ニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】#2

これまでのあらすじ:スシ・バーでタダ飯を食らう以外何もしていなかったニンジャ、リフレックス。そんな彼の元に、ザイバツニンジャ、ミノタウルとフューズフィンガーが襲来! リフレックスは命欲しさにザイバツ入りを決めたのだった。
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鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】を投下します。TLがドバッとなるのでそういうのやめろ! という方はタグ #4215tk をミュート推奨。なおこのタグは実況タグとしても使える大変ハイ・テックなシステムです。ではやる◇ワオワオー◇

2015-01-18 18:15:20
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(これまでのあらすじ:つまらない事でニンジャとなったリフレックス。彼は適当なスシ・バーに恩を売り、タダ飯をもらうだけのつまらない生活を送っていた。そんな中、ザイバツ・シャドーギルドのニンジャ二人が襲撃。リフレックスは生き残るためザイバツ入りを決めたのだった) #4215tk

2015-01-18 18:18:43

これまでのお話: http://togetter.com/li/770734

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ザイバツと名乗るニンジャたちが現れてから数日後。リフレックスはアンダーガイオン某所にあるアンダーテンプルにいた。この数日は嵐のように過ぎ去っていった。唯一幸運だったのは、ザイバツの入団儀式というのが想像以上に楽に終わったことだろうか。それでも彼の不安は消えない。1 #4215tk

2015-01-18 18:20:11
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

偉大なるロード・オブ・ザイバツに初めて会見を許された時も、不安は常につきまとっていた。たしかに仕えるべき人物。それはいい。しかし、それと同時になんとも言えぬ違和感があった。原因がまるでわからないのが、余計に不気味だった。2 #4215tk

2015-01-18 18:22:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ともあれ、それも滞りなく済んだ。IRCのインプラント手術を受けた後、リフレックスは配属先となるこのテンプルに案内されたのだ。ザイバツには9人のグランドマスターがおり、ニュービーニンジャはそのいずれかの下でアプレンディスとして鍛錬を積むらしい。3 #4215tk

2015-01-18 18:24:05
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(それにしたって)リフレックスは思わず心中で文句を呟いた。(もうちょっとこっちに選択権をだな…)「…リフレックス=サン」「ハイッ!」彼の白昼夢はあっという間に破られる。目の前でカラテを構える、バーガンティ装束のニンジャによって。4 #4215tk

2015-01-18 18:26:16
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

自らが現在置かれている状況を思い出し、リフレックスはぶるりと震えた。眼前のニンジャの名はサラマンダー。グランドマスターの一人である。装束に縫い付けられた銀色のサラマンダー…火の中に住むと言われる神話の獣の刺繍。威風堂々たる佇まい。コワイ!5 #4215tk

2015-01-18 18:28:10
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

二人がいるのはテンプル地下のドージョー。左右の壁際にはサラマンダー配下のニンジャたちがずらりと正座している。その中に、自分を連れに来たフューズフィンガーとミノタウルの姿もあった。どうやら、勧誘に訪れたニンジャの上司に預けられる格好になったらしい。6 #4215tk

2015-01-18 18:30:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

しかしなぜグランドマスターとカラテを?リフレックスにもまるでわからない。どうやらここに務めるニンジャはおしなべて彼と組手をしなければならぬ決まりがあるようなのだ。(じょ、冗談じゃねえぞ…!)リフレックスは眼前のサラマンダーを見やる。まるでどうにかなる気がしない。7 #4215tk

2015-01-18 18:32:15
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「そう縮こまることはない」サラマンダーが言う。「カラテ練度を知るための組手だ。それぞれの練度に見合ったトレーニングを課さねば、使い物になるまいからな」「アイエエエ…」へっぴり腰のカラテを構えたリフレックスが情けない声を上げる。周囲から失笑が上がった。8 #4215tk

