#とある審神者の神隠し事情

しもぎ @karinshimogi

審神者に「君に永遠の幸せが来るように祈祷したんだ」って言った時の、石切丸さんがあまりにも悪意がなさすぎて、もう戻れないんだと気付くまでにとても時間がかかった。

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#とある審神者の神隠し事情

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いつも顔を合わせているのに、歌仙さんから手紙を貰った。流石というか、達筆過ぎて何が書いてあるのかわからなかったけど、機嫌良さそうに笑ってたから、多分何かいいことなんじゃないかと思う。こっそりこんのすけに内容聞こうと思ったら、見せた瞬間青ざめていた。 #とある審神者の神隠し事情

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今剣に、「あるじさま、かくれんぼしましょう」と言われた。可愛い奴め、と思いながら付き合ってたら、すっかり夕方になっていた。もう遠征部隊も帰ってきていいはずなのに、帰ってこない。そういえばさっきから今剣以外の刀剣を見ないな……。 #とある審神者の神隠し事情

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石切さん直そう

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ニコニコした石切丸さんから「君に永遠の幸せが来るように祈祷したんだ」って言われた。石切丸さんの祈祷なら、きっと俺は間違いなく永遠に幸せになれるんだろうなぁ。……でも、永遠って言い過ぎだよな、俺、人間だもん。限りはあるはずだよ、多分。 #とある審神者の神隠し事情

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夜中に目が覚めて厠に行ったら、廊下から見上げた月がとても綺麗だった。ウキウキした気分で、月見酒ならぬ月見茶をしてたら、三日月さんが来て、二人で月見茶をしていた。月を見ていたはずなのに、俺が見ていたのは気付いたら三日月さんの目だった。 #とある審神者の神隠し事情

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「君に憑いている現世の生霊を斬ってしまったけど問題ないよね？呪いは怖いから」って言われたから呪い怖いし、お礼を言った。そういえばあの日から親しかった人達と連絡が取れない。端末に向かっている後ろで、いつものようにあいつがにっかり笑っていた。 #とある審神者の神隠し事情

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報告書と睨めっこしてたせいで肩凝りが酷い、と、薬研に愚痴ると「ったく大将は仕方ねぇな」と笑って肩揉みをしてくれた。あまりに心地よくてうつらうつらしていたが、異常に気付いて目を開くと、優しく抱きしめられながら見知らぬ部屋で二人ぼっち、炎に包まれていた。 #とある審神者の神隠し事情

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ある寒い日、雪の降る庭で江雪さんが傘もささずに佇んでいた。見るからに寒そうなので傘と上着を持って駆け寄ると、ゆっくり振り向いて「雪の日は静かでいいですね」と微笑んでいた。そう言えば雪って音吸収するんだっけ。それにしても江雪さんの声以外何も聞こえないな。 #とある審神者の神隠し事情

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「侍らせる側の気持ちとはどういうものなのでしょう？」と聞かれ、俺はお前を侍らせているつもりはない、だから分からない。嫌な事があったら言え、と返すと「僕も、あなたを侍らせるつもりはありませんよ」と微笑んだ。いつの間にか、この部屋は透明な鳥籠になっていた。 #とある審神者の神隠し事情

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ほんの冗談のつもりだったんだけど。本気で思ってる訳ないだろ、お前は真面目過ぎるんだよ。「あー、仕事から解放されたい、仕事しなくてもいい世界に連れて行ってー」って言ったら、普通咎めるかなんかするだろ。主命じゃないぞ、愚痴だ。もう、どこだよここ……。 #とある審神者の神隠し事情

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数日前「主に幸せのまじないかけてあげる」と、清光が小指に爪紅を塗ってくれた。「最近疲れやすいみたいで体が重い」と言うと「大丈夫、もうすぐ幸せが来るよ」と笑って抱きつかれ「主、俺がずーっと幸せにしてあげるね」と囁かれた。そう言えばまじないってかんｊ #とある審神者の神隠し事情

