K・ワークスさんのサマーウォーズ実況

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食べ物は上手に描きましょうというジブリの教え。ちなみにヘタに描いて成功させたのは富のさんだけです。偉大。

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宴会のグループショットですでに泣ける。

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なつきの乳房や全裸は周到に隠蔽されます。売れたきゃあ、エロは描くな写すなこれ基本。

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日本家屋が本来的にもつ立体性がいかにもさりげなく描かれていて、これは劇アニメならでは。テレビではそのような構造自体で視聴者の目を惹かなきゃいけない。複雑。

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「わびすけさん、まるで俺を見ているようだぜ」、と宴会でいったら、ぴしゃりとやられたな。

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必要なカットがはちきれんばかりに画面の連鎖を形成し、その事実だけで見る者をぐいぐいと惹きつける、才能のあるコンテ担当者の特徴。

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花札がラストの伏線として顕在化する瞬間を待つ……！

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夏に長袖のパジャマ。着衣ー着脱、長袖ー半袖のテマティック発動。

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ひたすらストレートカッティングで引っ張る。とにかく引っ張る。ワイプなんて邪道だし、フェードなどのディゾルヴなんて、決定的な場面を除いては絶対に使わない。宮崎さんもこのタイプのコンテを切る。原作付きテレビアニメでは、回想を描くため、使いたくないのに使うことを強制される。やだねー

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水平運動する「液体」のテマテイスム批評をきわめてやりやすいのが「サマーウォーズ」、アニメ論壇はチャレンジしてみてもいいかもよ。

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主役の少年の背中の曲がり具合と跳ねあがるアクションが担当のアニメータにより、微妙に違うんだよね。芸術的な違い。楽しいな。

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日本家屋の縦の構図と横の構図が交錯する美しさは、自覚的な演出家とそうではない演出家とでは、雲泥の差が映像にあらわれる。

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大家族＋主人公＝デル派/わびすけ＝アップル派。この対立構図はいいな。細田さんはアップル派なんですよね。

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２０５６桁の暗号解読ができる数学ボーイ。この「現実と地続きの特殊能力」というのが、「われわれ」的には議論の的になってます。

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質の悪いミッキーマウスに見えてしまいかねないラヴマシーンのデザイン……！

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他者を飲み込み形状を変えるという、思わず「千と千尋の神隠し」の顔無しを連想させるラブマシーン……！で、作画が、いいな。あの人だな。。

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あのスローモーションのカットはブラーを使い、思い切ってタイムスライスを再現しちゃっても良かった気はするな。

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敵はAI、人ではない。この設定の仕方、描写の仕方がネットワークを題材にしたアニメではきわめて肝腎。

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スイッシュ・パンを挟んでカットズームインで繋いでいくとか座りションベンものですよ。作画も役者さんのの芝居も走ってる。感動せざるを得ないシーン。

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「ゲーム/スポーツ」という二元論が持ち込まれる。これは面白い。ラストに生きてくる。「ゲーム」というパラダイムの導入。

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車内にカメラを設定するなら、車外を走る少女の呼吸音はいれてはいけない。けれども入ってる。「主観が二重に画面で表象されている」と肯定的に述べておきましょう。

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この微妙な広角＝魚眼パースがいいな。あからさまなマニア向けのパースでは見せない。この姿勢は徹底している。

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たたみかけるような並行モンタージュで、混乱が画面の連鎖のなかで増殖をはじめる。それらのカットを携帯電話とテレビが媒介してゆく。BＧＭも和声的な解決を求めてさまよいはじめる。

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やっぱりモブが生きている方が画面の見映えがいいですよなあ。

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「本家ー分家」のテーマが物語にさりげなく導入される。このテーマはまわりまわってアニメーションの歴史における「主役」の「血縁ー血統主義」の系譜に連なるためのテーマでもある。優秀な制作者はみんな知ってるお約束。知らないのに偉い人もマレにいる、滅んでください。