大塚志郎先生のこれから漫画家を目指す人へのアドバイス
- ori_pucchi123
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その後はとっても楽になりました。初めての現場は肉体的にはめっちゃしんどかったけど精神的なツラさは賞とり前のフリーターのころとは別物なくらい晴れ晴れして現場の原稿作業をバリバリ吸収していってました。漫画も雑誌にちょくちょく載りだし、親に世間に肩身の狭い思いさせずにすみだしました。
2015-06-27 16:20:19ちょうどそのころくらいに専門学校や短期美大をでだした同級生が進路でつまづきだしました。彼らのほとんどは在学中に投稿とか職活だとかをやってなかったんだと思います。彼らはその頃から僕が高卒後に味わった1年を味わうことになったのです。漫画家や作家志望はこの投稿時代というトンネルを避け→
2015-06-27 16:24:22→避けることはできないのです。専門入る前の一年はまだ10代だし、ダメなら学校いくか?って逃げもうてますが、専門学生はまとめに載っせてますが専門在学中に賞とり・担当付き・アシ現場確保は済ませないとキツいです。在学中は精神的に余裕がありますし、税金も払わないのですが、何も無く卒業す→
2015-06-27 16:33:42→すると地獄が待ってます。精神的な苦しみを逃れるためのアシ募集や賞とり目指しをはじめます。それでたまにアシ現場によばれることはありますが、専門学校という学ぶ空間の中でも学べなかった人と、だれかに教わりたいけどできなくって苦しみもがいた投稿生活の果てに現場に辿り着いた新人さんが→
2015-06-27 16:41:40→現場でかち合うわけです。どちらががむしゃらに働いてスポンジのように吸収していくかは言うまでもないと思います。僕の実体験ではアシ時代、専門卒の同僚や先輩アシさん・後輩アシさんはそういう人多かったです。雇う立場になってもやはりそういうイメージが強く、『やっぱり専門出はダメだな』と→
2015-06-27 16:45:54→と思う事は多いです。まああまり専門生や学校を敵にまわしても仕方ないのですが、僕の印象では本当にこういうコが多い。もうここでこういう話して専門卒のアシ希望者がウチによりつかなくなったって構わんって思うくらい多い。まあ出来るコは出来るんですがネ、と遅すぎるフォロー
2015-06-27 16:50:41アシ三年目はユルっと働くって話 誤解されないように言っておくと、手をぬいたり現場に迷惑をかけるとうい意味ではありません。始めの二年がんばってれば結果ユルっと働けるって話です。僕は当時の現場では2番目に先生の原稿を多く仕上げてましたので。これならクビになりません。体力も温存できます
2015-06-27 16:55:49賞とり+上京がアシとして採用される条件 と書いてますが賞とり前にアシ採用は厳しいと思います。当時賞とり前にアシの話が来たときに喜んで上京します!と言ったら断られました。編集も先生もその後採用不採用を決めるので無責任に上京させるわけにいかないからです。賞とりしてから上京しましょう
2015-06-27 17:01:54RT>またまとめの補足。佳作以上は我流じゃ難しくなってくるってトコ←逆に佳作まではなんとか独学で登って下さいってことですね。佳作以上獲りたければアシ現場に入った方がてっとりばやいです。厳しくツラそうな現場に入ればマッハで作画力がつきます。その理由はあたりまえのことですが→
2015-06-28 00:11:38→自分が本気で描いた絵を本気で修正される経験はアシ現場じゃないとできないからです。現場の漫画家はそれこそ死活問題なので出来の悪い背景などは徹底的に修正かけて掲載レベルに引き上げます。当然ヘタな絵を描けば漫画家は不機嫌になるしブチ切れることもあるでしょう。とってもツラいですでも→
