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Giacomo @Giacomo_sif

「それはごめんなさい、ねっ！」 赤毛はやはりいつの間にか取り出した分厚い本を開くと多重に魔法陣が展開する 「QM展開」 躍りかかったそれらが一瞬動きに遅延が発生する 「――SG発動」 小鳥遊の周囲に吹雪が凄まじい勢いで発生した #リプくれた人のイメージを３行で何かする （74）

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凍りづけになった召喚物 小鳥遊は杖の石突で地面をノックするとそれらが一斉に粉々になっていく 「甘言に乗らないのなら、こうなるけど？」 赤毛が嗤う 「クソッ…」 「どうする？」 杖を向けて、小鳥遊が再度誘いかける #リプくれた人のイメージを３行で何かする （75）

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「なぁーんちゃって」 ばさり、とレダが地面に落ちる いや……落ちたのは敷物だ 先ほどまで居たレダもまたマットにすぎなかったのだ 「小鳥遊さん、アンタが禁呪３クラスってのはよーっく理解できたよ、格別を以てメタらせてもらうぜ」 #リプくれた人のイメージを３行で何かする （76）

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「だからこそ、今日はこの辺で失礼する。ああ、そうそう、お約束ついでに……この発言の後、つくばの宿舎ごと証拠を隠滅する」 有名なスパイ物のテーマを口ずさみながら声が消える 最後まで小馬鹿にされた小鳥遊は笑みを貼り付けたまま #リプくれた人のイメージを３行で何かする （77）

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白い光が空に上がっていくようなものが観測された後につくばの一体に爆音が響いた 壮絶な自爆も許可された特権の一つだ 瓦礫の中、傷ひとつついていない小鳥遊はくすくすと笑い、ついに哄笑を上げた なんて楽しいんだろう！この子たちは！ #リプくれた人のイメージを３行で何かする （78）

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「そんで、わしに何を望むんだね」 黒髪、黒衣、黒瞳の男は花音に単純な疑問を投げかけた 「力を貸してくれ」 「だから、力ってのは何だね」 「あんたが超常遣いだってのは知ってる、だから」 ぐう、とお腹の音 「お腹が空いたのニャ」 #リプくれた人のイメージを３行で何かする （79）

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「力ってのはそういうことか？ハハハッ、ならさっさとそういえば良いものを」 黒衣はそのままキッチンへと歩いて行った 「まーるさんよ、俺、真面目な話してたんだけど」 「お腹が空いたのは曲げられん事実なのニャ」 #リプくれた人のイメージを３行で何かする （80）

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「差し出がましイようでスがネ」 クロウが影から現れる 「彼の御仁の超常は料理」 「料理？」 「奇跡の料理、噂デはヒーローの肉体を構成スる殆どの要素が彼の御仁の料理で作られテいるトカ」 「全然解かんねえ」 「食えば解るさ」 #リプくれた人のイメージを３行で何かする （81）

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黒衣の男が持ってきたのは大量の料理である 酒に合うもの、飯に合うもの、和洋中、無国籍多国籍に並べられた料理たち 手の込んだものも中にはあり、突然の来訪者たる彼らのために用意されたものではないのは間違いない #リプくれた人のイメージを３行で何かする （82）

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「まあ、食え」 「わぁーい！いただきますなのニャ！」 「お前、まだ話が」 ぐぅと花音の腹も鳴る 「いたダきましょウ、花音クン」 クロウの言葉の同意の代わりに、花音は手を合わせて食事の挨拶をした #リプくれた人のイメージを３行で何かする （83）

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食事は人にとって必要な要素である 食べなければ死ぬし、或いは別の方法で栄養を摂取できても心から細ってやがて死ぬ 食事とは生そのもの、生きるから食べるのではない、食べるために生きるのだ 黒衣の男は快活に笑い宣った #リプくれた人のイメージを３行で何かする （84）

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「名乗り遅れたな、まあ……わしのところに来てるんだから知ってるとは思うがね…漆黒だ」 「花音、です。ごちそうさま」 「まーるニャ」 「クロウ、と申シまス」 影を含めて各々が挨拶をする 礼儀を欠かさぬ者に漆黒は改めて相好を崩した #リプくれた人のイメージを３行で何かする （85）

