自分用メモ

自分用メモ
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たにかわ @tanikawamari

出逢い共に過ごした時間、さよならを告げた日、君の前からいなくなることを決めた日、再び逢うことが出来た日。そのどれもが色褪せず鮮明に覚えている。 君の何処までも続く空色の瞳は変わってしまったけれど、見上げれば同じ蒼が広がっている。 #1ふぁぼごとに書く予定のない小説の一部分を書く

2015-05-24 02:14:57
たにかわ @tanikawamari

「しつこい男は嫌われるよ」 「そう?」 「ぼくの何処がすきだって云うの?ぼくは君のことをすきになんてならない」 振り返り彼の顔を見上げると、当然のように唇が触れた。 「そういう台詞は少しくらい抵抗してから云って欲しいね」 #1ふぁぼごとに書く予定のない小説の一部分を書く 笛郭杉

2015-05-24 02:20:13
たにかわ @tanikawamari

「大将、俺っちと旦那が作った飯はまずいか?」 「美味しいよ」 薬研は溜息をひとつ吐いて餌付けをするように卵焼きを箸でつまんで箸が進まない主の口に運ぶ。すると吸い寄せられるようにぱくりと食べた。まるで雛の餌付けのように。 #1ふぁぼごとに書く予定のない小説の一部分を書く 刀剣薬研

2015-05-24 02:28:01
たにかわ @tanikawamari

緑間は綺麗だ。何処がと聞かれれば全部としか云いようがない。さらさらの髪と少し垂れた瞳に整った鼻と唇。日に焼けない白い肌は自分とは大違いだ。現に今、小説を読んでいるだけで絵になる。 「なあ、キスしてもいいか?」 #1ふぁぼごとに書く予定のない小説の一部分を書く 黒バス火緑

2015-05-24 02:32:00
たにかわ @tanikawamari

僕たちは横に並んで歩くことが多い。怜ちゃんの顔は見上げなければ見えないし、当然歩幅も全然違う。僕に合わせるように少し歩いてくれるのが嬉しくて笑っていると不思議そうな顔をされた。 「何かいいことでもありました?」 #1ふぁぼごとに書く予定のない小説の一部分を書く Free渚怜

2015-05-24 02:36:28
たにかわ @tanikawamari

美しい刀がまた一振りわたしの元へと現れた。 「あなたも天下が欲しいのですか?」 「なに、を」 「僕の主になる人は皆同じでした。あなたは違うのですか?」 違うと声を荒げ、この美しく悲しい世界を見つめて来た彼を抱きしめた。 #1ふぁぼごとに書く予定のない小説の一部分を書く 刀剣宗三

2015-05-24 02:42:57
たにかわ @tanikawamari

「小夜、おいで。頂き物の団子がふたつしかないの。みんなに内緒で頂いちゃいましょ」 迷う小夜を引き寄せ、隣に座らせる。団子の串を渡せばおずおずと手に取った。 「美味しい?」 「…うん」 「今度はみんなで食べようね」 #1ふぁぼごとに書く予定のない小説の一部分を書く 刀剣小夜

2015-05-24 02:48:36
たにかわ @tanikawamari

ジュリオからはいつもいい匂いがする。俺みたいに埃や煙草の匂いなんて一切しないし、たまに甘い菓子の匂いがする。 「なあジュリオ、何か甘いもん食いに行かねえ?」 「……はいっ…」 「あの屋台のクレープにしようぜ」 #1ふぁぼごとに書く予定のない小説の一部分を書く ラキドジュリジャン

2015-05-24 02:52:42
たにかわ @tanikawamari

部屋から出ると大事な人が一人●●でしまう部屋に閉じ込められた宗三と薬研について140文字で語ってください。 #出られない部屋 shindanmaker.com/491752

2015-06-01 22:35:00
たにかわ @tanikawamari

「僕が出ますよ」 「宗三?」 「…あなたには大事なモノがたくさんいるでしょう?僕には」 「お前にもいるだろう」 「…さあ、どうでしょう」 部屋に薬研を残し、宗三は立ち上がり部屋の扉に手をかけた。扉が開く瞬間、宗三の細い手首が強く掴まれた。薬研の顔を覗けば、無理矢理唇を重ねられた。

2015-06-01 22:35:53
たにかわ @tanikawamari

離れていく唇が淋しい。けれどふたりはそれを口にすることもなくその扉は開かれた。 「それではお先に失礼します」 「…またあとでな、宗三」 「…………ええ」 バタンと大きな音を立てて扉が閉じる。 消えてしまったのは誰だったのか、それは宗三にしかわからない。

2015-06-01 22:36:13