『こころ』はミステリだった? ハードボイルド? 恋愛小説? スゴ本オフ「漱石の『こころ』の次にオススメする本」

2015年6月14日。渋谷にあるIT企業HDEさんのオープンラウンジで開催された、スゴ本オフ「漱石の『こころ』の次にオススメする本」のまとめです。
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スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

火村英生は、なぜ犯人を見つけることができるのか、自分も人を殺したいと思ったから、と語っている。先生がKを死に追いやったことも事件のひとつとしたら、別の短編集が書けるような気がする。夏目金之助が「K」じゃないのか? というツッコミが鋭い。 #スゴ本オフ

2015-06-14 14:38:15
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

先生の持っている性差のイメージが薄くって、トランスジェンダーなのではないか? という発想から、『トーク・トゥ・ハー』のご紹介。同性愛への傾斜や、先生の性差の曖昧さなど、「こころ」には読む人の性差感覚を試される所があるように思います。 #スゴ本オフ

2015-06-14 14:42:48
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

また、登場人物の愛は一方通行的で、対話の成立しないモノローグのような愛であるようにも思えます。そのような、性差の捉え方を試される点と、一方通行の愛情の行き着く先の示唆として、トーク・トゥ・ハーをおすすめします。(映画版と小説版をセット) #スゴ本オフ

2015-06-14 14:43:12
根岸智幸 @zubapita

すぎうらさん。高校生以来始めて通読。鎌倉の海岸のエピドードからはじまったとき、先生のことを女だと思っていた。立ちションするシーンで男だと思った。先生の性差のイメージが中途半端。というかトランスジェンダーな感じ。自分の中の性差を試されるような感じ。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 14:51:25
根岸智幸 @zubapita

(承前)で、スペインの映画『トーク・トゥ・ハー』ペドロ・アルモドバル(ヴィレッジブックス)。昏睡状態の女にほとんどモノローグの愛を語り続ける話。一方的で美しく見えるけど、実はグロテスク。一方的な愛情が行き着くところを考えるのが「こころ」ににている。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 14:51:30
根岸智幸 @zubapita

(承前)映画版と小説版をセットで持ってきた。先生はクソ野郎か?ではなく、Kに対する先生の態度が図書館のシーンなど女っぽい。登場人物の誰の視点で見るかで物語が異なってくる。続いて、『新訳ハムレット』シェイクスピア 河合祥一郎/訳(角川文庫)。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 14:51:33
根岸智幸 @zubapita

(承前)先生の新潟時代にオジサンに家を乗っ取られる話がハムレットっぽい。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 14:51:36
根岸智幸 @zubapita

(承前)従姉妹がオフィーリアだと思うと、実は二人は好き合っていたのではないか? オジサンのせいで添い遂げられなかったのでははないか? 「こころ」はハムレットの二次創作ではないか?wハムレットはいろんなバージョンがあるが、このカドカワ版は「生きるべきか死(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 14:51:38
根岸智幸 @zubapita

(承前)ぬべきか」を始めてそのまま台本に載せた野村萬斎版。to be or not to beの40種類のパターンが掲載されていて、それだけでも価値がある。(了) #スゴ本オフ

2015-06-14 14:51:40
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

『ハムレット』のご紹介。実家を叔父に穫られた先生の新潟時代の人物配置がなんだかハムレットに似ているので、サイドストーリーを勝手に妄想する副読本として。なるほどー、ホレイショとオフィーリアを『こころ』の登場人物に置き換えると面白い。『こころ』はハムレットの同人誌!? #スゴ本オフ

2015-06-14 14:47:42
根岸智幸 @zubapita

chikaさん登場。「こころ」は中学のうちの呼んで、好きでした。学校の先生が正しい読み方を押しつけられなかった。ただ内容に関しては誰にもシンパシーを感じなかったし、先生には嫌悪感しかなかった。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 15:46:27
根岸智幸 @zubapita

