手裏剣(しゅりけん)について(&小話:練習と本番)古武術 天心流兵法

手裏剣(しゅりけん)について、古武術 天心流兵法(@tenshinryu )様が解説してくださった内容のまとめです。(古武術 天心流兵法様よりお許しを頂きましてまとめさせて頂きました。この場を借りまして感謝の意を表させて頂きたいと思います)
9

''ご参考までに、以下もご紹介致します。

Wikipedia 手裏剣(http://ja.wikipedia.org/wiki/手裏剣)''

(略)また何事においても同じですが、一つの文献でそれが普遍的なものであったと断定するのも危険な事です。──古武術 天心流兵法様のお言葉より

古武術 天心流兵法 @tenshinryu

手裏剣と申しますと、こういった、三角や星形だったり丸くギザギザした車剣(しゃけん)と呼ばれるものが一般的です。 これは修業の必要がほとんどなく、便利ですが、携行性に問題があります。 pic.twitter.com/Dg1EX0k0TH

2015-05-03 15:38:57
拡大
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

天心流で本来使う車剣は、かなり小さく、握って隠れる程度なので、写真のものより一回りからふた回り小さいものです。 携行の仕方も口伝されております。 普段ではなく旅やお役目帯びての時です。

2015-05-03 15:49:20
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

こちらが武術の世界で一般的な棒手裏剣です。 くるくると回して投げるようなナイフ投げと異なり、基本的には直打法と呼ばれる、立てた状態から90度倒れて刺さる方法や、半転打という、刃の側を持って打ち270度回転して刺さる方法が用いられます。 pic.twitter.com/kLu3LpgjrC

2015-05-03 15:56:06
拡大
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

上が比較的一般に見られるような棒手裏剣です。 天心流ではあまり用いません。 二番目くらいが、天心流で用いるサイズです。 携行性を重視します。 後、独特の打ち方と関係します。 三番目は百円ショップに売っているバーベキューのクシです! pic.twitter.com/r9TAbQQLzT

2015-05-03 16:02:25
拡大
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

こんなものでも稽古では代用します。 ちなみに天心先生が先代から習った時は、金属製の火箸で教わったそうです。 天心先生が先代から頂いた火箸がまだあり、譲って頂きましたが、流石に使いがたくまだ使用しておりません。 門人に教えるときには使ってもらおうと思います。

2015-05-03 16:10:41
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

車剣の指導は、面子(めんこ)を切って作ったもので教わったそうです。 軽くてまともに飛ばなさそうですが、稽古場では良いかもしれません。 今度作って天心先生にお見せします。

2015-05-03 16:11:47
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

@mashiro1991 もちろんです。お箸でもある程度しっかりしたものなら、近くならばですが、段ボールくらいは通せます。

2015-05-03 16:12:48
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

@KGN_works 釘も天心先生はやってました。あとは畳針なども。あとはコンクリート針も使っております。

2015-05-03 16:13:26
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

大事な事は、備えておく事と、備えがなくとも応用で乗り切る事。 というのはなにか試験対策のように聞こえますが。 ただ稽古場でこういった全てを伝授するのは、時間的にも場所的にも限界があり、やはり自前の道場が必要です。

2015-05-03 16:15:37
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

こういったものは外物(とのもの)という、補助的な部分ですが、現代では剣以上に顧みられる事がなく、語り継ぐ事すら困難です。 天心先生もそのあたりは正直どうでもよいだろうと思っていたそうですが、強欲な私が全部残しますと、口うるさくせっついて概ね伝承出来ております。

2015-05-03 16:17:28
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

が、まだ先代から教わった総てを絞り出したとはいえませんので、引き続きネチネチくどくど細かいことまで執拗に天心先生から引き出す所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。

2015-05-03 16:18:26
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

@KGN_works 極端な話、投げられればなんでも良いのですが、刃の機能など持たせて多用途に用いる事の出来る汎用性携帯武具として成立したようです。、

2015-05-03 16:19:30
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

まあ刀装具についてはその筋の方々が、手裏剣についても手裏剣流儀がありますので、あくまで半端な知識であったり、天心流における手裏剣術のお話が中心であったりします。 そんな話もあるんやねーとへーボタンでも押す感覚でご覧頂けましたら幸いです。

2015-05-03 16:28:09
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

火箸というか、囲炉裏についての教えも伝書にはあったそうで、伝わっております。 些末な事ですが、刀の代用で火箸を用いる技法もあります。

2015-05-03 16:33:27
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

これが先代より賜りし棒手裏剣の稽古に使った箸です。長すぎです。 面子車剣もこれも、回数はほとんど教わっておらず、少し見せてさせて、後は自分で物にせよ方式だったそうです。 pic.twitter.com/MMFvWzCrZF

2015-05-03 16:49:05
拡大
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

確かに出来ない理由を自分で解くというのも修業のうちです。 まあ、今はどんどん指導して手直ししますが。 ショートカットにはなりますが、地力は数をこなさなければつきませんから、やはり楽なわけではありません。

2015-05-03 16:50:45

小話:練習と本番

古武術 天心流兵法 @tenshinryu

そういえば、昨日だったか一昨日だったか練習の動画撮影推奨についてツイートししました。 それにもう一つ推奨が本番の動画撮影です。 やはり練習とは違い、本番は質が下がります。 武術は実戦ないので、試合や演武になりますが、やはり練習で出来た事が本番では上手く行きません。

2015-05-03 17:01:14
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

本番頑張るというのは、基本的には通じません。 本番、集中はしますが、当たり前のようにやってこそ、良いパフォーマンスが発揮出来ます。 昔は本番になったら目覚めた素質が開花して…とか思っていた次期が私にもありました。

2015-05-03 17:02:41
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

基本的に本番では開花しません! 汗と涙と血という三水があって心技体は整います。 まあ血は流さないに限りますが。 喩えです。喩え。

2015-05-03 17:04:36
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

しかしどんな失敗も、映像に残さないと、恥ずかしさ後悔ばかりが先行して、問題の点検と反省と修正に繋がりにくいものです。

2015-05-03 17:07:07