平和主義者が有する排他性について(相原たくや氏と山本弘氏の会話を中心に)
- tikuwa_zero
- 48163
- 25
- 46
- 27
@aiharatakuya それで思い出しました。僕が『嫌韓流』を初めて読んだのは2009年の夏です(『トンデモ本の世界x』28ページ参照)。たぶん8月頃。 そして志水さんが亡くなったのは同じ年の7月3日。
2015-04-09 14:55:03@aiharatakuya つまり、少なくとも『嫌韓流』をめぐっては、僕と志水さんが論争する可能性はまったくなかったわけですよ。
2015-04-09 14:56:37@aiharatakuya まとめましょう。 あなたは『嫌韓流』を肯定的に評価している人や、慰安婦問題を「拡散希望」という人たちまで、ひっくるめて「レイシスト」と呼び、敵視します。そうした人間とは絶対に論争しなくちゃいけないと固く信じてる。
2015-04-09 14:58:17@aiharatakuya それどころか、僕のように『戦争論』や『嫌韓流』を批判している人間さえも、「知り合いと論争しない」という理由で批判する。
2015-04-09 14:59:38@aiharatakuya さて、『嫌韓流』は4巻の時点でシリーズ累計90万部とされてますから、単純に考えて、まあ支持者は20万人ぐらいはいるでしょうね。 さらに、その支持者の知り合いで、支持者と論争しない人は、その何十倍という数ですよね。1000万人ぐらいはいるかも。
2015-04-09 15:03:39@aiharatakuya あなたはその全員を敵視して、「論争しろ」「喧嘩しろ」とそそのかすのですか? あなたの希望通りになったら、日本は大混乱ですよね。どれだけ多くの血が流れるでしょうね。
2015-04-09 15:05:11@aiharatakuya 繰り返します。平和のために大事なのは、自分と異なる意見を許容することです。 誰彼かまわず敵視し、論争が起きることを望むあなたのような考え方こそ、平和とは正反対のものです。
2015-04-09 15:07:44@aiharatakuya 僕が取り上げてきたトンデモ本の中には、きわめて不快なものもあります。でも、僕はそうした本を「発禁にしろ」と言ったことはありません。なぜなら、そうした本の著者たちにも、言論の自由があるからです。
2015-04-09 15:09:59@aiharatakuya 言論の自由というのは、この世界に自分と異なる考えの者がいることを許容するということです。 もちろん、自分の身の周りの人に関してもです。
2015-04-09 15:11:08@aiharatakuya 「みんなが自分と意見の異なる者を排斥したら、世界から誰もいなくなるということを、彼らは理解できない」(『詩羽のいる街』) あなたのことですよ? 分かりますか?
2015-04-09 15:14:06脱線(1)
『日本怪獣侵略伝ーご当地怪獣異聞集ー』(洋泉社)読了。 時代小説から吉本新喜劇まで、バラエティに富んだ本だけど、個人的にいちばん面白かったのは、沖縄出身の上原正三氏が沖縄を舞台に描く「ヒーカジドン大戦争」。
2015-04-09 15:16:52@hirorin0015 伝説怪獣というのは『ウルトラ』シリーズでもよくあったパターンだけど、最新の科学トピックスをいろいろ取り入れていて、よく勉強してるなあという印象。
2015-04-09 15:17:19@hirorin0015 で、単に台風を操る怪獣が暴れ回るだけの話かと思ったら、後半のファンタスティックな展開に大興奮。まるで白黒版『サイボーグ009』のアレみたいな。
2015-04-09 15:17:56@hirorin0015 このスケールは『ウルトラマン』のようなテレビシリーズじゃできなかったなあ。 でも、この本に載った怪獣小説の中では、劇場映画にしたらいちばん面白いんじゃないかと思うんだけど
2015-04-09 15:18:52@hirorin0015 次に面白かったのが、『八犬伝』を題材にした會川昇「南総怪異八犬獣」。 こういう話はパラレルワールドにして好き勝手な改変をする例が多いけど、きっちり史実にからませてきてるのが上手い。途中まで、このまま怪獣出ないんじゃないかとはらはらしたけど(笑)。
2015-04-09 15:19:35@hirorin0015 この前の『怪獣文藝の逆襲』の井上伸一郎氏の作品もそうだけど、時代小説+怪獣って、まだまだいろんなパターンが書けそうだな。
2015-04-09 15:20:07上原正三氏の作品を読んで感じたのは、辻真先さんと同じく、戦争を知ってる世代だということ。僕らみたいに本や映像でしか知らない世代とは、背負ってるもんの重みが違う。
2015-04-09 15:21:43@hirorin0015 たとえ作中に作者自身の体験が反映されていなくても、作者が戦争を知っているという事実自体に、絶対的な「重み」がある。それは僕ら戦後生まれの作家がどうしても勝てない部分だ。 かと言って「戦争」という大きなテーマから逃げるわけにもいかないんだけどね。
2015-04-09 15:22:19@hirorin0015 そう言えば、近年のアニメやライトノベルなどで気になるのは、敵が非人間の侵略者、それも使徒や幻獣や深海潜艦みたいに意図すら不明、コミュニケーション不可能という例が多いこと。 もちろんそれはストーリー上の要請であることは分かるんだけど。
2015-04-09 15:22:53@hirorin0015 でも中には、戦争からモラルの問題を切り離して気軽に楽しむために、敵を非人間に設定してるという例も目立つ。 そういう作品を全否定しようとは思わない。でも、あまりそればかりだと苛立ってきちゃうんだよね。「本当の戦争は違うじゃん。殺す相手、人間じゃん」と。
2015-04-09 15:24:06@hirorin0015 それは若い頃にハインラインの『宇宙の戦士』を読んだ時から、ずっと感じてた疑問である。「本物の戦争じゃ、相手はクモじゃないじゃん」と。 たとえば『宇宙の戦士』の敵が人間だったら、ぜんぜん違う話になってたのではなかろうか。
2015-04-09 15:24:55@hirorin0015 フィクションじゃなく本物の戦争について考える際に、「殺す相手はクモじゃなくて人間」というのは、決して忘れちゃいけないことだと思う。 でも、忘れちゃう人、よくいるんだよ……。
2015-04-09 15:26:08@hirorin0015 もちろん戦争をしたい側にとって、「相手も人間」という事実は不都合なことなので、国民にそれを忘れさせようとする。相手は人の姿をしているが悪魔であり、殺すのが正しいことだと教える。 日本でも「鬼畜米英」とか言ってたし、米英も同様。
2015-04-09 15:26:36@hirorin0015 「相手も人間」という事実を忘れることで、人は人を殺しやすくなる。つまり戦争が起きる危険が高まる。
2015-04-09 15:27:08