松田俊道先生『サラディン』発売記念座談会

サラーフッディーン・ユースフ @Y_b_Ayyub_bot

サラディン「今日は世界史リブレット人『サラディン』の発売日だよ(*´∇｀*)」バハーウッディーン「（先生、中の人は？）」ディヤーウッディーン「（まだ手に入れていないようだ……地方民の悲しさだな）」

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サラディン「世界史リブレット人の私の巻、やっと手に入れたよ！(∩´∀｀)∩ﾜｰｲ！」アルファーディル「せっかくなので、我々で色々話しつつ解説していければと思う。しばらくTLを占拠するかもしれないが、気になったらミュートしてくれ」 pic.twitter.com/0tXeqdZlDd

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p.05【サラディン兄弟の名前の話】アーディル「あー、あまり言及されないが俺の本名は『ムハンマド』だ。どっちかというとアル＝アーディル・アブー・バクルで呼ばれることの方が多い」サラディン「私の『ユースフ』と同じアラブ名だね」アーディル「預言者から取られたから当然と言えば当然だな」

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p.05【ブーリーの話】バハーウッディーン「先生、陛下のご兄弟として名前の挙がっているこのブーリー殿というのはどなたでしょうか？　このbotでも出てきませんよね？」ディヤーウッディーン「ああ、お前は1188年以降に陛下に仕えたから馴染みがないかもしれんな」

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ディヤーウッディーン「サラディン陛下の年の離れた弟君で、1183年に23歳で亡くなってしまわれてな。あの時も陛下の嘆きようは尋常ではなかった」バハーウッディーン「そうなのですね(´；ω；｀)」

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p.21【イブン・マンマーティー】アスアド「このイブン・マンマーティーというのが私です(｀・∀・´)ｴｯﾍﾝ!!　アルファーディル閣下の使い走りじゃなくて軍務庁長官も務めました」アルファーディル「お前、このbotではどちらかといえばカラークーシュいじりで出ることが多いからなあ」

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p.28【財政の話】アルファーディル「前に陛下が話していたと思うが、貴金属不足はエジプトの難題でな。一時はガラスのウエイトが代用硬貨として流通したこともある。横浜ユーラシア文化館で特別展が行われたから、気になったら図録を買うといいeurasia.city.yokohama.jp/exhibition/gla…」

DG-Law／稲田義智 @nix_in_desertis

ファーティマ朝の金貨とのこと。 / “1000年前の金貨約2000枚、地中海海底で発見 イスラエル　写真4枚　国際ニュース：AFPBB News” htn.to/yW3nEcYRo

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サラディン「おおおお(ﾟ∀ﾟ)！　アルファーディル、私たちも海底探そうよ！！＞RT」アルファーディル「少々の金額が出てきたところで焼け石に水ですが、出納帳見ますか？」サラディン「え、遠慮しとく……」

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サラディン「（ここだけの話、アイユーブ朝は金欠で金属貨の代わりにガラス貨を使ってたことがあるんだよねえ……）」バハーウッディーン「（ほんとあれ、あんなんでよく流通しましたよね……）」

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サラディン「軍事支出が国庫収入の84％を占めたって話だけど、これはちょっと説明が必要だね。例えばモスクやマドラサ（学院）、リバート（スーフィーのための施設）なんかはワクフ財源（p.64参照）で運営されていたから国庫とは独立してたんだ」

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サラディン「灌漑設備の整備はその土地のムクター（イクター＝徴税権の保有者）に任されてたから、地方の財源で地方の設備を整備する方針で完結していたし、城塞の普請なんかもムクターにお願いして地方財源で賄ってたしね。だから、国庫支出の軍事費以外の部分はほとんどが行政費用になるんだ」

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サラディン「と、いうわけで、見かけほど無理な数字じゃないと思うんだけどなあ……」アルファーディル「いくら言い繕ったところで部下から借金までして軍事費を賄おうとした事実は消えませんよ。切り盛りするこちらの身にもなっていただきたい」サラディン「ゴメン(´・ω・｀)」

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p.32【ウィリアム2世】フサームッディーン・ルゥルー「何で英語読みになっているのかよく分かりませんが、シチリア王グリエルモ2世のことですな。我々エジプト艦隊にとっては厄介な敵でした」

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p.33【サラディンがアーディル家に権力が移ることを見越していたという逸話】サフィーユッディーン「事実なんですか？」アーディル「極秘事項だ」サフィーユッディーン「事実だとすれば我々に都合の良い話ではありますが……あ、私アーディル殿の宰相のサフィーユッディーン・アリーと申します」

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p.38【カラークーシュ】アスアド「『気高い意思』……とは？」カラークーシュ「お前、俺を揶揄する時は本当元気だな」アスアド「あなたがある程度有能であることは認めますが、どちらかというと教養のない俗物だと思うんですがね」カラークーシュ「本人を前にして言うか、それを……」

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p.44【アミーラ・シャムス】ウサーマ「状況を見るに、アジーズ公(*ﾟωﾟ*)のお母君かな？　『サラディンの結婚については、これ（イスマトゥッディーンとの結婚）以外の記録はまったく残されていない』と佐藤次高氏は『イスラームの「英雄」サラディン』の中で書いておられるのだが」

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ウサーマ「紙の文献史料には残っておらず、墓碑銘で確認できるというところだろうかな」アジーズ「どなたか知ってる人がいたらご教示下さいね(*ﾟωﾟ*)ﾉｼ！」

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p.47【サラディンの宣伝戦略】イマードゥッディーン「これらは基本的に陛下がヌールッディーン公から引き継いだ戦略だ。ヌールッディーン公に出兵を求められたアルトゥク朝のファクルッディーン公は『いやだけど行かないと民衆とか法学者からバッシングされる(´・ω・｀)』と漏らしている」

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p.55【ムヒーユッディーン・ブン・ザキー】バハーウッディーン「彼の本名はムハンマドといいます。私の友人で、ダマスカスのカーディーでした。陛下の葬儀の祈りを主催した人物でもあります」