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喉風邪をこじらせ喘息みたいに咳が酷い。心配かけまいと部屋に籠ってたのに、咳込んでる所を安定に見られてしまった。後悔先立たず。青ざめた安定に「大丈夫だよ主。苦しい思いは僕がもうさせないから」と、浅葱色の羽織を掛けられて、視界がブラックアウトした。 #とある審神者の神隠し事情

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「僕が……連れて行ってあげるから」と言って、小夜からユキノハナを渡された。こんな花どこに生えてたんだ？と聞くと、万屋で買ったと言っていた。ユキノハナ、スノードロップとも言うんだっけ、花言葉は希望だったかな、執務室に飾っておこう、俺は幸せ者だ。 #とある審神者の神隠し事情

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小夜くんの奴の補足こっちにした方がいいかな ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9… ＞人への贈り物にすると『死』を『希望』することとなり、「あなたの死を望みます」という意味に取られることがあるので注意が必要である

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粟田口の短刀達からおままごとに誘われ、丁度暇だった俺は付き合う事にした。腕を引かれた先には照れた様に笑う一期一振。前田に「主君は花嫁役をお願いします」と言われ、乱にヴェールを被せられる。「ごめんなさい」と言った五虎退の泣きそうな声は俺には届かなかった。 #とある審神者の神隠し事情

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畑で苺が採れたので、光忠に何か作って貰う事にした。少し経って出来たのは綺麗な赤い蜜の掛かったカキ氷。光忠の指に新しい絆創膏を見つけて指摘すれば「カッコ悪い所見せちゃったな」と苦笑する。一口食べて、おいしい、と言うと「僕のお手製だからね」と笑っていた。 #とある審神者の神隠し事情

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一人を好む奴に痺れを切らせ部屋に呼ぶ。せめて朝食ぐらい一緒にとれと言えば「一人でいい」と。立ち去ろうとする奴の腕を慌てて掴むと、一瞬光に目が眩む。目を開けば霧立ち込める見知らぬ場所。腕を引かれ、倒れ込んだら抱きしめられた「これなら、一人で十分だろう？」 #とある審神者の神隠し事情

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「がはは、主は豆粒のように小さいな！」山程の大きさの岩融が俺の首根っこを摘み上げ「ほお、これ程までに小さければ、主を食ろうて隠す事もできよう」そう言うや否や、俺を自分の口に放り込んで…目が覚めた。あぁ、夢で良かった…ん？こんな所に歯型なんてあったかな？ #とある審神者の神隠し事情

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いつものように小狐丸の髪を梳いていた。触り心地のいい髪に触れていると、連日の寝不足からかうつらうつらとしてしまう。それに気付いた小狐丸が俺を抱き込み、あやすように体を揺らすものだから、瞼が重くなる。ふと目についた庭の様子は、快晴なのに雨が降っていた。 #とある審神者の神隠し事情

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「欲しいものがあるんでな、万屋に付き合ってくれないか」の声に、気分転換がてら付き合う事にした。気付けばいつもの道と違う。それを指摘すれば「あぁ、バレちまったか、もう戻れないから構わんが。どうだ、驚いたか？」と無邪気に笑っている。戻れないってどういう…… #とある審神者の神隠し事情

しもぎ @karinshimogi

一期から贈られた服が風呂敷越しでも分かる程派手だ。「主に良く似合うと思います」と笑顔で言われると返す訳にもいかず「次の休息日にでも着て下さると嬉しいですな」の言葉に逃げ道がなくなった。当日の朝、部屋に来た一期は珍しく羽織袴姿だった。あの服ってもしかして #とある審神者の神隠し事情

しもぎ @karinshimogi

酒には強いと自負している。次郎太刀との酒盛りも常で、朝まで飲む事もある。いい酒が手に入ったのでいつものように酒盛りをする。次郎太刀と二人きりになった頃、何故か急に酒が回って来た。眠い… 「お酒に何か入れられちゃう事もあるから気をつけないと。ねぇ？主？」 #とある審神者の神隠し事情