絵がうまくなりたい話について、ちょっと哲学的な話

01/04まとめなおし>http://togetter.com/li/921501 本文は長ったらしいのでツイートで要点まとめた。 「とにかく描け」の本質。
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Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

niza.nobody.jp/e.html - 「『絵がうまくなりたい』と思った方への思考試験、概念の明確化、【見描想】のススメ」>昔から考えてきた「絵を上達させるための方法」についての話。およそ6~7年前にこの話の大本を作ってあって、それを改めつつまとめ直したお話。

2015-11-26 17:46:07

書かれていることについてザックリと言うと

Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

絵の上達云々の話は結局「見る・描く・想う」の三原則で済む。「描くものをしっかり見ていないと間違って描くし、描いたものを見直さなければ間違えた部分を直せない。だから描くものをよく見ろ、形を色を全体を細部をとにかく見る意識をつけろ、そして描いたものもよく見なおせ。」

2015-11-26 17:54:37
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

自由時祭な思い通りの線や色を描けないなら思い通りの絵を描けるわけがない。そもそも人体は最初から思い通りには動かない。多くの人が当然としてできる歩くことでも赤子の時は誰もが出来ないように、訓練を重ねなければ腕は思い通りに動かないしペンは思い通りに動かせない。だからよく描け。」

2015-11-26 17:57:08

>×自由時祭 → ◯自由自在

Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

「あとは絵を描くこと自体を好きになれ。好きだと思い込んで楽しめ。絵を描かない理由を考えるよりも描きたいもののことを考えろ。何にも考えずに何にも意識セずに続けられるわけがないんだから。何を描きたいのか、どう描きたいのかを考えてとにかく描け。表現したいものを想像してどんどん描け。」

2015-11-26 18:00:31
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

「とにかく描け」みたいな話の中身は大体そんなもん。根本的に、大前提として、「見る・描く・想う」を【しないでできるわけがないだろ】って話。上達には~って話じゃ色んな表現がなされているけれども、結局その中身は「見る・描く・想う」に集約できる。それら足りなければ上達することなんて無い。

2015-11-26 18:08:55
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

「絵を描けるようになるには?」って疑問自体が的外れとすら言える。「絵を描くこと」自体は紙とペンになるものさえあればできる。本当に「絵が描きたいの」か? 「難しいこと抜きにしてうまい絵が描きたい」ってのは実際は「自分の好きな絵を見たい」とか「絵が上手いという勲章がほしい」だけだ。

2015-11-26 18:16:28
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

地道な練習をしたくないのに絵がうまくなりたいってのは、そんな人がもし万が一奇跡かなんかで何でも描ける「ぼくのかんがえたさいきょうの絵描き」になれたとしてもろくに作品を作れないとすら言える。絵を描くってのは結局、練習の延長で練習を楽しめない人には地獄のようにつまらない作業だから。

2015-11-26 18:20:42
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

「しっかりと作品を作る人は一枚に数日単位~数週間単位で時間をかける。間に休憩を挟んでも描いているときはほぼずっと頭と手を働かせてキャンバスと睨めっこ。そこにはゲームのように分かりやすい勝ち負けやクリアも褒美もサプライズもないし、分かりやすく面白い所も感動する所も用意されてない。

2015-11-26 18:25:19
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>ただただキャンバスと自分の感覚に向き合って少しずつ少しずつ描き進めていかなければならない。それも何時間何十時間、あるいは何百時間という単位で。ずーっと向き合い続けている姿はもはや狂人だ。『絵を上手に描けたら楽しいだろうな』は逆で『絵を楽しめなければ上手くなるのが難しい』のだ。」

2015-11-26 18:28:24
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

その辺りの実情は「絵描きが絵の仕事の息抜きに絵を描く」という話に、その狂い加減が垣間見える。奇跡とか魔法とか超常現象とか神秘とかそういうんじゃなくて、ただただ現実的な積み重ねの上にのみ「絵」ってのが出来上がる。それらを「才能」の一言で片付けようものなら「最低の侮辱」にすら思える。

2015-11-26 18:34:10
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

まあ結局、描きたいなら好きなように描いてればいいし、描きたくないなら描かなければいい。 もし絵がうまくなりたいってんならまず「絵を描くことを好きになること」から始めないと辛いし、指導者としてなら「絵を描くことを好きにさせないといけない」。そうでないなら二進も三進も行かない。

2015-11-26 18:37:25
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

私が絵がうまくならない理由は、結局こうして変なこと色々とグチグチと考えて文章にしてしまうほうが性に合っていて、絵を描くのが死ぬほど好きというわけではないから。絵を描くこと自体への意識が足りないのよ。どんな御大層な立派な考え方をした所で、実践が伴わなきゃ上達しようがないってこと。

2015-11-26 18:40:13
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

変なこと考えてないでさっさと絵を描きたい。

2015-11-26 19:02:32

技術と練習の段階について

Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

一応技術的な話をしておくと「絵を描く練習」には大きく3つの段階がある。よく言われる「デッサン」や「模写」も能力に応じてその段階を踏んでいる。まず最初は「線を描けるようにする・ペンを動かせるようにする。物をしっかり見るようにする・描いたものをしっかり見るようにする。」初歩中の初歩

2015-12-02 10:28:58
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

ペンを動かすこと・物や絵を見ることを覚えてきたら次、「色んな物を見て描いて、物の形やその描き方を覚えていく」基礎の段階。「絵の練習」というと大抵この段階を指しがちだが、初歩の段階でつまづいている人にはこの基礎ですら遠すぎる世界だったりする。それに練習でもこの段階のさらに上がある。

2015-12-02 10:32:52
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

描くこと見ることに不得手が無くなってきても、もう一歩踏み込む。それは「描画や表現を考えて扱う」応用段階。ただ「見て描く」だけではなく何を描くのか・どう描くのか・どうやって描くのかなどを考える世界。初歩の頃から練習できなくもないけど、基礎を過ぎても練習の必要が依然としてある領域。

2015-12-02 10:48:08
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

いわゆる絵のうまい人が「絵がうまくなりたい」って言ってるのは大抵この応用段階で更なる技能を身につけたいという意図。そこも結局は色んな作品を見たりして考えて描いてみて技術を身につけていくことになるわけ。奥は底知れないし幅は果てしない、そこに終わりなんてないって言えるくらい。

2015-12-02 11:10:46
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

ただやっぱり「そもそも思い通りにペンを動かして線を描くことすらできない・物の形をしっかりと見ることができない・絵を見直すことをしない」なんて初心者は、まず線や色をある程度意図して描くこと・物や絵をしっかりと見ることを意識して練習しないと何にも始まらない。結局は「とにかく描け」。

2015-12-02 11:23:57

才能の話

Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

ちなみにいわゆる「才能のある人」と言われるような人はそうした「感覚が鋭く豊か」という人。練習を積まなくても見ること描くことをこなせるし、そこから更に修練を積んでいけばより深く見ることができるしより繊細に表現することもできるようになる。ただそうした人でも積まなきゃ伸びたりはしない

2015-12-02 11:36:28
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

その辺りになってくると流石に単なる技術どうのではなくもはや「身体機能の問題」、いわゆる才能の領域なのは確か。でもその人が理解できるという範囲に限っては技術を身に付ければ補いようがある。それに本当に「身体的に不可能なのかどうか」なんて実際やらないとわからないのも確か。

2015-12-02 11:40:17

※でもその人が理解でき~ > 描く当人が~