かさ表皮の観察例:きのこ

きのこのかさ表皮には様々な形態があり、種を見分けるための重要な形質の一つとなっている。気が向いたら追加します。
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牛研 Yuichi TANEYAMA @gyukankin

かさ表皮の観察例13:肉眼的に平滑からややビロード状あるいはややフェルト状に見えるものもある。ニオイバライロイグチ。毛状の菌糸が錯綜し先端はやや立ち上がっている。コンゴーレッド染色。 pic.twitter.com/GSbsXCvcvx

2015-10-27 20:33:17
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かさ表皮の観察例14:コガネタケ。肉眼的には粉っぽい感じの質感に見えるが、顕微鏡下ではこんな感じ。類球形細胞が表面にランダムに乗っているように見える。 pic.twitter.com/B20z5MGz8f

2015-10-28 20:28:38
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@gyukankin しばしば指状の突起物をもつ細胞も見られる。 pic.twitter.com/akWg92k1r2

2015-10-28 20:29:37
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かさ表皮の観察例15:ジンガサドクフウセンタケ。かさ表面をルーペで見ると、微小なささくれ、あるいは小鱗片状に毛羽立っているが、顕微鏡下では画像の通り。球形細胞が円柱形細胞に変化し斜めに立ち上がっている。 pic.twitter.com/KB6Fj1J5ZL

2015-10-29 20:32:48
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かさ表皮の観察例16:アセタケ属の一種。平行に走る菌糸からなる。菌糸はかさの中心から放射状に伸びているが、それに沿って切片を切り出す必要がある。 pic.twitter.com/wPq2yi5jG3

2015-10-30 20:07:33
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@gyukankin 最上層では菌糸は細く、その直下はやや太い。ともに淡褐色の色素を有する。かさ実質とは明瞭に分化していないが、実質菌糸は細胞が隔壁付近でくびれる傾向があるようだ。画像は表皮部分をさらに拡大。 pic.twitter.com/Y40vP860OR

2015-10-30 20:10:41
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かさ表皮の観察例17:再開。アセタケ属の1種。平行に走る菌糸からなるが、束になってめくれ上がっている箇所が散見された。かさ表面をルーペで確認すると、やはりささくれた小さな鱗片が見られた。 pic.twitter.com/2fh4bF7Rw9

2015-11-07 20:07:32
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牛研 Yuichi TANEYAMA @gyukankin

@gyukankin 少し拡大。かさ表皮を観察すると胞子が付着していることがしばしば見られる。単生の子実体でも見られるので、自身の胞子が付着したのだろう。ホントにそうなのかを確認するのは至難の業。 pic.twitter.com/wDYsWuNsCl

2015-11-07 20:10:23
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かさ表皮の観察例18:シワカラカサタケあるいはその仲間。かさ表面には微小な粒点が密集しているが、顕微鏡下では、あーなるほど、という姿だった。 pic.twitter.com/doXf5D0a7E

2015-11-08 19:14:09
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@gyukankin 粒点に該当する箇所は、球形の細胞がケルンのように積み上がり、褐色の色素を有している。 pic.twitter.com/5UK4Ux82Gi

2015-11-08 19:15:49
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@gyukankin 表皮を構成する細胞もやはり球形で数珠状に連なっている。粒点の細胞よりも小さく半分程度の大きさ。 pic.twitter.com/2cdMqCGbTA

2015-11-08 19:17:32
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かさ表皮の観察例19:ススケヤマドリタケ。やや短い細胞が連なり柵状に並んでいる。末端細胞はこん棒形。原記載に描かれた図と良く一致する。 pic.twitter.com/OidymKMeDY

2015-11-13 22:35:32
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牛研 Yuichi TANEYAMA @gyukankin

@gyukankin で、こちらはススケヤマドリそっくりさん。かさ表皮を構成する菌糸の形状は円柱形で本家とくらべて明らかに細長い。 pic.twitter.com/0OX78mSoBS

2015-11-13 22:37:12
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牛研 Yuichi TANEYAMA @gyukankin

@gyukankin 両者がどのくらい似ているのか?というとこんな感じ。私も肉眼では区別できないw pic.twitter.com/0QJP2PE6eG

2015-11-13 22:39:32
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牛研 Yuichi TANEYAMA @gyukankin

かさ表皮の観察例 番外編:アラゲコベニチャワンタケの仲間。ハラタケ、イグチ類とは異なり、子実体の最上層はかさではない。まず子嚢が並ぶ層、その下に菌糸が細かく錯綜する層(子実下層?)、次は球形細胞から成る層、(続く) pic.twitter.com/fOu7M9Bduy

2015-11-15 21:36:33
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牛研 Yuichi TANEYAMA @gyukankin

@gyukankin 菌糸が緩く錯綜する層、更に大きな類球形細胞の層、基質に繋がっている糸状菌糸の層、全部で6つのレイヤーがある。一番左の褐色のものは基質の木材。

2015-11-15 21:36:45