2015-06-28 00:15:41→ツラい分画力もグイグイ上がって行きます。先生の優しさではなく、先生自身の漫画の質の向上のためたたきあげられていくのです。それに現場では自分の漫画とちがい、絶対自分が描かないようなものも描かされることが度々あります。例えば居酒屋の室外機や換気扇だらけの裏路地とかめっちゃ窓が多い→
2015-06-28 00:19:29→建物とか、自転車の路上駐車だらけの駅前とか渋谷の人並みとか…(ああ頭痛くなってくる)そういうのを丸一日とかかけてたくさん描きます。でも現場じゃ描かないといけないので描く。結果腕が上がります。我流の自分の漫画ではそういうカットは無意識に避けてますので。
2015-06-28 00:23:39僕らの世界で言われてるのは『一番画力が上がるのは漫画アシスタント1年目、アニメーターの原画マン1年目』とか言われてます。上手い先生や先輩原画マンにゴリゴリ直されるからです。学校では無理です。なぜなら生徒はお客さんだからです。無理強いされません。現場ではされます。その違いです。
2015-06-28 00:28:05RT>無謀な内情つぶやきのおかげで色んな方々の反応があってよかったです^^専門学校はよくないってお話が先攻しちゃってますが場所はあまり関係ないんですね。やる人はやるってだけで。僕の意見も一つの考え方って程度に考えておいてほしいです。
2015-06-28 12:10:58実際ウチに来てもらった専門卒のアシさんですごく出来る人が一人いました。10人中1人くらいでしたが。その子は高卒後バイトして学費ためて授業料払って通ってて在学中に賞とり・担当付き・受賞まですませてたコでした。そういうコはなんの問題もありません。
2015-06-28 12:13:46RT>専門学校の学級崩壊というものもあると聞きます。授業中ゲームやってるようなコもいるそうです。漫画描くのに熱心な人たちが集まる学校もあります。前者か後者かは運ですね。後者のようなクラスメイトにめぐまれれば良いんですが。
2015-06-28 12:18:36気づいたら漫画家志望のフォロワーさんがすごく増えてる^^!漫画家志望さんに向けて有意義なつぶやきをしなければ…ようし
2015-06-30 17:54:03賞とり済んだ後に担当さんがついたら、打ち合わせは最低週に1回はする。担当さんはたくさんの新人さんの担当をしてます。たくさん打ち合わせをしないと忘れられてしまいます。とっても忙しいのでうちあわせも始めは5分ぐらいで切り上げられます。それを10分、30分と時間をとってもらえるまで→
2015-06-30 17:57:19→がんばってネーム持ち込みを何度もしましょう。それがどんな大作であったとしても一本の原稿・ネームをもっていくだけで掲載されたり、未来がひらけるようなことはまず無いです。ぼくはそれを七年つづけました。もっと短い人もいるし長い人もいます。
2015-06-30 18:00:19漫画制作はお互いの信用・信頼が大切です。担当さんは主に面白い漫画がかける以上に、〆切を間に合わせられるのか、打ち合わせの時間に遅刻しないか、ネームの修正やリテイクなどのコミュニケーションがとれるか、なども見ていっしょに漫画を作って行ける人間なのかも見てます。それを証明するには→
2015-06-30 18:04:04ネームを毎週完成させるコツ。金曜日に担当に電話→ネーム出来ました!打ち合わせしましょう(できてない)→土曜日曜はお抱え作家の原稿とりや写植、月曜日は会議などで忙しいので大抵月曜日の夕方か火曜日に打ち合わせしようと言う話になります。さあ、タイムリミットは月曜の夕方か火曜日です→
2015-06-30 18:08:10→その三日でネームをまとめるのです。三日あればプロはネームをまとめます。プロをめざすなら完成させなければなりません。それに約束して『できてません』は通りません。今までの担当さんとの信頼関係が壊れます。だから必死に完成させます。新人のころは〆切が無いので自分で作ってしまうのです。
2015-06-30 18:10:57僕はこういう持ち込み生活を続けとりました。漫画家志望さんたちの参考になれば。では仕事に戻りま〜す^^
2015-06-30 18:12:14