【横山光輝「三国志」講座54「撤退」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第54話「撤退」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座54「撤退」01】 第54話でこざいます。前回、張飛が酒で大失敗。呂布が徐州の城を占領いたしました。城兵を落ち着かせた呂布は、劉備の母と夫人については殺すことはせず、警護をつけるように指示。領民には今までどおり暮らすように立て札を立てることにしました。

2015-05-20 12:42:48
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」02】 人質扱いとなった劉備の母と夫人は一言も発することはありませんでした。昔の母ちゃんだったら、何か一言物申す、とかしそうな気もしないでもないですが、ここで騒いだら劉備の立場が余計悪くなると考えたのでしょうか。

2015-05-20 12:44:57
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」03】 横山三国志では名がない劉備の最初の夫人。結構な美人さんですが、境遇としては波瀾万丈な人生。時代に翻弄され、不幸なことの方が多かったと見えます。出番が少ないので、何を思っていたかというのは想像するしかないんですけど。

2015-05-20 12:47:11
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」04】 立て札を見た領民は、呂布のことは信用できないと言いつつ、平穏さを取り戻しつつありました。 一方、玄徳が率いる3万の徐州軍は、淮陰(わいいん)の河畔で、10万の袁術軍相手に優勢に戦を進めていました。

2015-05-20 12:48:52
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」05】 夜襲を警戒する関羽の前に、近づいてくる騎馬隊が。弓隊を構えさせる関羽ですが、やってきたのが張飛ということがわかり、弓を置かせます。しかし、留守を預かる張飛がなぜ来たのかがわかりません。

2015-05-20 12:50:14
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」06】 なぜここに来たかと尋ねる関羽を見て、張飛は馬を降り、わびと報告をするためといって、劉備に取り次いでくれと言います。関羽はただごとではないと感じ、すぐさま劉備のもとへ。早速劉備は張飛のところにいき、何事かを尋ねます。

2015-05-20 12:52:37
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」07】 張飛は徐州城を呂布に奪われた顛末を話します。そして、劉備の母と夫人を置いて落ち延びてきたことまで話すと、自分の死をもってわびると剣を抜きます。そんな張飛を殴り倒す関羽。武士の情けだ死なせてくれという張飛に対し、愚かなと一喝する関羽。

2015-05-20 12:57:31
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」08】 死ねばことがすむと思っているのかと叱責する関羽に加え、劉備は死ぬ時は同じ年同じ月という義兄弟の誓いを忘れたのか、と言います。互いに至らぬところがある人間、その欠点や不足を補って初めて一体の兄弟といえるのではないかと言います。

2015-05-20 12:57:05
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」09】 劉備は、自分も凡人であり張飛だけに神のごとき万全を求められるものか、もし今日のことを恥と思うなら、生きてその恥をそそげ、と告げるのです。 それを聞いた張飛は、ただただ、子供のように泣きじゃくるのでした…

2015-05-20 13:00:35
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」10】 再び舞台は徐州城に。呂布は部下に領民たちの様子を尋ねると、部下は少し動揺はあったが今は落ち着いていると報告。それはよかったと答える呂布に対し、部下は、次は兵力をたくわえていくことでございます、と言います。

2015-05-20 16:07:15
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」11】 ここまで、この呂布の部下に名前が登場していませんが、三国志演義的には、呂布の参謀役となっているのは陳宮です。呂布が陳宮と名を呼ぶのは大分あとになってからですが、曹操に対する荀彧の扱い同様、横山三国志ではどうも、参謀の扱いが低いような…

2015-05-20 16:27:21
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」12】 この参謀役となる男を陳宮として話を進めてもいいと思いますが、いかんせん、後に陳宮と呼ばれる男の顔と描写が違うので、ここでは、「呂布の部下」としておきます。

