- fussoo_moe
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新陰流より分かれた寛永生まれの古武術「天心流兵法」公式アカウントです。流祖は柳生宗矩公の高弟時沢弥兵衛師。伝統的な技法と教えを、現代に合わせた指導により学ぶ事が出来ます。老若男女、初心者から経験者まで入門歓迎しております。
昨夜の天心流兵法 柿生支部の稽古より峰落。 初学位置する抜刀術(防刀)ですが、かなり難しい技です。 反りを使い、身の捻りを使い敵の太刀と姿勢を無効化します。 攻刀も正確な間合で真っ向に切り込むのはなかなか難しいものです。 pic.twitter.com/tibKVvU9qF
2015-09-05 11:38:11決まっているからとりあえず切る。 これでは稽古が成り立ちません。 もちろん実戦で必ずしも攻撃が正確であったり、脅威的である保証はなく、そうでなかった場合も対処せねばなりませんが、まず正確で脅威的な攻撃に応ずる稽古を学ばなければ、応用とは名ばかりの形無しとなって切られてしまいます。
2015-09-05 11:40:14よく「型稽古は手順をなぞるだけのお芝居」という批判があります。 お芝居をされている方に甚だ失礼な批判ですが、そのシチュエーションに没頭した状態で勢法(型)をなぞるというのは、本来非常に重要であり、「なぞれるものならなぞってみろ」という程、難しいものです。
2015-09-05 11:43:05古流では一般的に打方・攻刀者(やられ役)を上位者が務めます。 それは正確な攻撃を仕方・防刀者(主役)のレベルにあわせて行い、また主役の動きに問題があれば成立させず、返す事もあります。 これは勢法(型)を知っているから返せるのではなく、不成立なので返すというのが肝です。
2015-09-05 11:48:22繰り出される技の内容を事前に知ってて返すのは、単なる意地悪です。 この境界線を守る為に必要なのが、解っている技を稽古をしているという俯瞰と、同時に攻撃者ややられ役としての意識の両立です。 勢法(型)が想定する役になりきる自分が居てこそ、勢法は生きてきます。
2015-09-05 11:50:50突然切りかかられてそれを防ぐ。 防刀とはそうした技です。 しかし稽古の時は当たり前ですが事前にわかっています。 わかっているから受けられるのでは、実戦では役に立ちません。 予告はありませんし、目付による事前予測にも限界がありますし、予測を逆手に取られる危険性もあります。
2015-09-05 11:52:35ですから、「わかっているものの、頭を空っぽにして切りかかられる」という稽古をすると、如何に難しい条件を稽古しているのかわかります。 最初からは無理ですが、これで大丈夫、自分は出来るというつもりの段階で試しに行うと、散々な結果になりますし、勢法(型)が型通りに行かない事を痛感します
2015-09-05 11:54:49