2015.4.3報道【告発の東電社員ら不起訴「巨大津波の予測困難」】を読んで 添田孝史さんのツイートまとめ

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リンク www.47news.jp 告発の東電社員ら不起訴 「巨大津波の予測困難」 - 47NEWS(よんななニュース) 東京電力福島第1原発事故を招いたとして、福島原発告訴団が業務上過失致死傷容疑で刑事告訴・告発した東電の津波対策担当者や原子力安全・保安院の職員計5人について、東京地
添田孝史 @sayawudon

告発の東電社員ら不起訴 「巨大津波の予測困難」 - 47NEWS(よんななニュース) 47news.jp/CN/201504/CN20…/不起訴理由書はこちらにkokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2015/04/blog-p…

2015-04-04 09:18:07

福島原発告訴団: 嫌疑不十分?いや、捜査不十分だ! 東京地検が不起訴の処分
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.com/2015/04/blog-post.html?spref=tw
不起訴理由書_2015年告訴(PDF)
https://drive.google.com/file/d/0B6V4ZwGwBEaxa1oxeXVDRU1YVkE/view?usp=sharing

添田孝史 @sayawudon

東京地検の不起訴理由書のええかげんなところをいくつか指摘。理由1)マグニチュード9は誰も予測していなかったから、備えられない

2015-04-04 09:20:14
添田孝史 @sayawudon

1997年のマグニチュード8予測(7省庁手引き)でも、13.7mにもなるから、M9の規模は読めなくても、「高い津波」は予測出来た。

2015-04-04 09:21:40
添田孝史 @sayawudon

理由2)地震本部の長期予測は波高15.7mといっても、それは敷地南側で、敷地東側は最大9.2mだから敷地に遡上しない

2015-04-04 09:23:05
添田孝史 @sayawudon

6mを超えればポンプ類はつぶれるから、炉心損傷になることは東電も承知していたのに、何もしていない。また9.2mなら、敷地高さまで80センチしか余裕がないから、それで何もしないのは、工学的センスとしてはどうよ。

2015-04-04 09:25:06
添田孝史 @sayawudon

理由3)地震本部の長期評価は、信頼度Cであり、あてにならんかった。

2015-04-04 09:25:51
添田孝史 @sayawudon

電力関係者が過半数を占める土木学会のアンケートでさえ、地震本部が予測するような津波地震が起きるとの考え方のほうが支配的だった。

2015-04-04 09:26:51
添田孝史 @sayawudon

理由4)事故前の当時において、地震本部の当該評価の文言どおり、福島県沖を含めどこでも均一に発生する可能性があることを示す学術論文や研究成果があったわけではない

2015-04-04 09:28:10
添田孝史 @sayawudon

7省庁手引き(1997)の存在を、検察はどうしても認めたくないらしい。

2015-04-04 09:29:01
添田孝史 @sayawudon

理由5)地震本部の当該評価は、その学術的成熟性・説得性(すごい造語だ)がかならずしも高かったものとは認められず、過去に津波地震の発生が確認されていない福島県沖について、津波地震発生の現実的可能性があるものとして受け止められる状況にあったとは認め難い。

2015-04-04 09:30:43
添田孝史 @sayawudon

地震本部の長期評価を受けて、国土交通省は「津波地震発生の現実的可能性がある」と考えて津波観測網の設置を進めた。実際に予算をつけて事業していたのであるけど、どうよ。それは税金の無駄遣い?

2015-04-04 09:32:07
添田孝史 @sayawudon

理由6)貞観津波の波源モデルに基づく津波高さの試算結果は、いずれも敷地高さに及んでいない

2015-04-04 09:33:16
添田孝史 @sayawudon

東電の試算結果は9.2mだったが、これは悪評高い土木学会手法より低く出る計算方法で算出している。土木学会手法だと2~3割高くなり、敷地を超えることは東電も保安院に報告していた。その記述は読み飛ばす検察の読解力。

2015-04-04 09:36:15
添田孝史 @sayawudon

理由7)東電による津波の確率論的評価によれば、敷地高さを超える津波が襲来する確率は10万年から100万年に1回、本件津波の高さに匹敵する13mでは100万年から1000万年に1回と算出されていたことから、回避出来る措置を講じる義務があるとは認められない。

2015-04-04 09:38:47
添田孝史 @sayawudon

確率を持ち出してくると「科学的」に見えるけど、この確率は、地震のことを知らない電力会社の土木技術者に、「このへんで地震が起きると思いますか、どうですか」とアンケートして、その結果をもとに鉛筆舐め舐めしてかっちょいい数式で処理してグラフにしただけ。シロートにアンケートした結果。

2015-04-04 09:40:37
添田孝史 @sayawudon

理由8)(結果回避可能性について)浸水を前提とした対策を講じておく必要性が一般に認識されていいたとは認められない。

2015-04-04 09:42:40
添田孝史 @sayawudon

1997年に、エネ庁は「想定の2倍」の津波に対して対策を考えるよう要請。さらに2006年には想定1.5倍に対して、ソフト的なもの(防潮堤じゃなくて、マニュアルとか)でもいいから「最低限、どの設備を死守するか」という対策の検討を考えていた。浸水前提の対策は、認識されていた。

2015-04-04 09:46:28
添田孝史 @sayawudon

理由9)切迫した時期に津波が来る可能性を示す情報や知見もなかったこと、法令上の安全性の確保を前提に原発が稼働していいたことからすると、あらかじめ原発を停止するべきであったとは認められない

2015-04-04 09:48:10
添田孝史 @sayawudon

2001年に、相馬市で津波堆積物が見つかり、東電が設置許可申請で想定していた津波想定は破綻しているので、この時点で「法令上の安全確保」はアウト。切迫しているかどうかは、運転停止の要件とはならないだろう。

2015-04-04 09:49:43
添田孝史 @sayawudon

そうでないと、10万年に1回の活断層地震に備えて、耐震設計をする意味はんかなくなる。

2015-04-04 09:50:15
添田孝史 @sayawudon

理由10)保安院関係者について、当時の知見や安全規制の状況等からすれば、直ちに対策を講じるべきものとまでは認識されなかったとしても、これを注意義務に反したものとまでは認め難い

2015-04-04 09:51:51
添田孝史 @sayawudon

貞観地震についてきちんと調べましょう、と言った部下に「余計なこというな」「クビになるぞ」と脅してまでいたのに、注意義務違反が問えないのなら、規制当局なんていらんぞ。

2015-04-04 09:52:47
添田孝史 @sayawudon

というわけで、10個ぐらいはすぐ不起訴理由にアラが見つかったのであった。こんなずさんな不起訴理由書をもったいぶって書く能力はすばらしい。

2015-04-04 09:54:11