忍殺二次創作【ラン・コワード・ラン】#2（実況付き）

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

不安でしかなかったカラテ・トレーニングが面白く思えるようになったのは、いつからだろう？リフレックスはもはやそれを思い出せない。ミラーシェードによるジュー・ジツの指導が始まった瞬間に、彼の意識は変わった。カラテによるなんらかのケミストリ反応が起こったのだ。30 #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

基礎を叩き込まれたら実践あるのみ。無論のこと、初めは打ちのめされてばかりだった。カラテ経験の差を嫌という程思い知らされた。が、それでも不思議と弱音を吐く気にはなれなかった。自分の組手が終わった後も他の組手を観察し、それを元にイマジナリー・カラテした。31 #4215tk

たいむしふたーまくず @znntmk

リフレックスちゃんたら…こんなに生き生きして(涙ぐむ) #4215tk

ざりりん @science611

@nj_deep 自我もザイバツメソッドに研修されてそう #4215tk

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結果、まずミノタウルからイポンを取れるようになった。彼のビースト・カラテは当たれば恐ろしい。無論回避はできる。しかしヘイキンテキを保てないが故にボロを出し、重い一撃をもらう。それが敗北のパターンだった。恐れぬようヘイキンテキを保つ努力をする。それが第一歩。32 #4215tk

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糸口をつかめば、後の成長は早かった。今ではこの通り、フューズフィンガーからもイポンを取れる。「まったく小憎たらしいやつだぜ、お前はよ」彼はどこか満足げな口ぶりでそう言った。「ま、これだけできるようになりゃあ、そこらのニンジャには遅れはとらねえだろ」33 #4215tk

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「アリガトゴザイマス！」リフレックスは再度頭を下げた。彼らとの組手で鍛えられたカラテが、彼に自信を与えていた。「…つまり、そろそろミッションを与えられる時期だということだ。リフレックス＝サン」第三者の声が響く。組手を見ていたミノタウルだ。34 #4215tk

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「ミッション」リフレックスの心に、また不安の影が差す。「どのようなことを」「そう心配するな。アプレンディスに与えられるミッションに、そこまで難しいものはない」ミノタウルが言う。「基本的にはオヤブンの縄張りの見回りだ。これからやるような」35 #4215tk

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「これから？」リフレックスは思わず鸚鵡返しに声を上げる。「見回りを？」「然り！まあ、俺も一緒だ。そう心配するな」ミノタウルが笑う。「今回はこの階層内の見回りを行う。オヤブンの支配下にあるヤクザ事務所重点だ！」「ヤクザですか」リフレックスが眉をひそめた。36 #4215tk

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「なんだその顔は？ケンカ売りにいくわけじゃねえんだぞ、リフレックス＝サン」フューズフィンガーが荒っぽくリフレックスの肩を叩く。「たまに事務所に乗り込んで暴れる野良ニンジャがいるからな。そういうのがいないか確認するだけだ」「然り。実際楽なミッションよ」37 #4215tk

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ミノタウルが肩を揺すった。「すぐにミッション開始だ。行くぞ、リフレックス＝サン」「アッハイ」「ついでにランニングだ。体力付けにな！」「…アッハイ」釈然としないものを覚えながらも、リフレックスはミノタウルの後を追った。（まあ、最初はこんなもんか）そう思いながら。38 #4215tk

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たいむしふたーまくず @znntmk

「然り。実際楽なミッションよ」 あっ(察し)… #4215tk

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ネオン看板の輝きが満ちるアンダーガイオン。その輝きに照らされぬわずかな闇の中を、リフレックスは駆ける。すぐ前にはミノタウルの姿がある。今回はどちらかというと、コースの確認という趣が強いようだ。観察ポイントとなるヤクザ事務所の場所を一つずつ把握していく。40 #4215tk

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「…ここがブルータル・レッドタコ・ヤクザクランだ。今まで見てきたものの中では新しめのヤクザクランだな」「成る程」何度目かの休止。ミノタウルに示されたヤクザ事務所を見たリフレックスは小さく頷き…眉間にしわを寄せた。漠然とした違和感がある。41 #4215tk

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「どうした？行くぞ、リフレックス＝サン」「アッハイ…いえ、スイマセン。ちょっと待ってください」先を急ごうとするミノタウルにマッタをかけ、リフレックスはそのヤクザ事務所を観察する。不意に、違和感の正体がわかった。「やけに静かな事務所ですね、ここ」42 #4215tk

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「何？」訝しげな声を上げたミノタウルが事務所を見やる。「今までの事務所は活気があったのに。ここは違うんですか？」「いや、そんなはずはない」リフレックスの言葉を否定した彼は、険しい顔つきで事務所を睨む。「…確認が必要だな。行くぞ」「よ、ヨロコンデー」43 #4215tk

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一飛びで事務所入り口に着地した二人のニンジャは、しめやかに事務所内に侵入！「これは！」ミノタウルが目を見開く！リフレックスは反射的に顔をしかめた。彼らが見たのは倒れ伏すヤクザの群れ！そのいずれもが顔の一部を惨たらしく破壊されているのだ！コワイ！44 #4215tk

たいむしふたーまくず @znntmk

もしやケジメ？ #4215tk

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「ウエー…」リフレックスは思わず嫌悪の声を上げる。そしてそれをミノタウルに視線で咎められ、口を覆った。「…単なるデイリとは違いそうだな。ニンジャかもしれん」「デスネー」「二手に分かれて確認する。俺は上、お前は下。何かあったらIRC連絡。いいな」「ハイ」45 #4215tk

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短いニンジャ・ブリーフィングの終了後、ミノタウルは風めいて二階へと向かっていった。「さて…」リフレックスも顔をしかめて動き出す。一階の部屋全てを確認し、被害状況の確認と犯人の捜索。（初日から面倒なことになっちまったなあ）心中でボヤキながら部屋の一つを覗く。46 #4215tk

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そこは応接間だったのだろう。幾分か身なりのいいグレーター・ヤクザと思しきヤクザがいた。既に死体だ。その顔面はネギトロめいて破壊されている。（ナムアミダブツ）リフレックスは思わず手を合わせた。このような死に方はしたくないものだ！そう思う彼は、あるものを発見する。47 #4215tk

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（なんだこりゃ）それは床に残った焦げ跡であった。リフレックスは不意に嫌な予感を覚える。微かなニンジャソウルの痕跡。ここにニンジャが？（これはつまり…まさか…）嫌なヴィジョンがよぎる。二人のニンジャ。戦い、片方が死んだ。もう片方は？どこに？48 #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

リフレックスのニンジャ第六感が唐突に警鐘を鳴らす！頭上で蠢いた殺意の塊に！「イヤーッ！？」バク転！「イヤーッ！」CRAAAASH！天井を砕き、カラテ割りを仕掛けてきたニンジャの攻撃を避けられたのは、まさに幸運という他ない！リフレックスは動揺しながらカラテ警戒！49 #4215tk

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（こいつ）リフレックスはゆっくりと立ち上がるニンジャを見据える。天井に開けられた大穴。あそこから出てきたのか？二階の一室に潜み？自分の気配を察知し…アンブッシュを？ストリートギャングめいたパーカー姿のそのニンジャは、フードの奥から鋭い眼光をこちらに向けている！50 #4215tk