2015-01-18 18:34:05
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

サラマンダーが目を細めた。「…先手は譲る気でいたが。埒があかんな、これでは」「エッ」リフレックスが声を上げた。猛烈に嫌な予感。彼は反射的に仰け反る。「イヤーッ!」ドージョーを切り裂くカラテ・シャウトとともに拳が眼前を過ぎたのは、その直後だった。9 #4215tk

2015-01-18 18:36:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「イヤーッ!」踏み込みとともにサラマンダーがケリ・キックを放つ!「イヤーッ!?」リフレックスはそれをブリッジ回避!「イヤーッ!」サラマンダーは勢いを殺さぬままに下段回し蹴り!「イヤーッ!?」リフレックスはそれをバク転回避!ワザマエ!10 #4215tk

2015-01-18 18:38:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」「イヤーッ!?イヤーッ!?イヤーッ!?」ワン・インチ距離に踏み込んだサラマンダーのカラテを、リフレックスは紙一重で避け続ける!失笑混じりに見ていたギャラリーも、だんだんとざわめきを隠せなくなってきていた。11 #4215tk

2015-01-18 18:40:15
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

サラマンダーもどこか感心したようにニュービーを見つめている。無論彼とてこの場で本気は出さぬ。さりとて、まるきり手を抜いているわけでもない。普通のニュービーであれば1分もたたずにノックアウトされるのが普通だ。にもかかわらずこのニュービーは…!12 #4215tk

2015-01-18 18:42:27
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

しかし、イクサは無情である。回避を続けながら後退りしていたリフレックスは、とうとう壁に背をぶつけた。万事休すか!「ま、マッタ!」「イクサにマッタはない」サラマンダーは無情に言い放つ。「もはや逃れられんな、リフレックス=サン」13 #4215tk

2015-01-18 18:44:37
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

サラマンダーは…その場で仁王立ちし、腕組みした。「いい加減仕掛けてみよ、リフレックス=サン」戸惑うニュービーに彼は言い放つ!「少しはカラテを見せろ。さもなくば死ぬまでカラテだ」「アイエッ」リフレックスは怯えた。壁のごときこのニンジャにカラテを?14 #4215tk

2015-01-18 18:46:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(できるわけねえだろ、そんなの!)リフレックスは心中で毒づく。そもそも自分はカラテのトレーニングなど受けたことはない。今までの組手でもわかりそうなものではないか!(…けど、死ぬまでカラテはもっとゴメンだ…!)彼は震える手で拳を握った!「い、イヤーッ!」15 #4215tk

2015-01-18 18:48:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

リフレックスは渾身のカラテ・ストレートを放つ!「イヤーッ!」「グワーッ!?」一瞬の衝撃。彼は宙に舞っていた。何が起こった?逆さにサラマンダーの後ろ姿が見える。投げられたのか?「グワーッ!」リフレックスはタタミに叩きつけられる!16 #4215tk

2015-01-18 18:50:36
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「痛え…!」かろうじてウケミをとったリフレックスは、よろよろと立ち上がる。「ザンシンせよ!」サラマンダーの声に、リフレックスは飛び上がり、慌ててカラテを構えた。サラマンダーは笑みを浮かべていた。「成る程。おおよそはわかった」17 #4215tk

2015-01-18 18:52:13
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「ま、まだやるので?」「もうよい。安心せよ」サラマンダーが構えを解き、オジギする。リフレックスも慌ててそれに習った。ギャラリーニンジャたちが一斉に拍手!「俺との組手が終わった後、自分の足で立てるニュービーは実に珍しい」サラマンダーが言う。18 #4215tk

2015-01-18 18:54:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

緊張で固まっているリフレックスを見て、サラマンダーが笑う。「お前のカラテの程度はわかった。守りはともかく、攻撃となるとまるでダメだ。気性の故か」周囲から失笑が漏れる。「しかしお前には才能がある。ミラーシェード=サン!」「ハイ」19 #4215tk

2015-01-18 18:56:13