野口建彦『K・ポラニー 市場自由主義の根源的批判者』2011 の読書メモ

栗本disも多いけど、新訳『大転換』を世に送り出した野口の地道な研究者人生がよくわかる一冊。2014.2に亡くなっている。合掌。
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たく @polanyaan

(3)はまぁ、捨て置く。

2015-09-10 22:30:16
たく @polanyaan

(4)の中にformal economicsとsubstantive economicsの説明があるが、ここでも見事に「対抗栗本」で、substantiveに「実体的」と訳語を当てている。「実在的」ではなく「実体的」なんだ、と。

2015-09-10 22:32:34
たく @polanyaan

p.169 "ポラニーは、金・銀の自由移動が保障されるには、こうした一国経済の安定に責任を持つ中央銀行の存在が不可欠であることを明確にし、自己調整的な市場原理をグローバルに具現化する金本位制が、ナショナルな利益を保証する中央銀行と併存するものであることを開示したのである。"

2015-09-10 23:14:18
たく @polanyaan

「原理」ってなぁに?

2015-09-10 23:14:33
たく @polanyaan

国際金融のトリレンマ。 以下の3つの政策は同時に実現することができず、同時に2つしか実現できない 。 (1)自由な資本移動 (2)為替相場の安定(固定相場制) (3)独立した金融政策

2015-09-10 23:26:14
たく @polanyaan

「ナショナルな利益を保証する中央銀行」って、(3)が可能みたいに読めるけど・・・・。

2015-09-10 23:29:14
たく @polanyaan

p.166 "中央銀行による通貨の管理によって諸階級の利害を調整し、国民経済を統合できるからであった。"

2015-09-10 23:35:05
たく @polanyaan

"中央銀行による金融政策は、あらゆる階層、立場の国民に影響を与えつつ、一国の経済的な一体性を確保する役割を担っていた。"

2015-09-10 23:36:14
たく @polanyaan

p.167 "1947年にロンドンからアメリカに移り住み、1964年までブレトンウッズ体制のお膝元アメリカに在住しながら、ポラニーは新たに出現した国際通貨体制(=ブレトンウッズ体制)についての考察をまったく回避している。"

2015-09-10 23:39:54
たく @polanyaan

そうか、当時イギリス以外の国々は、単一銀本位制か金銀複本位制だったのか。

2015-09-10 23:46:12
たく @polanyaan

第6章は著者野口が自分の論を紹介し続ける章。それは、ポランニーが明確に提出しなかった、国際金本位制成立のプロセスを描き出すこと。

2015-09-10 23:48:33
たく @polanyaan

p.184 "1871年までのフランスは、国際間の貿易決済を仲介する大金融業者のロスチャイルド商会が存在し、ヨーロッパ諸国の商人や金融業者と接触し、豊富な準備金と準備銀を両替業務を通じて供給する役割を果たしていた。"

2015-09-12 09:40:00
たく @polanyaan

p.189 "アメリカは、建国当初から複本位制であったが、金よりも銀の方が支配的地位を占めていた。"

2015-09-12 09:50:51
たく @polanyaan

p.194 "南アフリカにおける金の大鉱脈の発見および「青化法」による金鉱石の製錬費用の大幅削減は、ようやく貨幣としての金の継続的・安定的供給に目処が立ち、銀本位制の放棄を円滑に遂行する条件を整えたのである。"

2015-09-12 10:05:24
たく @polanyaan

欲望と想像力の傾向的集団表象。

2015-09-12 10:09:01
たく @polanyaan

貨幣の悪戯 ミルトン フリードマン amazon.co.jp/dp/489583123X/…

2015-09-12 10:12:24
たく @polanyaan

p.196 "フリードマンは、・・金の供給量が、市場経済の成長に基づく需要の著しい増加に対応できないにもかかわらず、銀を廃貨処分にして通貨供給ベースを削減したことは誤りであったとし、複本位制を認めるべきであったという結論を導いている。"

2015-09-12 10:15:27
たく @polanyaan

ここからは、愚痴。

2015-09-12 10:31:36
たく @polanyaan

p.205 "『大転換』以降のポラニーを「経済人類学」の創始者であると紹介し、・・・従来には見られない雄大な体系を有する経済学が誕生するかのようにいう人たちが、ポラニーに対する評価を混乱させてきたと私は考える。"

2015-09-12 10:33:20
たく @polanyaan

p.211 "読者が手にとって見ればすぐにお分かりになると思うが、この遺稿集(=人間の経済)は全体として明らかに覚書風であり、・・・これを『大転換』と同列に置いて、ポラニーの代表的な著作であるとみなすことは明らかに無理がある。"

2015-09-12 10:44:11
たく @polanyaan

はい、『人間の経済』dis、いただきました。

2015-09-12 10:44:48
たく @polanyaan

p.222 貨幣を擬制商品と断じたポラニーの貨幣論を理解せず、こともあろうに変動相場制という通貨の自己調整市場を出現せしめたフリードマンの罪は重い、で、本書はおしまい。

2015-09-12 10:55:00
たく @polanyaan

続いて、「著者あとがき」 10ページもある・・・。

2015-09-12 10:55:40
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