2015-05-20 16:43:27
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」13】 さて、そんな呂布と部下との会話に割り込んできたのが、南陽からの袁術の使者が来たという知らせです。使者は袁術からの手紙を呂布に渡します。一読した呂布は、ふむ言い、しばし考え込みます。

2015-05-20 16:50:11
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」14】 袁術の手紙には、玄徳を後ろから攻めてくれという内容でした。もし、南陽軍を勝利に導くなら、食糧5万石、駿馬500匹、金銀一万両、緞子(どんす)千匹を贈ると言ってきました。

2015-05-20 16:51:57
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」15】 緞子というのは織物のことで、2反で1匹と数えます。要は高級織物をいっぱいくれるということです。 呂布の部下は、それは良い条件と、引き受けるように進言します。とにかく手に入れた領内を治めるには金がかかります。

2015-05-20 16:55:39
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」16】 そうでなくても、徐州軍3万と玄徳をそのままにしておくのは危険なので、叩くだけたたいておいた方がいいという部下の言葉を受け、呂布は使者に対して協力すると答えます。そして、すぐに兵をまとめ出撃準備をするように言います。

2015-05-20 16:57:39
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」17】 こうして、呂布は3万の兵を淮陰(わいいん)に向けました。その知らせを聞いた玄徳達。むむっ、と唸る玄徳。そして屈辱を晴らしたい張飛は、呂布軍の相手は任せろと言い出します。その他の部下も討ち死に覚悟の決死の表情です。

2015-05-20 17:01:31
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」18】 それを抑える玄徳。南陽軍10万と呂布軍3万に対して、玄徳軍は3万。前後を挟まれた状態で血気にはやるべきではないと言います。下手に動けば自滅するだけです。それではどうするつもりかと、張飛が尋ねると、あっさり、ここは逃げるという玄徳。

2015-05-20 17:03:18
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」19】 悔しがる部下たちですが、命あればこそ、また次の機会を狙えると玄徳は言います。ルビに「チャンス」と英語で言っちゃってますが、まあ、気にしないことにしましょう。

2015-05-20 17:04:45
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」20】 敵に背を向けるのは悔しいが、命あればまたこの悔しさを晴らす日もやってくる…という玄徳に対し、殿に戦う気がないなら我々はどうしようもないと、関羽と張飛は従うことにします。

2015-05-20 17:06:58
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」21】 撤退を決意した玄徳に追い打ちをかけるかのように大雨が降ります。ひとり雨に打たれる玄徳に、関羽が駆け寄ってきます。玄徳は、天運いまだ我を見捨てなかったといいます。河が増水して、南陽軍の動きを阻むことができるのです。

2015-05-20 17:09:02
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」22】 出発の準備を調えるように関羽に命じた玄徳。関羽の背中を見届けつつ、「蛟龍(こうりゅう)が淵に潜むのは時機を待ち、天に昇らんがため」とつぶやくのでした。

2015-05-20 17:10:51
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」23】 さて、雨が上がりようやく到着した呂布軍の総大将、高順。しかし、一日遅れで徐州軍を逃したことを知ります。ここにいてもしょうがないので、徐州城へ引き上げようとしますが、その前に、南陽軍の総大将の紀霊に会うことにしました。

2015-05-20 17:13:56
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」24】 高順は紀霊に、玄徳軍は昨夜のうちに逃げ出した。ついては、約束のものはここでもらえるのかと言います。ずいぶんせっかちです。一方、紀霊はなんのことかと尋ねます。あわてた高順は、袁術と約束したはずだと言います。

2015-05-20 17:16:13
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【横山光輝「三国志」講座54「撤退」25】 紀霊は、それは袁術と呂布の約束で、自分は聞いていないと。高順は「南陽軍を勝利に導けば、贈り物をすると手紙に書かれている」と、贈り物を受け取る権利があると強弁しますが、紀霊は、自分は初耳だから、袁術に問い合わせるから一度お引き取りをと。

2015-05-20 17:18:16