ニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】#2

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ギャラリーの中から、光沢のある黒装束を着たニンジャが立ち上がる。サラマンダーは彼を見て言う。「リフレックス＝サンにカラテを教えてやれ。ジュー・ジツ重点だ」「ヨロコンデー」ミラーシェードが頷く。サラマンダーは視線をリフレックスへと転じた。20 #4215tk

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「明日は一日ミラーシェード＝サンの指導で基礎トレーニング。その次の日から組手だ。フューズフィンガー＝サン！ミノタウル＝サン！お前らが連れてきたニュービーだ。みっちり揉んでやれ」「「ヨロコンデー！」」「アイエッ」たじろぐリフレックスをサラマンダーは見据える！21 #4215tk

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「俺の元に来たからにはそれ相応のカラテを身につけてもらう。一週間は徹底的にカラテ・トレーニング！実際にミッションを受けるのはその後だ。わかったな」「アッ…アッハイ」リフレックスは虚ろな目で首を縦に振った。明日から始まるトレーニングの日々を思うと憂鬱だった。22 #4215tk

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【 #4215tk 】

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◇客電◇アイキャッチが入った。つまり続きはまた今度だ。どうかリフレックス＝サンを応援してあげてほしい。まとめとかは早めにやります◇客電◇ #4215tk

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ドーモ、シカナです。バツブレが飛んだので／昨日の続きを投下する TLがドバっとなったりするので、そういうのやめろ！ という方はタグ #4215tk をミュートしよう。なおこのタグは実況タグとしても扱える大変ハイ・テックなシステムです。ではやる◇ワオワオー◇

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【 #4215tk 】

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「明日は一日基礎トレーニング。次の日から組手だ。フューズフィンガー＝サン！ミノタウル＝サン！お前らが連れてきたニュービーだ。みっちり揉んでやれ」「「ヨロコンデー！」」「アイエッ」たじろぐリフレックスをサラマンダーは見据える！21 #4215tk

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「俺の元に来たからにはそれ相応のカラテを身につけてもらう。一週間は徹底的にカラテ・トレーニング！実際にミッションを受けるのはその後だ。わかったな」「アッ…アッハイ」リフレックスは虚ろな目で首を縦に振った。明日からのトレーニングを思うと憂鬱だった。22 #4215tk

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……一週間後！「イヤーッ！」「イヤーッ！」リフレックスは組手相手のフューズフィンガーの攻撃を捌きながら隙を伺っていた。相手の持ち味は発熱機構を組み込んだサイバネ指を最大限に活かしたカラテ。自然、その攻撃の主体はチョップないしサイバネ指によるユビ・ツキとなる。24 #4215tk

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破壊力重点のミノタウルとは正反対のカラテ。重点は一撃の重さではなく、手数の速さ。回避する暇のない分、ミラーシェードに叩き込まれたジュー・ジツが物を言う！「イヤーッ！」「イヤーッ！」「イヤーッ！」「イヤーッ！」リフレックスは防戦一方！このままではジリー・プアー！25 #4215tk

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しかしリフレックスは相手のカラテを捌き続ける！「イヤーッ！」「イヤーッ！」（ジュー・ジツのベーシックは相手のカラテの勢いを利用することにある）ミラーシェードは何度も彼にそう言った。（防御においても同じだ。直接受け止めるのではなく、受け流す）26 #4215tk

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だんだんとフューズフィンガーが焦れてくる！「イヤーッ！」彼はやや大ぶりなチョップを放ち、リフレックスの体勢を崩さんとす！しかしそれは悪手なのだ！こと、今のリフレックスにとっては！リフレックスはタイミングを合わせ、踏み込み、相手の懐に飛び込む！そして！27 #4215tk

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「…イヤーッ！」伸びたフューズフィンガーの腕を取り、攻撃の勢いを利用して投げ飛ばす！イポン！「グワーッ！」投げ飛ばされたフューズフィンガーはしかし、空中で身をひねりウケミ！「チクショウが！やるようになったな、リフレックス＝サン」平然と立ち上がる！28 #4215tk

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「ドーモ！実際、ミラーシェード＝サンのご指導とお二人の組手あってこそです」心地よい昂揚感を覚えながら、リフレックスはオジギした。苦笑いしたフューズフィンガーもまたオジギを返す。これは組手であり、どちらかがイポンをとればそれで終わりなのだ。29 #4215tk

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不安でしかなかったカラテ・トレーニングが面白く思えるようになったのは、いつからだろう？リフレックスはもはやそれを思い出せない。ミラーシェードによるジュー・ジツの指導が始まった瞬間に、彼の意識は変わった。カラテによるなんらかのケミストリ反応が起こったのだ。30 #4215tk

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基礎を叩き込まれたら実践あるのみ。無論のこと、初めは打ちのめされてばかりだった。カラテ経験の差を嫌という程思い知らされた。が、それでも不思議と弱音を吐く気にはなれなかった。自分の組手が終わった後も他の組手を観察し、それを元にイマジナリー・カラテした。31 #4215tk

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結果、まずミノタウルからイポンを取れるようになった。彼のビースト・カラテは当たれば恐ろしい。無論回避はできる。しかしヘイキンテキを保てないが故にボロを出し、重い一撃をもらう。それが敗北のパターンだった。恐れぬようヘイキンテキを保つ努力をする。それが第一歩。32 #4215tk

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糸口をつかめば、後の成長は早かった。今ではこの通り、フューズフィンガーからもイポンを取れる。「まったく小憎たらしいやつだぜ、お前はよ」彼はどこか満足げな口ぶりでそう言った。「ま、これだけできるようになりゃあ、そこらのニンジャには遅れはとらねえだろ」33 #4215tk

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「アリガトゴザイマス！」リフレックスは再度頭を下げた。彼らとの組手で鍛えられたカラテが、彼に自信を与えていた。「…つまり、そろそろミッションを与えられる時期だということだ。リフレックス＝サン」第三者の声が響く。組手を見ていたミノタウルだ。34 #4215tk

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「ミッション」リフレックスの心に、また不安の影が差す。「どのようなことを」「そう心配するな。アプレンディスに与えられるミッションに、そこまで難しいものはない」ミノタウルが言う。「基本的にはオヤブンの縄張りの見回りだ。これからやるような」35 #4215tk

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「これから？」リフレックスは思わず鸚鵡返しに声を上げる。「見回りを？」「然り！まあ、俺も一緒だ。そう心配するな」ミノタウルが笑う。「今回はこの階層内の見回りを行う。オヤブンの支配下にあるヤクザ事務所重点だ！」「ヤクザですか」リフレックスが眉をひそめた。36 #4215tk

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「なんだその顔は？ケンカ売りにいくわけじゃねえんだぞ、リフレックス＝サン」フューズフィンガーが荒っぽくリフレックスの肩を叩く。「たまに事務所に乗り込んで暴れる野良ニンジャがいるからな。そういうのがいないか確認するだけだ」「然り。実際楽なミッションよ」37 #4215tk

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ミノタウルが肩を揺すった。「すぐにミッション開始だ。行くぞ、リフレックス＝サン」「アッハイ」「ついでにランニングだ。体力付けにな！」「…アッハイ」釈然としないものを覚えながらも、リフレックスはミノタウルの後を追った。（まあ、最初はこんなもんか）そう思いながら。38 #4215tk