(承前)自殺だけはしちゃいかんだろ、自分で自分を追い詰めて周りに迷惑をかけるなんて。『不良少年とキリスト』坂口安吾。太宰と親交のあった安吾が、太宰の訃報を聞いて書いたエッセイ。人間は活きている限り常に戦っている。自分に対峙しながら活きている。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 15:46:31
根岸智幸 @zubapita

・Webメディアをグロースするコンサルみたいな仕事。分析用ツール制作、運営PDCA、チームビルディングなど ・IT+ビジネスで「メタバースウォッチ」連載中 ・自動車メディア「レスポンス」 ・一部ゲームメディア 過去: ・月刊インターネットアスキー編集長。 ・東京グルメ/ライブドアグルメ ・本が好き! etc.

zubapita.jp

根岸智幸 @zubapita

(承前)でも勝つことはない。しかし負けずに闘い続ける。どんなに大変でも自殺だけはしちゃだめだと思う。スゴ本オフでイジメがテーマになったとき、とにかく逃げて生き延びろという話があった。同じように死なずに生き延びないと。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 15:46:34
根岸智幸 @zubapita

(承前)『ファミリー!』渡辺多恵子(小学館)。30年前、まだ日本が米国に憧れをもっていたころのファミリーコメディー。こころの先生は裏切られて、自分も裏切って、じゃあ、あんた誰を幸せにできたの?と言いたい。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 15:46:37
根岸智幸 @zubapita

(承前)このマンガのヒロイン・トレーシーは小学生だけど、とっても達観している。幸せ『WONDER』R.J.パラシオ著。中井はるの訳(ほるぷ出版)、7月に発売される本。いろんな差別と偏見の中で、親切でいる勇気を持ちましょうという本。 。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 15:46:39
根岸智幸 @zubapita

(承前)暗いことに目を向けるのではなく、明るい方向にめを向けようよ。人間は幸せになるためにもがいたり努力している。(了) #スゴ本オフ

2015-06-14 15:46:42
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

『こころ』好きな派。高校の先生がユニークで、『こころ』の先生には嫌悪しか抱けない。なにをもってもやってはいけないのは、自殺。自分の人生を終わらせるだけでなく、他をも巻き込み、負の遺産しか残さないから。その流れで、安吾の『不良少年とキリスト』のご紹介。 #スゴ本オフ

2015-06-14 15:23:53
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

生きている限りは、闘いつづけろというメッセージが伝わる。さまざまな事情はあるけれど、死ぬなと。太宰のことをすごく立体的にとらえて、愛情をも感じるエッセイとのこと。 #スゴ本オフ

2015-06-14 15:25:49
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

渡辺多恵子『ファミリー!』「過去の自分にウジウジして、アンタはいったい誰を幸せに出来たのか? つまるところ “K” ももちろん、“わたし” にも “奥さん” にも不幸の種を植え付けただけでは?」と、先生に問いたい! #スゴ本オフ

2015-06-14 15:27:08
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

だったら、いっそ、この『ファミリー!』のトレーシーのように極端だけども、真逆に舵を切るのも良いかも。 #スゴ本オフ

2015-06-14 15:27:22
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

暗い悲しいところは現実で充分なので、わざわざ小説で読まなくても。暗いところは突破口を見いだしたい、とのことで、『ファミリー』を推します。 #スゴ本オフ

2015-06-14 15:32:25
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

自分の嫌いなところとか、相手の厭なところとか、いくらでも悪いところは見いだせる。そんなことに人生の時間を使っているよりも、自分や誰かを幸せになる/するために、忘れないでいきたい>プラスに目を向ける。『ワンダー』は、誰かを親切で接してほしいとの願いを込めてオススメ。 #スゴ本オフ

2015-06-14 15:35:20
根岸智幸 @zubapita

ヤマケイのササキさん。「こころ」をいままで読んでなくて先生と生徒、師弟関係の話かな?と思った。けど、全然違っていた。第3章の先生の遺書を読んで、人は死に直面して、あんなに長々書くのかな?と思った。しかも恨み言と言い訳ばかり。(続く) #スゴ本オフ

2015-06-14 15:47:19
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