an gal-ta ki gal-she geshtug-ga-ni na-an-gub あんがるた きがるしぇ げしゅとぅぐがに なあんぐぶ が記念すべき最初のつぶやきです
2015-06-10 18:27:54an (天) gal (偉大な) ta (から) ki (地) gal (偉大な) she (へ) geshtug (耳を) ani (彼女の) na (気合いを入れて) n (イナンナさんが) gub (立てた) こんな感じでしょうか。
2015-06-10 19:11:43@inannasdescent she は し~ ではなく しぇ です。sh はほんとは sのうえにvみたいのを書いた字なんですけれど,ここではそれが使えないので,しょうがないからshに。
2015-06-10 19:13:33楔形文字のフォントが埋め込めたりしないかなぁ。うまくいかないので,しょうがないから,アルファベットつかって書いていますが,シュメール人はアルファベットなんか知りません。写真みたいな感じの字を書いてました。粘土板のうえに。 pic.twitter.com/VRMqOsuOru
2015-06-10 19:31:06@inannasdescent @ninshatapada 素敵です!なんて美しいのでしょう(*‘ω‘ *)
2015-06-10 22:17:31まずは『イナンナ』の一行目を解読したわけです。すでにお気づきだと思いますが,どの文字の黄泉にも必ず一つ以上の母音が含まれています。実は日本語もそう。50音というのは基本的に「ん」以外はすべて母音が入っています。もしかしたらコロスの歌声が心地良く聞こえるのはそのせいかも。
2015-06-10 23:36:36シュメール語の楔形文字は基本的に表意文字。文字ひとつずつに一つずつ意味が対応していますよね。つまりそれぞれの文字がすでに単語なわけです。その単語は名詞も動詞も活用をしません。ただ順番に(文字=単語)を置いているだけです。日本語とちょこっと違うのは名詞のあとに形容詞がくることかな。
2015-06-10 23:47:38名詞をそっと形容詞でくるんだら,最後には助詞にあたるものをそっと添えてあげましょう。taは「~から」,she3は「~へ」。「偉大なる天から偉大なる地へと」。ほとんど日本語と考え方が同じです。漢字を二つ置いて意味を作りひらがなで助詞を添えるといった感覚でしょうか。「大天から」。
2015-06-10 23:53:36@inannasdescent 凄い!まさか漢字同様の表意とは思いませんでした。今迄シュメール語と漢字は別系統語族と考えていたのです…漢字(甲骨文)との類似を探ってみたくなりました^^
2015-06-10 23:53:44@inannasdescent 先生(*‘∀‘)/ 「どの文字の”読み”にも…」が”黄泉”になっています。冥界の影響でしょうか…!
2015-06-10 23:57:10@Vorstellung1 イナンナが冥界に下るおはなしですから,冥界に敬意を表して,なるべく多くの冥界用語を使っていくことにいたしましょう。
2015-06-11 00:03:38シュメール語を教えていただいている高井啓介先生 @ninshatapada が『イナンナの冥界下り』公演のためにシュメール語を解説するアカウント「あんがるたきがるしえ」 @inannasdescent を作って下さっています。ゆるゆるシュメール語を読んでみたいという方はぜひ!
2015-06-11 00:27:31@inannasdescent がる先生(*‘∀‘)/ 我々の未知のベールを ゆっくりひとつずつ 剥ぎ取って頂けますでしょうか…!あの番人のように。
2015-06-11 00:29:12sheだったりshe3だったりしてますね。「~へ」は,sheではなくてshe3で確定です。どっちも発音は「シェ」なのですが,意味は大きく違います。sheは「大麦」。とっても有名な字。麦の穂に見えませんか。左90度回転済みですが。 pic.twitter.com/fOaHBqfg6G
2015-06-11 07:54:49@inannasdescent @eutonie 「あんがるたあきいがるしえ」の名前に爆笑しました。フォローさせていただきます。
2015-06-11 09:00:58@inannasdescent なるほど!おそ松くんの有名な「シェ」は麦!と叫んでいたのですね。豊穣の神に感謝です。
2015-06-11 11:45:10きがるしえはあんがるたと同じ要領です。「ki」が「地」,「gal」が「大」,「she3」は「~へ」。名詞と形容詞をひっくり返して「大地へ」となります。というわけで『イナンナ』の表題は「偉大なる天から偉大なる地へ」という意味なのです。それがそのまま作品名となっていたのだと思います。
2015-06-11 19:06:06名詞+形容詞ときてta,名詞+形容詞ときてshe3。日本語とほとんど同じだからわかりやすいと思います。taは「~から」,舞台では「~より」と謡われていましたね。she3は「~へ」。ところが,日本語にはある「~を」がシュメール語では見当たらないのです。どこへいってしまったのかなあ。
2015-06-11 19:15:44@inannasdescent がる(偉大な)先生。とても理解しやすく冥界な解説です!ありがとうございます(@^^)/~☆彡
2015-06-11 19:38:21ta「~から」とかshe3「~へ」とかはあるのに,「~を」にあたる後置詞はシュメール語にはないのです。だから何も置かない。geshtug2-ga-niのあとには何も置かない。ヲはナイ。でも日本語では,「彼女(ani)の耳・関心(geshtug2)を」と訳すことになります。
2015-06-12 01:00:58さてさて〆は「な~あんぐぶ」にございます。アルファベット的にはna-an-gubと書くわけですが,ここは,な~あんぐぶにしたほうがわかりやすい。「な~」はしようとすることを激しく肯定する感じ。一つとんで「ぐぶ」は動詞です。シュメール語の文章は動詞が最後に来ます。日本語といっしょ。
2015-06-12 09:54:25さて動詞の「ぐぶgub」ですが,これはもともと足を表す象形文字。「足」だから「立つ」とか「行く」とか「持って行く」とかそんな意味になります。The Development of Cuneiform - DU youtu.be/wQwR7p4bUj4 via @YouTube
2015-06-12 10:01:30そうそう。geshtug2とgubは一緒になると「注意を向ける」という意味になるようです。「耳」を「立て」て注意をそちらに向けるのですね。「偉大なる天から,彼女の注意を思いっきり偉大なる地へと向ける」という感じな意味がわかってきました。彼女とは誰か。もちろん『イナンナ』です。
2015-06-12 10:09:12