- uchida_kawasaki
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ワイス博士講演会前の意見交換会。1時から開始。その後、講演会。ワイス氏は、明日はドイツに帰る飛行機のなかだそうです。 pic.twitter.com/geUsDG2IfU
2015-05-28 13:18:17<科学交流セミナー特別企画 Wolfgang Weiss 博士 講演会> jein.jp/jmelodi/sympos… の会場。講演に先立つ,意見交換会。樋口さんが逐語訳をしてくれて,時間どおり始まっている。
2015-05-28 13:43:57心理的影響があるから,物理的影響がわからないという理屈の立て方をワイス博士もしているけれど,それは正しいのだろうか。あらゆる病気で,「心理的影響」はあるだろうが,それを取り去ろうとしているのは,プラセボ効果と薬効の区別のように限られている。 両方とも放射線の影響とみて支援すべき。
2015-05-28 13:46:34心理的影響として,「恐怖」があがった。こういう見方にこそ,バイアスがあるのでは。人間が恐怖を感じるのは,対処のため。恐怖を感じるから対処をしようとできる。これが基本だとしたら,恐怖のまま放置するような,支援不足や被害の訴えを認めない行為こそが問題。
2015-05-28 13:48:49また,「物理的な影響」が心理面に変化をもたらす場合(筋道とでもいえばいいか)はいろいろありえる。たとえば,被曝によって甲状腺の機能が低下したら,心理面・行動面にも悪影響はあるだろう。
2015-05-28 13:52:38質問のタイミングがこないな。 いま,会場は,ネガティブデータ(影響なし)は出版されないといった出版バイアスがあるので,それをUNSCEARなどによって,集めるしくみづくりが必要なのではといった議論がされている。
2015-05-28 13:58:26坂東氏が,生物の人は意識をかえてもらわないとと発言。物理では,ニュートリノ質量のように,下限値をさぐるネガティブデータの論文も出版されていた。雑誌は,それを通すべきだと。
2015-05-28 14:02:32宇野さんが,生物学者として坂東氏に反論。マウスの系統で,被曝量に対する影響の現われ方は異なる。人の多様性は大きいことを考えてほしい。 これは,宇野さんに賛成。というか,ICRPだって,感受性が高い人がいることを前提にしている。
2015-05-28 14:06:17がん研からの参加者が発言:過度に怖がっている人は,科学では救えない。合理的な判断から切り離されている。でも,私は救いたいと考えている。その場合のヒントをお願いしたい。 うーん。ワイス氏は,こういう問題について,5年間学んできたという。
2015-05-28 14:09:47ワイス氏の返事(樋口さん翻訳);大事なのは,彼らのことばで語ること。生活のリスクの文脈で論じることが大事。それができなければ,恐怖は続くでしょう。30%はがんで死ぬが,追加リスクはそれなりにわかっている。年齢やライフスタイへの変化など。
2015-05-28 14:14:52続き)2歳の子をもつ妊娠している母親に,どのくらいリスクが増えるのか話したら,そういうものかと受けとめてもらえた。決して,何万分の一とかはいわないほうがいい。
2015-05-28 14:19:59林から質問:人間の場合は,個体差が大きい。原因は複雑であり,「物理的影響」だけをとりだそうというのは困難。あえて,物理的影響だけを取り除こうとすると,人々の文脈とずれて,この(MELODI)研究はうまくいかないのでは。
2015-05-28 14:26:12ワイス氏:高線量では区別できる。ゲノム研究のように新たに進んできた分野もある。専門を持ちよって,研究を進めていけば,複合要因であるという問題はあるが,明らかにできるのではないか。
2015-05-28 14:27:34低線量被曝の影響で,どんな見落としがあるのか,そういう視点でバイアスを自覚しながら進めたほうがいいのではないか,と私は考えています。 この研究の前提として,原子力の民生利用のためにも「適度に恐れる」があるちおうバイアス,研究目的が前面にでている。それでよいのだろうか?
2015-05-28 14:30:34水野義之さん:放射線の研究者自らがコミュニケーションをするというワイス氏に賛成だ。 そうかな。放射線の研究者は,放射線利用へのバイアスが強すぎるように思うな。
2015-05-28 14:32:52このMELODIの日本版を立ち上げようというのが, ”JMELODI プロジェクト” とは jein.jp/jmelodi.html にある“JMELODI プロジェクト”なわけだ。
2015-05-28 14:36:48ワイス氏:三ついいことをいうが,三つ悪いことをいうといったテクニックを学んだ。IAEAもリスクコミュニケーションのガイドブックをだしている。このような本は,1800もある。 学びたい人がいれば,学んでもらえばよい。UNSCEARの議長だったとき,HPにたくさんの質問がきた。
2015-05-28 14:39:06<科学交流セミナー特別企画 Wolfgang Weiss 博士 講演会> jein.jp/jmelodi/sympos… の本体の講演会は,基礎物理研救助のお隣の益川記念ホール。ここの利用料は高いので,終了後の意見交換会は再び,基礎物理学研究所(湯川記念理論物理研究所)教室に戻る。
2015-05-28 15:00:30研究会「生物・医学を物理する:放射線と物理、医療を物理する、生命システムのモデリング 」を11月に開催するとのこと。今日は,その関係者のための勉強会としての講演会なのかな。だが,意見交換会は,リスクコミュニケーションに話題が集中した。 jein.jp/jmelodi/biomed…
2015-05-28 15:03:54日本語付のワイス氏講演概要は,こちらからみえる。一般的な議論が並ぶが,冒頭からちょっと気になる。 jein.jp/jmelodi/sympos…
2015-05-28 15:10:08引用:現在、低線量かつ低線量率における放射線による健康リスクの科学的な理解を改善する社会的要請があります。これらのリスクを過剰もしくは過小に評価することは、 不必要な制約をもたらすか、もしくは望ましい健康維持レベル以下となる結果を招きかねません。
2015-05-28 15:11:05リスクの過剰評価は「 不必要な制約をもたらす」とかいうけれど,実際は複合作用。さまざまな悪影響を惹起しあっているわけで,個人の多様性を含めて,原因あるいあ原因と関係する要素は多数なのだろう。 それをそういうものだとみて,研究,支援をすべきだ。
2015-05-28 15:35:08・細胞レベルの研究 ・疫学(バックグラウンドが同様の集団の比較) の二つをやってきて,1000Svと100Svと二つのマジックナンバーがある。 1000Sv以上は,因果関係が明確。 100以上はよい疫学は原因を抽出する。
2015-05-28 15:38:51