【キャプション】京博 「刀剣を楽しむ」キャプション抜き書き【乱舞】

京都国立博物館で開催中の特別展示「刀剣を楽しむ」のキャプションをまとめました。 走り書きを解読したので、誤字脱字あるかもしれません。ご寛恕ください。 詳細なキャプションは随時追加していきます(・∀・) *12月25日追加しました。 *骨喰藤四郎、義元左文字のキャプションはなく、音声ガイドのみです。有料サービスになりますので、全文掲載は展示終了後にいたします。
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平 資盛 @sukemori_t

一方で古備前派と三条派の間にも同様の類似点が散見されることから、この時代の山城・備前・伯耆鍛冶の作品を様式から厳密に区別することは容易ではない。 当時我々の想定を上回る広い範囲で鍛冶技術の交流が活発に行われていたことを伺わせる。

2015-12-25 21:02:11
平 資盛 @sukemori_t

以上、安家のキャプション。

2015-12-25 21:03:00
平 資盛 @sukemori_t

続いて 太刀 貞綱 太刀 有綱(木曽義仲討ち死に後、巴御前が逃れるのを手伝ったので譲られる、とありますが \13世紀鎌倉作/ それ以前に巴御zゲフンゲフン) 短刀 上部當麻 剣 無銘 そして! 太刀 菊御作(重文/音 321) 銘■前国則宗(名物二ツ銘則宗) →

2015-12-19 09:47:18
平 資盛 @sukemori_t

【1】 太刀 銘貞綱 *永藤一コレクション kyohaku.go.jp/jp/theme/floor… *古伯耆 貞綱の作 *板目肌がやや肌立つ鍛えに小乱れを交えた直調の刃文 *今村押形所○後国外へ *本阿弥○○の研磨

2015-12-21 20:52:38
平 資盛 @sukemori_t

【1】 太刀 銘貞綱 *永藤一コレクション 安綱の一族と言われる古伯耆貞綱の太刀。 板目肌がやや肌立つ鍛に小乱を交えた刃文を焼く→

2015-12-28 15:15:32
平 資盛 @sukemori_t

【1】銘 貞綱 特筆すべきは鎬にかかるほどの高い大乱映である。このような特徴は一見して古い時代の備前鍛冶の影響を強烈に受けていることが伺える。これらの制作地域を超える作風を偶然の一致と捉えるよりは、活発な技術交流の賜物と考えたい。 →

2015-12-25 21:12:04
平 資盛 @sukemori_t

本品は明治時代に「今村押形」に所載されていたのを最後に国外に持ちだされ、戦後まで長らく行方不明となっていた。 ヨーロッパから戻ってきた際には完全な錆身であったものを本阿弥日洲が研磨して蘇らせた。

2015-12-25 21:13:29
平 資盛 @sukemori_t

以上。 完全な錆身をよくここまで、と思いました。

2015-12-25 21:13:56
平 資盛 @sukemori_t

【2】太刀 銘有綱 13世紀 鎌倉 *古伯耆有綱作 *伯耆様式 *木曽義仲討ち死に後、巴御前が落ち延びるのを手伝ったので譲られる *地鉄が黒く匂口は沈む。はきうらに銘を切り====は大筋違い。 *古伯耆鍛冶で銘をこの○○に切る○はほとんどおらず備中鍛冶に多い。

2015-12-21 21:00:29
平 資盛 @sukemori_t

【2】太刀 銘有綱(鎌倉時代 13世紀) 安綱の一族と伝わる古伯耆有綱の太刀。 「太刀 銘貞綱」が備前様式の影響が強い作品とするならば、この有綱は伯耆様式の典型といえる。 大模様の板目肌が流れ気味となり、肌立って地錵(にえ)がつき、映も貞綱とは異なる地斑映(じふうつり)で→

2015-12-25 21:17:29
平 資盛 @sukemori_t

地鉄が黒く匂い口は沈む。 有綱の作例には本品の他に「重要文化財 太刀 銘有綱」(愛媛県大山祇神社蔵)が存在するが、どちらの太刀も通常とは異なる逆の佩裏に銘を切り、茎鑢は大筋違となる。 古伯耆鍛冶で銘をこの位置に切るものは殆どおらず、備中鍛冶に多い特徴である。 →

2015-12-25 21:24:19
平 資盛 @sukemori_t

この太刀は近年になって再発見されたもの。 木曽義仲が近江国粟津にて敗死した折り、巴御前が落ち延びるのを手助けして譲られた、と伝わっている。 諸々の背景からこの伝承は概ね正しいものと考えられる。

2015-12-25 21:25:30
平 資盛 @sukemori_t

以上! 13世紀鎌倉時代の作品でしたっ!!

