- ran_aikawa
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中井英夫の編集により、終戦間も無くの一九四七年から四号発行された第十四次『新思潮』。同人は下野博、嶋中鵬二、椿實、吉行淳之介ら。中井英夫は緑川弓雄の筆名で『屋漏』『蝿の経歴』『燕の記憶』を発表した。 pic.twitter.com/db5JV2xljF
2015-12-05 20:30:12中井英夫は一九四九年から一九六一年の間、短歌研究社『日本短歌』『短歌研究』、角川書店『短歌』の編集に携わる。塚本邦雄、中城ふみ子、寺山修司、春日井建らを紹介。田中貞夫の興した作品社から、歌集の出版にも尽力した。 pic.twitter.com/aAfuYQd6mX
2015-12-05 20:32:00春日井建「血忌」歌稿。歌集『未青年』収録のものとは異同がある。中井英夫の手が入っているのだろうか。 pic.twitter.com/nnOHl1UXvC
2015-12-05 20:33:01一九五二年から一九六二年まで発行された、ゲイ同人誌『アドニス』。編集に中井英夫が分身と呼んだ田中貞夫が関わり、塚本邦雄、三島由紀夫らも参加した。中井英夫は碧川潭、藍原杏介の筆名で『虚無への供物』や詩を発表している。 pic.twitter.com/sZtN2JNUBq
2015-12-05 20:34:19塔晶夫『虚無への供物』一九六四年 講談社刊。一九六二年、前半二章のみで第八回江戸川乱歩賞に応募、次席となる。その後、後半を書き上げ刊行された。 中井はこの作品を反推理小説と呼び、《日本三大奇書》の一つに数えられる。 pic.twitter.com/TEv3KErPQX
2015-12-05 20:37:40『アサヒグラフ』一九六八年十月十一日号。「六畳間の出版社 深夜叢書にそそぐ青春」。深夜叢書社の紹介記事。社主・齋藤愼爾の友人として塔晶夫。二枚目の写真は、齋藤と花札をする塔晶夫(左) pic.twitter.com/2C4BcB2pAE
2015-12-05 20:45:32『中井英夫作品集』一九六九年 三一書房刊。責任編集・齋藤愼爾、装幀・武満徹。刊行案内には芥川比呂志、澁澤龍彦、埴谷雄高、吉行淳之介らが文章を寄せている。 pic.twitter.com/2tvWuLEXjd
2015-12-05 20:48:49『アサヒグラフ』一九六九年十一月十四日号。「〈反世界〉に生きのびる作家 中井英夫の告発と沈黙」。三一書房『中井英夫作品集』刊行直後の作家紹介記事。 pic.twitter.com/tVSMVpTrPi
2015-12-05 21:01:09中井英夫『黒衣の短歌史』一九七一年 潮新書刊。短歌誌編集時代の文章を再録した長篇エッセイ。編集者・中井英夫の重要な著作。 《現代短歌にはあまりに意味がありすぎるのだ。文学的にはほとんど無価値の、ただの意味が。》 pic.twitter.com/4Yx1e6ZKXc
2015-12-05 21:46:06葛原妙子第三歌集『飛行』一九五四年 白玉書房刊。斎藤正二宛献呈署名。斉藤正二は中井英夫の編集者時代の《無二の相棒》だった人物。またこの歌集は中井英夫の編集によるものらしいと、ぼくが過去に呟いている。何からの情報かは失念。 pic.twitter.com/9roDZPHYrz
2015-12-05 23:36:00浜田到遺歌集『架橋』一九六九年 白玉書房刊。中井英夫が帯文を寄せている。 死に際を思ひてありし一日のたとへば天体のごとき量感もてり みづからを愛し得ざりし一人にて月の下びの肺びやうの我れ 浜田到 pic.twitter.com/wZzFfUVl3K
2015-12-05 23:38:00吉岡實歌集『魚藍』一九七三年 深夜叢書社刊 限定八〇〇部。中井英夫帯文。 pic.twitter.com/HSUVIyGNrf
2015-12-05 23:38:57短歌誌『ジュルナール律』全七号。深作光貞の創刊した雑誌に中井英夫も協力した。塚本邦雄、寺山修司らが寄稿し、村木道彦の登場の舞台ともなった。『村木道彦歌集』等に収録された、中井英夫「遠い潮騒ージュルナール律のことー」に詳しい。 pic.twitter.com/Dab5s85sG0
2015-12-05 23:41:03ちなみにこれは復刻版で、二〇〇二年 冬花社から刊行された。復刻版には別冊がついている。 pic.twitter.com/AX9Qyk6CYg
2015-12-05 23:41:45中井英夫第一短編集『見知らぬ旗』一九七一年 河出書房新社刊。装幀・野中ユリ。 褐色の猟銃あをき拳銃とあひ触れて夜の聖・銃器店 塚本邦雄 pic.twitter.com/aVzeqBQOCK
2015-12-06 00:21:12中井英夫初期作品集『彼方より』一九七一年 深夜叢書社刊。戦前詩篇、戦中日記、戦後小説から成る作品集。詩篇「ある序詩」は、『アドニス』第五十号巻頭に、藍原杏介の筆名で「生誕」として発表されたものと類似している。 pic.twitter.com/Glw1u2USOU
2015-12-06 00:29:54深夜叢書社『彼方より』の出版記念会において、戦前詩篇を抜き刷りした限定五十部私家版詩集『水星の騎士』が配られた。画像は三一書房『現代短歌体系』からの抜き刷り『石川不二子歌集』。深夜叢書社刊行で限定九十部。 pic.twitter.com/6hCmpZ4eAG
2015-12-06 00:33:21中井英夫『幻想博物館』一九七二年 平凡社刊。装幀・上野球。一話をトランプの札になぞらえ、十二話から成る連作短編集。『とらんぷ譚』の第一集。 坂の上にしづかなる尾を垂れしとき秋の曇天を魚といふべし 葛原妙子 pic.twitter.com/zVdbJoupfN
2015-12-06 01:24:25中井英夫詩集『眠るひとへの哀歌』一九七二年 思潮社刊。中井英夫の戦後詩篇を収める。《眠るひと》とは田中貞夫のことの由。 pic.twitter.com/Z56YUZjwmF
2015-12-06 01:37:29祝部陸大宛中井英夫葉書、一九七二年二月二七日。年譜には三月四日、渋谷区代官山に転居とあり、葉書でも引越しに触れている。年譜にはまた、八月十六日、筑摩書房の祝部陸大の紹介によりはじめて建石修志に会う、とある。 pic.twitter.com/IwBqlD09Oj
2015-12-06 01:43:57