「Il Seicento-17世紀歌曲の演奏解釈を探る」の講師・受講生へのツイートインタビュー(その1)

2015年7月東京と大阪で開催予定のイベント「Il Seicento-17世紀歌曲の演奏解釈を探る」の講師・受講生へのTwitter上でのインタビュー(その1). その2 はこちらから→ http://togetter.com/li/827297 その3 はこちらから→ http://togetter.com/li/834066 続きを読む
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高柳義生 @6yoshio6

@FintaPazza 言われて気付きましたが、管・擦撥弦・鍵盤・声楽・音楽学と、3人で全て網羅していますね。打楽器以外みな揃っているという(私のヴァイオリンはかなりのアレですが) @SeicentoJul2015

2015-05-19 18:30:17

第2の質問

Seicentomasterclass @SeicentoJul2016

@6yoshio6 @FintaPazza 先生方、ありがとうございます。お答えに対していくつか質問させてください。まず、学究的な背景に関してお二人とも言及されていますが、古楽のそれと、それ以降の音楽(クラシック音楽として一般に受容されている音楽)に関するそれとの違いは何ですか。

2015-05-19 18:36:43
Seicentomasterclass @SeicentoJul2016

@6yoshio6 @FintaPazza 「古楽」と聞くと、少し難しく、また取っ付きづらい印象を得られる方もいるかと思います。それは、実際的な楽器や演奏法の問題から、解釈の問題にまで起因していると思うのですが、たとえば古楽に対するアプローチとベートーベンの音楽に対する(続)

2015-05-19 18:42:03
Seicentomasterclass @SeicentoJul2016

@6yoshio6 @FintaPazza アプローチで根本的に違うこと、もしくは同じことのは何だと思われますか。

2015-05-19 18:43:34

まつもと(な)(@FintaPazz) 先生の回答

まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 少し専門的な話になるかもしれませんが私は「古楽」を限定した扱いをすることに賛同しません。重要なのは分野Early Music(古楽)にあるのではなく方法論Historically informed performanceにあり

2015-05-19 18:45:18
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 この方法論は「楽曲をそれが作曲された時代に行われた方法論を追求し、それに照らして演奏する」ということであって、19世紀の音楽にも20世紀の音楽にも通用する方法論です。しかしさらに気をつけていただきたいのは楽曲が作曲された時代の

2015-05-19 18:46:30
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 方法論を尊重するからと言って「それ以外の方法論を認めない」のでは全くありません。(私は常々今こそバッハやその他のバロックのレパートリーをピアノで弾くことの意味を追求して欲しいと思っていますがそれ以上に)作曲された時代の方法論に

2015-05-19 18:48:05
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 則って、全てを「正しく」演奏したからと言って、それが「現代の聴衆」に果たして受け入れられるのかどうかも別問題だからです。

2015-05-19 18:48:41
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 後世にこれまで私たちが調べ、分かったことを伝えるという意義においては「出来るだけオーセンティックな演奏方法をする」人も必要だと思います。が、それを全員がやる必要はないかと思います。現代には現代の「演奏受容文化」があり、それ

2015-05-19 18:50:33
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 とHistorically informed performanceの接点こそが常に問われるべきだと思います。その点はどの時代の音楽に係わっても共通でしょう。

2015-05-19 18:51:15
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 勿論、17世紀に使われた楽器、演奏実施方法は、19世紀のそれらとは「違う」ので、それを「根本的に違う」と感じる方もあるかもしれませんが。

2015-05-19 18:52:20
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 多分、演奏する方に「そこはかとない、解釈に対する不安(=このやり方でよいのか?」があり(これはよくわかります、私もそうですw)そこから「過去の方法論が完全に再現できたら全くつっこみどころのない満点の演奏になる」という信奉がある

2015-05-19 18:54:20
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 ような気もします(笑)。しかしアカデミアでよく言うのですが、「過去の演奏方法論を完全に再現できたら【我々はそれを全く受け付けられない】かもしれない」のですw。

2015-05-19 18:55:25
まつもと(な) @FintaPazza

@SeicentoJul2015 @6yoshio6 話が少し逸れましたが、結局、現代の我々は「ショパンはショパン【らしく】」、「ベートーヴェンはベートーヴェン【らしく】」弾きたい、聴きたいとよく言いますね。その【らしさ】とは何なのか、どういう風に追求するのか、というお話です。

2015-05-19 18:58:21

その後の対話

まつもと(な) @FintaPazza

@6yoshio6 @SeicentoJul2015 ありがとうございますw。そういえばこの間@asake1202さんが「ヘンデルのメサイアにバロックギターつかっちゃ駄目なのかなあ」とつぶやいておられましたがそういうのどんどんやって欲しいとすら思いますw。

2015-05-19 19:11:28
まつもと(な) @FintaPazza

@6yoshio6 @SeicentoJul2015 @asake1202 「こういうことすると間違ってるっていう【音楽学者】がいるんですよ」とときどき言われますが、私の業界の仲間で「そんなことをいう人はいません」。

2015-05-19 19:13:05
まつもと(な) @FintaPazza

@6yoshio6 @SeicentoJul2015 @asake1202 勿論、論説として「ヘンデルのメサイアにはバロギが使われた!」と提唱するのは全く別問題で、それを証明するのは「つぶやき」では無理でしょうけれども(苦笑)。

2015-05-19 19:13:45
高柳義生 @6yoshio6

@FintaPazza もうホント、その通りです!!テキトーに言ってるのではなく、心底心底そう思っております。@SeicentoJul2015 @asake1202

2015-05-19 20:13:32
まつもと(な) @FintaPazza

@6yoshio6 @SeicentoJul2015 @asake1202 そのようにご賛同くださる方と(ネットを通してw)知り合いになり、一緒にイベントを開催できることになり、本当に幸せに思っております。

2015-05-19 20:16:25
Seicentomasterclass @SeicentoJul2016

ありがとうございます。このイベントに出演される多彩な受講生の皆さんが、楽曲についてどのように考え表現し、また、それが先生方のアドヴァイスを受けて、さらに会場の皆様とも呼応し、どのように変化していくのか…とても楽しみですね。@SeicentoJul2015 @6yoshio6

2015-05-20 08:02:54

第3の質問

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