意識の低い就活生の会合

クラブからのキャバクラに行った結果がコレかよ!
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意識の低い就活生花宮の不調 http://togetter.com/li/784029

意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

…帰りてー。まだ終わんねぇのか。 爆音にイライラする。ちびちび飲んでいた酒(クソ高い。ぼったくりもいいとこ)も残り僅か。就活etcの帰りに寄ってやったからフロアの隅にいてもスーツで浮きまくりだ。クソッ… クラブなんか来んじゃなかった!

2015-02-27 22:20:07
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「カズヤお疲れー♡」「ヤバ盛り上がったー!」 原の演奏?が終わるやいなや7,8人の女がステージに群がっていく。原ってマジでモテてたのか。マジかよ… 今オレはSEKAI NO OWARIを見た。呆気にとられて声をかけるタイミングを逃した。出直すか。残りの酒を一気に煽った。

2015-02-27 22:30:08
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

空のグラスはどーすりゃいいんだ。キョロキョロしていると肩を叩かれた。 「どしたの、一人? 一緒に踊ろ?」 「もう帰るところなので…って、原!」 「なんちって。ステージから花宮見えて驚いてMIXミスったわw」 原は取り巻きを追い払いながら流れるようにオレのグラスをスタッフに渡した。

2015-02-27 22:35:02
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「折角だし一曲踊ってこ?」 原に肩を抱かれフロアの中心へ連れていかれる。 「は? この格好で?」 「スーツのがモテっからおkおk。オレも就活中よくスーツで来てたし。そしたら、もっと良いの買ってあげるって新しいの貰っちったw 花宮はオッサンに買わせたんだっけ?」 「うるせぇ。死ね」

2015-02-27 22:40:06
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

原は楽しそうに周囲と目配せしているが、冷やかすような視線が居心地悪ぃ。 「オレ踊れねぇよ」 「大丈夫ダイジョブ、振り付けとかないし。リズムにのってテキトーに腰ふって。そ、そ。上手上手」 音楽が盛り上がったところで肩を引き寄せられた。原の顔が耳元に近づいてくる。 「オレに合わせて」

2015-02-27 22:45:06
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「マジどしたの。オレのプレイ見に来てくれたってわけじゃなさそーだけど」 「…話したいことあって」 「何?聞こえなーい」 コイツ女にも同じことやってんだろ。原のパーカーの紐を引っ張る。 「お前と話したくて! あークソ! うるせーから静かなとこ行こうぜ」 「ヒュー積極的ィ」 「死ね」

2015-02-27 22:50:07

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意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

やっとバカの密集地から出られた。火照った体を夜風が冷やす。 「どっか入ってもいいけど、もう11時だし終電ヤバいっしょ。花宮、明日予定ある?」 「…特に」 「ウチおいでよ、こっから近いし」 コイツ普段女にも(以下略 「……(ゴミを見る目)」 「んな顔しないでよw 何もしないってw」

2015-02-27 22:55:07
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「座って。髪乾かしたげるよ。オレけっこー上手いんだわw」 お前それ女にも(以下略。原の指が地肌を撫でる。ふはー。気持ち良くて何もかもどーでも良くなってきた。就活も将来も今もヤマもあの人も。このオレも出した舌を巻くほどのテイクアウトスキルだ。会ったその日に足開く女がいるのも頷ける。

2015-02-27 23:55:07
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

@8 「髪w伸びて良かったねw」 「次その話題に触れたら殺す」

2022-12-25 11:16:06
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

おしまい、と原はドライヤーの電源を切った。ワンルームから音が消えた。 「アイツがいなくなって、もう一ヶ月だ」togetter.com/li/769292 「ベッドサイドで他のオトコの話〜?」 「原」 「んな顔しないでよ。…ジッサイもっと前からっしょ」 「…うん。今更な話だが、」

2015-02-28 00:00:25
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

togetter.com/li/784029 「どう思う」 原は風船ガムを口に放り込んだ。 「花宮をウザいと思うかな」 「・・・は?」 オレが? ウザい? 「ザキは自分で出てった。ほっときなって」 「何言ってんだ、お前が一番…」 「ザキと親しかったって? 花宮、頭ダイジョブ?」

2015-02-28 00:10:06
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「優秀だった脳みそ、知らない間にババロアにでもすり変えられちゃったんじゃないのー?」 ふはっ、甘ったるいもん飲みすぎたか。思考が余剰な糖に侵食される。動作が重い。 「その友情ゴッコはいったい誰に習ったの、リーダー?」

2015-02-28 00:15:06

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意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「いいね。朝、何事も無かったようにネクタイ締めて出てくの。そそる」 外から原が一本勧めてきたがムシして着替えを続行した。 「ヘンタイ。死ね」 ぴしゃりとベランダの戸を閉める。 「4回も死ねないよ〜w…って花宮? ちょw 開けて! 自分家のベランダに閉じ込められるとかマジないわw」

2015-02-28 08:30:10
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「もいーじゃん。花宮もイジられキャラが板に付いてきたし。高校の頃は花宮からかうとか考えられなかったもんねー。あんなにツッコミどころ満載なのに」 「最後のセリフは聞かなかったことにしてやる。カンシャシロハラ」 オレは山崎の穴を埋めていた?んなワケねぇだろ。 「変わっても回ってくよ」

2015-02-28 08:35:02
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

背後から原が玄関の戸を開ける。 「それでも気になんなら、このコんとこ行くといいよ。イロイロ知ってると思う」 原はスウェットのポケットから桃色の名刺を取り出した。“メイ”とだけ書かれている。 「コレ、キャバクラ…?」 「アレ、花宮キャバ行ったことない? なら一緒に行ったげよっか?」

2015-02-28 08:40:05
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「勘違いすんなバカ! オレはキャバクラくれぇいくらでも行ったことあんだよ!!」 原ん家のドアを乱暴に閉めた。 クソッ! クラブの次はキャバクラかよ!

2015-02-28 08:45:07
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

キャバクラ 初めて [検索] 初めての接客…って、違ぇよ! オレが働くんじゃねぇよ、バァカ! キャバクラ 入店 流れ [検索] 体験入店?って何だ? レッスン…って、だからオレが働くんじゃねぇよ!!

2015-02-28 09:00:09

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意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

服は…とりあえずスーツでいいよな。ヒゲ(ほとんど無いけど)も剃ったし、ハンカチも持った。金も持った。名刺も持った。連絡先を交換しやすいようBluetoothで送受信できるAppもDL済だ。よし…大丈夫だ。何も問題ない。大丈夫…あー。クソッ! やっぱ原に付いてこさせりゃ良かったか。

2015-03-08 19:05:07
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

店の前に着いた。地下へ続く階段の前にボーイが立っている。アイツを潰せば先に進めるってワケか。…ってんなワケねぇだろ! バカかオレは。話しかけるだけ。話しかけるだけだ。話しかけるだけでいい。…あー。ちょ、ちょっとそこのコンビニ寄ってからにしてやるぜ。ガム、ガム噛んでからにするか!

2015-03-08 19:35:03