ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ10101517:ニチョーム・ウォー #9 10101526:フェアウェル・マイ・シャドウ #8
「「「「ザッケンナコラー!」」」」南側で怒声!ヨロシサン陣営が動き出した。ドスを振り上げるクローンヤクザ達が、アケチの軍勢じみて雪崩れ込む!『ドーモ。キュアです。スターゲイザー=サンにかわり、私が指揮を引き継ぐ』ペイシェント神輿に担がれた喪服姿の少女が拡声器を使用!13
2015-07-11 23:57:05「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」一足先に到達した戦闘機が上空を通過すると、新たなアマクダリのニンジャの増援が回転しながら大通りに落下してきた。「ヤグラだ!」フォレストはチリングブレードの斬撃をかわしながら叫んだ。「各自ヤグラに戻るべし!」14
2015-07-11 23:59:44「今にもブッ潰れるケチな本拠に戻ってどうするッてンだ?イヤーッ!」チリングブレードはサワタリに斬りかかる!「イヤーッ!」サワタリはブリッジから後ろへ転がり間合いを取る。そして踵を返し、脇路地へ!「イヤーッ!」チリングブレードは大きく剣を振ってスーサイドを牽制、サワタリを追う!15
2015-07-12 00:03:00「イヤーッ!」「インダストリ!」シャドウウィーヴとユンコも、互いを護りながら戦闘を続けた。連戦に次ぐ連戦が、彼らを打ち据え、蹴り飛ばし、絶望の中で孤立させんとする。だが二人は他のニンジャと合流するため、必死で道を切り開いた。ガガガガガガ……レディオが再び息を吹き返し始める。 10
2015-07-12 00:04:55「グワーッ!」ルイナーはドラゴンベインのケリを受け、後ろへ吹き飛ぶ。ドラゴンベインは片足を負傷している。「逃げる戦士は追う戦士より遠ざかるので致命傷は受けにくい」とはミヤモト・マサシの兵法であるが、消極的戦術とドラゴンベインの傷がルイナーに逃走のチャンスを与えていた。 16
2015-07-12 00:05:06「イヤーッ!」「ナムサン!」ディスカバリーとシルバーキーは展望フロアのガラスの穴から外へ跳んだ。「アアアアアア!」落ちながらシルバーキーは叫んだ。彼らが対処すべきは南から雪崩れ込んでくるヤクザウェーブだ。彼らは着地と同時に前転しすべての落下ダメージを無効化、立ちはだかる! 17
2015-07-12 00:09:42「「「ザッケンナコラーッ!」」」崩落寸前の傾いたヤグラ前で、クローンヤクザ軍団の大波が二人へと襲い掛かる!「カラテ!」「グワーッ!」ユンコが戦闘用AIで薙ぎ払う!「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」シャドウウィーヴが殴り、蹴り飛ばす!だがキリが無い! 11
2015-07-12 00:14:56「てめェら、まとめて……」シルバーキーはこめかみに指を当てた。目鼻から血が流れ出した。「まとめて……くそッ、イヤーッ!」「「「「スッゾオラー!グワーッ!」」」」先陣のクローンヤクザ達が倒れ、後続のクローンヤクザ達が転倒する。だがその効果範囲の狭さ! 18
2015-07-12 00:15:44神輿の上のキュアがそのさまを眺め、サディスティックな笑みを浮かべる。「何をするかと思えば、その程度!随分と、お疲れかしら?」「「「「「ザッケンナコラー!」」」」」クローンヤクザY200は二人のニンジャに襲い掛かる!「イヤーッ!」ディスカバリーはカラテで応戦!19
2015-07-12 00:17:24「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イーヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ!」ヤモトはアブサーディティの連続攻撃、スリケニストの20連スリケン投擲を防ぐので精一杯だ。「ニイーッ!」「グワーッ!」セントールがスリケニストに体当たりをかける!満身創痍だというのに!20
2015-07-12 00:20:19『……ヨー、ちょっと寝ちまってたか!?……プアー!ファッキン・ヨロシサン製薬のバリキドリンクで、第3ラウンド開始だ!』DJタニグチの際どいジョークと軽快なパンクロックが街頭スピーカーから鳴った。無線ホットラインではない。これはただの広域レディオだ。電波が届いているだけだ。 12
2015-07-12 00:22:11『ヨー、ちょっと寝ちまってたか!?プアー!ファッキン・ヨロシサン製薬の馬力ドリンクで、第3ラウンド開始だ!』街頭スピーカーが息を吹き返した。そして軽快なパンクロックが流れ出す。「イヤーッ!」「グワーッ!」ヤモトはアブサーディティに蹴りを入れて遠ざけると、イアイで斬りつける!21
