「iPS細胞と医農工連携:あたらしい医を考える」シンポジウムライブ中継まとめ2015年7月26日(日)

明治大学・京都大学iPS細胞研究所共催シンポジウムのUstreamによる生中継を視聴し、その内容をツイートしたもので、個人的備忘録です。誤字・脱字はご容赦ください。また内容に関して間違い等ありましたらご指摘いただければ幸いです。
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なつき @natsukissweet

個別化医療。同じ病気でも効果の出方が人によって違う。アルツハイマー井上先生の話。違ったタイプの患者さんのiPS細胞を作製して薬の効果の違いを研究している。

2015-07-26 15:44:06
なつき @natsukissweet

3つめにiPS細胞の新しい利用法の開発。細胞ではなくiPS細胞から臓器を作製し臓器移植を行う。例えば3Dプリンタの利用や他の動物の体内で作らせた臓器を移植する方法、iPS細胞から作製した精子や卵子を用いた不妊治療などを目指している。

2015-07-26 15:46:47
なつき @natsukissweet

しかしこれらの新規研究は一般の方々に理解してもらうためのコミュニケーションが必要。見る方向によって生じるギャップを埋めていくためのスキルが研究者には足りていないため、サイエンスコミュニケーターの存在も重要で、当研究所に常駐している。

2015-07-26 15:49:07
なつき @natsukissweet

本日も最後にアンケートを募っているが、みなさんがどう考えているかを知るためのかんたんな設問があるのでぜひ協力していただきたい。

2015-07-26 15:50:14
なつき @natsukissweet

最後の目標は医療応用のための人材の確保。研究者だけでなく知的財産、後方、事務、規制、契約、技術者など様々な分野の専門家が必要だが足りていない。また正規雇用者が少なくほとんどが有期雇用者であるという現状。施設が立派でも人材が安定しなければならない。

2015-07-26 15:52:53
なつき @natsukissweet

後方ではなく広報の間違いです。失礼をば。

2015-07-26 17:18:28
なつき @natsukissweet

そのためにiPS細胞研究基金を募っている。アメリカなどは長期雇用者の賃金の95%を基金から賄っている。よい部分は真似していきたい。マラソンでもがんばっているが電話をかけて支援金を振り込んでいただくこともできる。ごろ合わせは「ハシレヤマナカシンヤ」

2015-07-26 15:55:38
なつき @natsukissweet

最後の講演は「iPS細胞を使って心臓・血管を再生する」 山下 潤 教授(京都大学iPS細胞研究所

2015-07-26 15:56:22
なつき @natsukissweet

心筋細胞からiPS細胞を作製する研究をしている。

2015-07-26 15:58:29
なつき @natsukissweet

心臓血管再生の重要性について。日本人の死因の第2-3位が心臓関連の病気。虚血性心疾患や心不全など。また心筋症のように心臓移植しか治療法がない疾患に罹患している患者さんが多く、心臓の再生が必要である。

2015-07-26 16:01:37
なつき @natsukissweet

病気が進行するほど治療が難しくなる。早い段階では治療法があるが、進行すると難しくなるのでそれらに役立てたいと考ええている。

2015-07-26 16:03:39
なつき @natsukissweet

コラーゲンゲル3次元培養下で血管構造を形成し、ネットワークができるまでを確認した。またマウスES/iPS細胞から拍動する心筋細胞を誘導できるようになった。心筋細胞についてはGPFで確認し拍動する細胞のみ集めてラットの心臓に移植し心筋梗塞モデルを作製した。

2015-07-26 16:06:40
なつき @natsukissweet

300万/心臓の純化細胞を使用。さらに細胞シート技術を用いて培養した細胞をかたまりで取り出すことができるようになったのでこれを使用して心臓組織に近い構造を作製した。

2015-07-26 16:08:23
なつき @natsukissweet

このシートをラットの心筋梗塞モデルに移植した。エコーで確認すると、拍動と心臓機能の回復が確認できた。しかし1か月で残存数が減少した。この生存率を改善するためにシートを重ねることで厚みを増してみた。しかし酸素供給が足りず内部の細胞が死亡してしまう。この問題の改善のために

2015-07-26 16:11:16
なつき @natsukissweet

シートにゼラチンハイドロゲルをはさみこんだ。生存率は改善した。移植後28日の段階で体循環とない日細胞が交通していることが確認され、正着効率が改善された。

2015-07-26 16:12:52
なつき @natsukissweet

こうして積層化することで15枚程度のシートを作製することが可能になり、現在はこのシートを移植に用いて研究を行っている。今後はこの積層化したシートを用いて様々な心疾患に応用できるようにしていきたい。

2015-07-26 16:15:26
なつき @natsukissweet

再生医療はどこまでゆるされる?(倫理的側面について)自分のクローン人間を作製しておき、そこから臓器移植をすることを許容できるひとは少ないだろう。脳がない人間からの移植は?-それも少数だろう。ではヒト型の臓器をもった動物からの臓器移植は・・・?このあたりが倫理的なボーダーライン?

2015-07-26 16:18:58
なつき @natsukissweet

現在は膵臓がないマウスにラットのiPS細胞を移植して、マウスの中からラットiPS細胞由来の膵臓を作製する技術を中内先生が構築されている。

2015-07-26 16:20:29
なつき @natsukissweet

こういった生命観、死生観は化学の進歩によって変動してきた。生命の誕生はどの瞬間なのか、死の瞬間はいつなのか。1978年ルイーズちゃんが体外授精によって初めて生まれたときは世界が震戦したが現在は数多くの体外授精児が生まれている。

2015-07-26 16:23:37
なつき @natsukissweet

新しいい知見や技術をどう考え位置づけていくかを考えていかなければならない。科学者が情報公開し、真摯に説明していかなければいけないことの意味はここにある。しかし社会の側もこれらに対し知識の獲得や共有、監視、批判、意思決定、ルール作り、多様な価値観の共存などをしていただき、ともに

2015-07-26 16:25:56
なつき @natsukissweet

以上で本シンポジウムの生中継は終了です。現地ではこのあとトークセッションが行われています。

2015-07-26 16:28:09