2015-12-25 21:25:55
平 資盛 @sukemori_t

.。o○(刀剣とお寺さんと落人は伝承と仲良し(・∀・))

2015-12-25 21:26:43
平 資盛 @sukemori_t

【3】重美「短刀 無銘(名物上部當麻)」(鎌倉時代・13世紀) 本品は大和国當麻派を代表する一口で「享保名物帳」に二口記載されているうちの一つ。 近江国大津で発見され、桑山伊賀守元春が所持していたことから「桑山當麻」とも呼ばれる。 重(かさね)が厚く非常に健全な刀身に→

2015-12-27 00:44:05
平 資盛 @sukemori_t

ところどころ刃線がほつれる「のたれ刃」を焼いており、作為のない古雅な姿が非常に味わい深い名品である。 わずか2歳で夭逝した終わり藩主徳川五郎太の遺品として長く徳川家に伝来しており、重要美術品認定時は徳川宗家16代徳川家達が所有していた。 以上。

2015-12-27 00:46:59
平 資盛 @sukemori_t

【4】「剣 無銘」(平安時代~鎌倉時代/12世紀~13世紀) 浅田幸一コレクション。 いわゆる「大和古剣」と呼ばれる小剣。 南都七大寺をはじめとする多くの社寺が存在する大和国はいち早く大規模な日本刀の生産が始まった地でもあった。 これは広大な荘園・寺社領を擁する寺社の多くが→

2015-12-27 00:50:44
平 資盛 @sukemori_t

警護のための兵力を必要とし、僧兵・神人の武装を確保する目的で特定の刀工集団を召し抱えたことに因る。中でも 興福寺=千手院派 東大寺=手掻(てがい)派 手向山八幡宮=尻懸(しっかけ)派 高市郡=保昌派 當麻寺=當麻派 が有力な鍛冶集団で、これらを大和五派と呼ぶ。→

2015-12-27 00:54:22
平 資盛 @sukemori_t

彼ら大和派は寺社に隷属していたとされ、作品の多くは無銘である。 また各寺社が地方に持っている荘園・寺社領にも作刀のために派遣されていたようであり、中央寺院が地方へ与えた影響関係を考える上で非常に重要な鍛冶集団である。 以上。

2015-12-27 00:55:49
平 資盛 @sukemori_t

僧兵イクナイ!!!!!!!!!!!!!!!

2015-12-27 00:56:01
平 資盛 @sukemori_t

【5】「重文 太刀 菊御作」(鎌倉時代 13世紀)「音/321」 壇ノ浦の合戦で草薙の剣が失われ、皇位継承の象徴的な三種の神器のうち剣を書いた状態で即位した後鳥羽天皇はその反動からか無類の刀剣愛好家となった。 京都 当時観智院に伝来した「観智院本銘尽」によると→

2015-12-27 01:02:05
平 資盛 @sukemori_t

後鳥羽上皇は粟田口派の國友や一文字派の祖則宗など山城・備前・備中の名工を召し出して御番鍛冶とし、月番制で作刀に当たらせたとされる。 また鎌倉時代の軍記物「承久記」に「君御手づから焼せ給へり」とあり、自作の太刀を配下に与えて士気を鼓舞し承久の乱に望んだと言われる。→

2015-12-27 01:04:37
平 資盛 @sukemori_t

これらいわゆる菊御作と呼ばれる後鳥羽上皇由来の刀剣は現在も七口程が知られ、その他菊紋が刻まれているものと合わせて十口強が現存している。 菊御作は作風から山城 粟田口様式のものと備前一文字様式のものの二通りに大別でき、本品は鎺(はばき)下に十二弁の菊花紋を刻み→

2015-12-27 01:08:26
平 資盛 @sukemori_t

山城様式の特徴が最も強くでている代表的な一口である。 細身で小鋒、腰元で反る立ち姿はいかにも鎌倉時代初頭といった風情で山城風の緻密な地鉄や備前風の小丁字小互の目の交じる細直場調の刃文と合わせて菊御作中最も優美で高い品格を備えている。 以上。

2015-12-27 01:10:32
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