奈良県南部の難読地名で苦労した話

掛谷拓也 @3FILMS

数日前から仕事で奈良県南部の旅館に泊まってるんだけど、炭水化物好きな化学の哲男の車で葛城市のマッサージ屋に出掛けた話を書いてみる。

掛谷拓也 @3FILMS

その化学の先生はその日にどうしてもマッサージに行きたくて、吉野山を降りて一番近くにあるマッサージ屋をおれの分と合わせてふたりぶん予約してしまっていたのね。

掛谷拓也 @3FILMS

11時に予約してたんだけど、質問が長引いて出発したのは10時半すぎ。

掛谷拓也 @3FILMS

とりあえず車に乗ったんだけど、走りながら、その化学の先生は「場所分からんからナビの住所いれてよ？」って言うのね、それで「オッケー。住所は？」って聞いたら、「奈良県葛城市109-9」って言うんだけど、いくら田舎でも葛城市のあとにすぐ番地っていう住所はないわけ。

掛谷拓也 @3FILMS

それで、「そんな住所ないで」って言うたら、「あーそうか。そんな気ぃしてたわ。いきなり番地はないよなー。電話して住所聞いてくれる？」って言うから予約した店に電話して聞いたら対応にでた店員の滑舌が悪くて電話口から聞こえてくる町名が「あじかみ」とか「かじかみ」とか聞こえるのね。

掛谷拓也 @3FILMS

それでナビでそういう住所を探しても表示がないの。というか、ナビで表示される住所は漢字で書かれてるから、ひょっとしてオレがこのあたりの地名を読めてなくて「あじかみ」とか「かじかみ」って読むのを見逃したのかと思って。

掛谷拓也 @3FILMS

このへんになるともう、化学の先生はなんで「漢字を電話で聞かへんねん！」って何度も言うし、オレは急ぎながら移動して揺れてる車内でナビを操作して、操作ミスも何でもして「うるさいな」とか言ってるし。

掛谷拓也 @3FILMS

「だから何で漢字を電話で聞かへんねん！」「店員が言わへんねんやって」「あじかみ？」「かじかみ？」「あ、これや『加守』をカジカミって読むんちゃう？上総守（かずさのかみ）とか律令時代の偉い人の名前。奈良だからそういう地名残ってて」

掛谷拓也 @3FILMS

加守をナビに入れる。違う。

掛谷拓也 @3FILMS

「えー。違う？」「違う」「どうすんねん！予約間に合わへんで！あ、そうや！電話番号入れて！」「オッケー」電話番号をナビに入れる。お好み焼きみっちゃん。

掛谷拓也 @3FILMS

あー、電話番号が変わってて、前に登録されてる場所が表示される。

掛谷拓也 @3FILMS

葛城市に近づいてくる。住所はまだわからない。「なんでちゃんと住所メモってこんかってん？」「急いでたんや」

掛谷拓也 @3FILMS

「電話したとき店員に何で漢字聞かんかってん？」「普通漢字教えてくれるけど、店員が漢字を言おうとせんかったんやって。あじかみ、かじかみ。って何べんも言うだけで。店員アホなんや」

掛谷拓也 @3FILMS

「どうするねん！」「ナビの町名を上から順番に見て、それらしい読み方をしそうな漢字を探す。」「無理やろ！」「できる」

掛谷拓也 @3FILMS

予約の時間が近づいてるんだけど、上から順番に町名を読んで「あじかみ」「かじかみ」って読めそうななのを探す。

掛谷拓也 @3FILMS

奈良南部で律令時代からの地名も多くて読みづらい。「加守」を「かじかみ」って読めそうだったのに、これは違う。

掛谷拓也 @3FILMS

「あ！なんやこれ！」

掛谷拓也 @3FILMS

「薑」

掛谷拓也 @3FILMS

見つけた！

掛谷拓也 @3FILMS

「なんか読めない漢字がある！見て！」「あ！なんやこれ！いやちょっと待て。これパソコンで見た！」

掛谷拓也 @3FILMS

「え！？」「住所のところで見たけど。読めんかったから、覚えられんかったんや！」「あほか！なら、その時に調べるか何かしろ」「いや文字化けと思ったんや」

掛谷拓也 @3FILMS

「それ入れてみろ」入れる。「薑109-9」入る。「ここや！」

掛谷拓也 @3FILMS

これが正解だったんだけど。これ読める？拡大して見てみ？「薑」

掛谷拓也 @3FILMS

草かんむりに一田一田一。

掛谷拓也 @3FILMS

到着してわかったんだけど。これで「はじかみ」と読む。「薑」＝「はじかみ」