2015-07-12 00:24:57「グワーッ!」アブサーディティは両腕をクロスし、これを受ける。片腕のブレーサーが吹き飛び、刃は骨まで達した。アブサーディティは飛びさがり、バック転を打った。「イヤーッ!」スリケニストがヤモトにスリケンを、「ニイーッ!」「グワーッ!」セントールの後ろ足が蹴り飛ばす!22
2015-07-12 00:27:05「イヤーッ!」上半身にタトゥーを刻んだニンジャが乱入し、二人に加わった!スーサイド!三人はただカラテで意思疎通を行い、システムに抗う!カラテあるのみ!『……ヨー、目覚めの曲はどうだ?次はアベ一休で、スシを食べ過ぎるな!そしてまたもやリクエスト・ホットライン!』 13
2015-07-12 00:28:22『ヨー、目覚めの曲はどうだ?次はアベ一休で、スシを食べ過ぎるな!そしてまたもやリクエスト・ホットライン!』「イヤーッ!」「グワーッ!」ディスカバリーがクローンヤクザを殴り飛ばす。その陰からシルバーキーが片手を突き出すと、続けて襲い掛かった数人のヤクザが血を吐きながら転倒した!23
2015-07-12 00:33:15『ドーモ、繋がってるかい?』『ドーモ、レディオ番組にリクエストするなんて初めてだけど』『ヨー、これは驚きのセクシーボイスだぜ。何かレディオネームは?』『そうね、YCNAN、洋上から聴いてるわ』ニチョームを満たす凄まじいカラテシャウトと銃声、怒号、爆発音の中、レディオは続く! 14
2015-07-12 00:33:20「なんとまあブザマな戦いぶりだこと!」キュアは扇子で己をあおぐ。『ドーモ、繋がってるかい?』『ドーモ、レディオ番組にリクエストするなんて初めてだけど』『ヨー、これは驚きのセクシーボイスだぜ。何かレディオネームは?』「呑気な放送……実際滑稽ね!」ヤクザが押し寄せる! 24
2015-07-12 00:36:14「スッゾオラー!」「グワーッ!」「ザッケンナコラー!」「グワーッ!」キュアは乱入してきた第三のニンジャに不快げな目線を投げる。「あら。ネザークイーン=サン?あらあら……本陣も車椅子も捨てて決死の覚悟?ウフフフフ」「チェラッコラー!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」 25
2015-07-12 00:38:52『YCNAN!イェー!目下指名手配中の謎の美女!試算懲役数千年のヤバイ級ハッカーが、KMCレディオに突如現れた!俺の懲役なんて足下にも及ばないぜ!』タニグチが笑う。『ありがとう、音楽にはあまり詳しくないけど、真実を暴くレディオ、凄く気に入ったの。私もぜひ真実を伝えたくって』 15
2015-07-12 00:40:47『そうね、YCNAN、洋上から聴いてるわ』「YCNAN?」キュアは呟いた。「……洋上?」『YCNAN!イェー!目下指名手配中の謎の美女!試算懲役数千年のヤバい級ハッカーが、KMCレディオに突如現れた!俺の懲役なんて足下にも及ばないぜ!』キュアは眉間に皺寄せ、固唾を飲んだ。26
2015-07-12 00:42:50「イヤーッ!」「「「「アバーッ!」」」」ヤクザ達が血を吐きながら倒れた。シルバーキーは咳き込み、吐血した。守るようにネザークイーンとディスカバリーが立った。更なるヤクザウェーブを繰り出しながら、キュアのニューロンには、様々な懸念の雲が立ち込めはじめていた。アルゴスの分析は?27
2015-07-12 00:45:13「ナンシー=サンだ!頑張れ!」ユンコが笑った。そして共に戦っているかのようにニューロンを冴え渡らせ、二倍のカラテを振るって前進した!「イヤーッ!」シャドウウィーヴが支援する!「イヤーッ!」スーサイドが彼らと背中合わせに戦いソウル・アブソープションでクローンヤクザを薙ぎ払う! 16
2015-07-12 00:46:20嫌な感覚だ。ニンジャスレイヤーはネオサイタマから洋上へ向かい、マスターマインド、ハーヴェスターを倒した。「12人」の共有する情報だ。ニンジャスレイヤーに手引きを行ったYCNANが、なぜレディオに?何を企んでいる?このニチョームに何らかの関係が?『私もぜひ真実を伝えたくって』 28
2015-07-12 00:50:50「スゥーッ……!ハァーッ……!スゥーッ……!ハァーッ……!」彼はただ無心でチャドー呼吸を繰り返した。(((……引く波。寄せる波。よいかニンジャスレイヤー=サン……己の呼吸を、地水火風の精霊、そしてエテルの流れとコネクトさせよ……!これぞドラゴン・ドージョーに伝わる極意よ))) 1
2015-07-12 00:52:33キュアのもとには、ニチョーム市街に散ったニチョーム・ニンジャ達との交戦情報がリアルタイムに入ってくる。彼女は随時それらに応答し、徐々に送り込まれる増援を手足のごとく操る。敵はヤグラ337へ再び集まろうとしている算段だが、その結末は平安ニンジャじみた集団セプク以外にあるまい。 29
2015-07-12 00:56:52