漢方と近代医学の関係。これややこしいらしいです。
いいとこどりをすればいいのになあと思ったけれど。
@Butayama3 「医学・医療」という立場からは、それは結構、危険だったり、面倒な問題を含んだ考え方だったりもするんですよ。
2015-03-11 23:50:19@Butayama3 簡単なところだと、両方の見解が別れた場合、どっちにすればいいのか、という問題にぶちあたることに。あとまぁ、今の日本の医療システムだと混合診療の問題とか、いわゆる代替医療の問題なんかとも関わってくるので。
2015-03-11 23:57:31@Butayama3 いわゆる近代医学側には「医学的根拠(エビデンス)に基づく医療」という考え方があるので、それに従えば、他の伝統医学も、理論云々を無視して、成果だけを取り入れることが可能という強みがある。
2015-03-12 00:01:30近代医学はエビデンスありき。だけど・・・。
@Butayama3 また逆に、漢方側が「漢方の理論」にこだわる限り、自らの理論の正しさを「医学的に証明」することはできない、というジレンマがある。
2015-03-12 00:08:54@Butayama3 まぁ、というわけで、全体の流れとしては「近代医学の中に、エビデンスが示された漢方方剤を取り入れる」というかたちで、共存していってるのです。
2015-03-12 00:12:35@Butayama3 そういう背景なんで、例えば「『冷え』とは何か」に対して、「漢方での理論に基づく考え」を、近代医学的なところに混ぜようとするのは、本当は無茶苦茶ヤヤコシイことなのだけど、それを気軽に混ぜようとしてくる人が後を絶たない。
2015-03-12 00:16:08あれ、どっちが「理論的」なの?
@y_tambe ちょっと話が戻りますけど、近代医学の方が理論的な気がしてたんですね。むしろ方向が逆なんだ。理論が先にあるのが漢方なんだ。そっか。
2015-03-12 00:22:33@Butayama3 んー、「理論が先にあるのが漢方」と言われると、それもちょっと違って。漢方は漢方で、実証的に(おそらく古代中国で、医師たちが体験とかをつみかさねて)くすりを作り、それと同時に、体系化するための理論も作った。両方作ってるんです。
2015-03-12 00:26:53@Butayama3 ただ、その効果や理論を、懐疑的に検証できるような「科学」の仕組みは、ほとんど発達しなかったので、「理論」だけが宙に浮いてしまう、とでもいうか。
2015-03-12 00:35:49@y_tambe そしたらそれこそ色んなこと言う人がいたでしょうに。よく学問としてまとまりましたね。
2015-03-12 00:39:42@Butayama3 江戸時代には、陰陽五行説などを取り入れてた金・元時代の中国医学に基づく「理論先行型」への批判が起きて、もっと実践的な、古い文献を重視すべきという学派(古方派)が台頭したり、とか。
2015-03-12 00:43:45小石川植物園の話。
薬草園には生薬がたくさんありました。