子どもが」吐き捨てた彼女は、自室へと戻っていく。旅支度をするために。13 #4215tk
2015-02-19 19:32:04KRA-TOOOM!タケノコめいて乱立する廃ビルの一つ、その入り口から爆煙が吹き上がる!「アバーッ!?」「グワーッ!?」「エマージェント!エマージェント!」そして中からパラパラと人影が飛び出してくる!炎に照らされるその顔は青白く、そして双子のようにそっくりだ。16 #4215tk
2015-02-19 19:36:04ナムサン!ネオサイタマの裏事情に詳しい読者ならば即座に看破できたろう。飛び出してきた彼らはクローンヤクザなのだ!「ザッケンナコラー!」「スッゾオラー!」「ナンオラー!?」クローンヤクザは口々にヤクザスラングを叫び、廃ビル前に立つ大男に銃口を向ける!17 #4215tk
2015-02-19 19:39:07「出てきたかァー……!」巨大な男は目をぎらつかせクローンヤクザを睨む!その体は戦車めいた迷彩タイル装甲に包まれ、両手にはバズーカ砲!彼はおもむろにオジギを繰り出す!「ドーモ。ビッグウィリーです」ナムアミダブツ!彼はビッグニンジャなのだ!18 #4215tk
2015-02-19 19:42:09「「「スッゾオラー!」」」BLAMBLAMBLAM!展開したクローンヤクザが一斉銃撃開始!ビッグウィリーが煩わしげに目を細め、二丁バズーカを構える!「イヤーッ!」KABOOM!KABOOM!「「アバーッ!」」クローンヤクザ群の中に一発の砲弾が叩き込まれる!19 #4215tk
2015-02-19 19:45:06