ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ 10101900:ネオサイタマ・プライド

日本語版公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 書籍版公式サイト http://ninjaslayer.jp/ ニンジャスレイヤー「はじめての皆さんへ」 http://togetter.com/li/73867
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

フジキドはもう、己の両脚でしっかりと立てていた。それで二人のサラリマンは、もう肩を貸す必要は無いと分かった。「……アー?なんだい、酔いが醒めたか?家族にオミヤゲか?いいよ、スシくらい、タダでくれてやるよ」主任は笑って、それを手渡した。「……いえ、悪いです」フジキドは断った。 73

2015-07-18 00:55:12
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

主任はコートの胸元に手を伸ばすフジキドを止めた。「いいんだよ、カッコつけさせてくれよ!俺は気分がいいんだ!明日もビジネスだけどよ……!」「ドーモ」フジキドは感謝し、受け取った。「あんたもさ、明日もビジネスだろ?」「ハイ」「頑張りなよ、6歳になったらさ、少し楽だぞ」「ドーモ」 74

2015-07-18 01:01:04
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

フジキドは深々と一礼し、スシを持って暗い裏路地へと消えた。二人の名も無きサラリマンたちも、何事も無く家路についた。降りしきる重金属酸性雨の中、巨大な街頭プラズマTVでは、ミチグラ・キトミがネオサイタマ市民の誇りについて語り続けていた。 75

2015-07-18 01:14:52
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

世界の変容は今はまだ覆い隠されていた。夜の闇によって。やがてディジタル時計が00:00を表示し、アマクダリにとって最も長い一日の終わりを秘密の中に告げた時、マルノウチ・スゴイタカイビルの屋上でチャドー呼吸を深めるニンジャスレイヤーのもとへ、マスターヴォーパルが現れたのだった。76

2015-07-18 01:32:45
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

【ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ】ここに終わる。

2015-07-18 01:36:07
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