黒猫亭評論「イデオロギーなんかしらんがな」 ~平成27年8月14日 内閣総理大臣談話評論 ~
@Butayama3 国家経済を家計簿感覚で考えちゃいけないってよく言うけど、外交問題も友達同士の真心の籠もったお付き合いの感覚で考えちゃいけないの。
2015-08-15 01:39:49@chronekotei なるほどなあ。 …あらまー、凄みのある文書に見えてきた。
2015-08-15 01:40:51@Butayama3 冒頭の一見挑発的に見える植民地主義時代の総括もかなり凄みがあるよ。「植民地主義政策は西欧が主導したもので日本は後から乗っかった、でも植民地主義が破綻した後の世界秩序についていけなかったから日本は道を誤ったんだ」ってちゃんと言ってるんだよ。
2015-08-15 01:43:21@Butayama3 まさにその通りなんだ。西欧列強は植民地主義で国力を強大化させたけど、日本は大間抜けにも西欧列強が植民地主義でのしてきて破綻した後にまで西欧の猿真似をしていたから爪弾きにされたんだっていきなりドアタマから言ってるんだ。
2015-08-15 01:45:45@chronekotei これね、こういうの恥ずかしながらあまり知らなかったの。だから、新鮮だったけど、今までは語られなかったの?
2015-08-15 01:46:44@Butayama3 語られなかったわけじゃないよ。でも、日本の宰相が国外に向けたステートメントとして表明していなかったってだけの話。
2015-08-15 01:47:36@Butayama3 でも、それが言えなかったことにもそれ相応の理由があったんだし、今でも戦後の総括としてそれを日本の宰相が口にすることにはデリケートな配慮が必要とされる。それは徹頭徹尾テクニカルな問題なんだって話。
2015-08-15 01:49:37@Butayama3 あとこの談話が凄いのは、日本の戦争責任の問題とダブルミーニングで現代の世界秩序の基本理念をダメ押しして中ロの暴挙を牽制しているところなんだね。
2015-08-15 01:53:28@Butayama3 「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。」
2015-08-15 01:53:46@Butayama3 これってまさに近年の中ロの軍事力行使そのものだろう。それはもう現代の世界秩序の理念では許されないんだって話をしている。
2015-08-15 01:54:55@chronekotei あらあらあらあら…。 ぼんやり読んでいる場合じゃなかったです。
2015-08-15 01:55:47@Butayama3 文案の言葉の選び方もそうだけど、段落の配置とそれによる文脈の構成とか、テクニカルに見ると「謝罪します」「日本が悪かったです」以上に有意義な話をしているの。それがイデオロギー的な視点で見ると「ヌルい」って感想にしかならないわけ。
2015-08-15 01:57:25@Butayama3 国際外交って、詰まるところは人間集団同士の関係性の問題なんだから、人間的なソーシャルスキルの精髄なんだよね。上澄みもあれば澱もある。そしてそれはつまるところテクニックの問題に帰結するんだね。
2015-08-15 02:03:43@Butayama3 これは一国の宰相が内外に向けたステートメントなんだから、大向こうウケを狙う必要なんかないじゃん。中韓に土下座しようが敢然と対決姿勢を打ち出そうが、国際外交の実効性を無視して国内ウケを狙うならどっちもウケるじゃん。
2015-08-15 02:08:17右と左のどっちにウケる話をしようかなんて基準で宰相にステートメントを発信されたら、最終的にそのしわ寄せは国民にくるんだよ。ちょっとは真面目に政治を考えようぜ。
2015-08-15 02:09:43@Butayama3 土下座と対決姿勢の両極端って、国民のどっちかの層にはウケるんだよ。でも、ウケ狙いで政治をされたら困るだろう。
2015-08-15 02:10:48@chronekotei うーん。しっかりと外交のことを考えている中の人がいることに安心しました。
2015-08-15 02:12:54@Butayama3 最初の話に戻ると、慰安婦問題とか南京の問題とか、ベタ降りするか徹底抗戦するかって両極端だと、どっちかの層にはウケるしどっちかの層は激怒するんだよ。でもその両極端に向けたウケを狙って政治が動いたら国民が損をするんだよ。
2015-08-15 02:13:16