黄昏町(九板)四十二日目
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【四十二日目】 【魂8/力11/探索2】 【喪失】名前(後ろ半分)、感情「楽」 【異形】三ツ目(力+1、探索+2)、牙(力+2)、鱗(水耐性、力+1)、角(力+2)、竜尾(力+5) #hollytk
2015-12-24 23:03:55[ハンドアウト]時刻を告げるチャイムが廊下に響き、君は意識を浮上させる。時計はいつまでも、午後6時6分を示したままだ。《開始地点[学校]shindanmaker.com/541542》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552 #hollytk
2015-12-24 23:04:30キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン…… 「…………寝たい」 そういうわけにもいかない。わたしはゆっくりと目を開けた。 見覚えのある教室。見覚えのある机。見覚えのある時計。 01 #hollytk
2015-12-24 23:06:08「……はぁー」 わたしは立ち上がり、辺りを見回す。以前訪れた時に竜に破壊されたはずの教室は、何事もなかったかのように元通りになっていた。 「……行きますか」 久しぶりに血痕も焼け跡もないまっさらなセーラー服を身に纏ったわたしは、教室を後にした。 02 #hollytk
2015-12-24 23:08:10階段を降り、曲がって、突き当たりの部屋へ。わたしは何かに導かれるようにその部屋へ足を向けた……というわけではない。ただの気まぐれだ。 「うーん……」 西日が差し込み、仄かに明るい図書室。 埃の積もった本棚の黄ばんだ背表紙達を、滑らかな白い鱗がなぞる。 03 #hollytk
2015-12-24 23:10:15「どれも、良い本ばかりですね」 名著、古典、名作。聞いたことのある作者と、聞いたことのある題名。 つまりそれは、わたしの読んだことのある本しかない、ということ。 司書の先生もいない、小さな図書室だった。そうなるのも仕方のないことだろう。 「……?」 04 #hollytk
2015-12-24 23:12:45……だった? 「わたしがここに来るのって、初めて……ですよね?」 わたしの呟きに応える者はなく、ただ舞い上がった埃が西日を反射して輝いていた。 05 #hollytk
2015-12-24 23:14:37わたしは図書室の椅子に腰掛け、頬杖をついて虚空を見上げる。 どことなく覚えのあるこの部屋。 靴箱の名前。 「うーん……」 四年六組。昔の思い出。孝紙兄さん。 「にいさん……?」 ふと、わたしはあの本が読みたくなった。 06 #hollytk
2015-12-24 23:16:26この町に来たわたしにとって、原点とも言える本。昔、薄暗い部屋で読んだ、バケモノの話。 「……あるわけ、ないですよね」 07 #hollytk
2015-12-24 23:18:09──────── 【四十二日目】 【生存】 【魂±0】 【魂8/力11/探索2】 【喪失】名前(後ろ半分)、感情「楽」 【異形】三ツ目(力+1、探索+2)、牙(力+2)、鱗(水耐性、力+1)、角(力+2)、竜尾(力+5) 09 #hollytk
2015-12-24 23:22:39[学校]西日の入る埃っぽい図書室は、懐かしい匂いで溢れている。君の好きなあの本はあるだろうか。《探索3以上で失くしている感情をひとつ取り戻す【魂+1】感情を何も失くしていない場合無条件で【魂+2】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541542 #hollytk
2015-12-24 23:23:57