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何もわざわざ飯をたかりにここに来たわけではない、彼らは正義の執行者たるヒーロー、エビ・クロームに話をしに来たのだ 噂では彼の元をベース地としていると来ている 「あやつは暫く戻っては来ないだろう」 「どっか行ったのニャ？」 #リプくれた人のイメージを３行で何かする （86）

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「魔王災害がヤツを駆り立てているのさ」 「補給は？」 「ヒーロータイムの休憩はCM中だけでな、あいつにとっちゃ今はまだアバンタイトルに過ぎんということだ」 「どこに行けば会えますか？」 花音がじつと黒衣を見つめて問う #リプくれた人のイメージを３行で何かする （87）

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「ヒーローはいつだって困っている者の前に現れるものだ、そしてヒーローは共に戦うヒーローを常に求めるものだ」 「ヒーローの真似事をすれば、会えると？」 「違うニャ」 「ん？」 「この人は花音にヒーローになれって言ってるのニャ」 #リプくれた人のイメージを３行で何かする （88）

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まーるの助言にうむ、と頷く漆黒 「ヒーローは孤独なものだ、しかし孤独では立ち向かえない相手もいる」 だから、と 「完成された料理とは、お互いを引き立て合うものだ。花音、お前さんとクロームは間違いなく引かれ合うさ」 #リプくれた人のイメージを３行で何かする （89）

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見送る（ついでに昼飯の弁当までくれた）漆黒の助言に従って花音はヒーローの真似事、いや……ヒーローを志すことにした 少なからず、影の中で眠り続ける友人を助けようと思う気持ちはヒーローに相応しい正しき情義であることは間違いない #リプくれた人のイメージを３行で何かする （90）

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街中で暴れるはかつては北方の遠き地で友と呼んだ男であった 止めることのできない強行を義心を以て討たんとした時、求めていたヒーローが現れる！ 次回『義侠の価値』にレディー、ゼロ！！ #リプくれた人のイメージを３行で何かする （91） #続かない

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かつて九州には魔王の如く呼ばれる別の災害が存在した 冥王災害と呼ばれる不死者を生み出す事件とその渦中に居た超常遣いの一件である 超常現象が発生し始めてすぐに現れたそれは魔王災害のようなアトランダムで愉快な災厄ではなかった #リプRTデGia文生成 （92）

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生者は死に絶え、別のものに変性させる超常現象 死が生命停止ではなく「代わる」という現象になったことと関わりあいがあるや否や ともかくとして、死が医学上のものではなくなり、哲学上に扱われるものとも異なるものとなった #リプRTデGia文生成 （93）

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「死ぬと、産まれる」まるで単純な輪廻がこの世に存在すると世界は一変し、カオスが支配した ……が、しかしその一件はある巫覡により鎮静したものの、依然として死と生の概念は崩れたままだ 鎮静させた巫覡は冥王の揺り籠となり、今も九州に座している #リプRTデGia文生成 （94）

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その巫覡は冥王の眠りを覚ます鍵として多くの超常遣いに狙われる事となり、九州に座したることは確かなれど、姿を変えて今も過ごしていると言われているため、その姿を見たものは事件以後、誰もいない @petit_key #リプRTデGia文生成 （95）

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「なんて話があったのよ」 観光客相手にいつもの話をするのは「さや」と呼ばれる少女である 「まあ、冥王災害はもう起こってないし、不死者になったからって別に何十年も経たないとホントに不死かどうかなんてわかんないしね」 #リプRTデGia文生成 （96）

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「え？でも不死って」 観光客が疑問をぶつける、では何を以て不死と表現したのかと 「冥王災害が起こるたびに蘇ってたんだけど、ほら、冥王って眠っちゃったじゃん？起きないから死んだ人はそのまんま。ま、不死っていうくらいだし齢はとらないんだろうけど」 #リプRTデGia文生成 （97）

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だからこそ、『時間が経たなければ不死かどうかはわからない』のだ 死んでしまえばそのまま、しかし代わることはないので死んで、肉体が動かなくなり、それで終わり 冥王が目を覚まして初めて不死になるかどうか観測される #リプRTデGia文生成 （98）