歌集『砂丘律』まとめ
- chutotanka
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千種創一さんの歌集『砂丘律』、読みながら何度も「かっこえぇー」とつぶやいてしまいました…。好きな歌を喫茶店でメモしてるところ。
2015-12-26 16:40:29コリアンとかチャイニーズって見た目でなんとなくわかるじゃん って言ってのける日本のひとたちによくコリアンとかチャイニーズだと見做されることがあるのを思い出した 中国人ではないと告げる、告げるとき蔑してないと言いきれますか 千種創一|please mind the gap|砂丘律
2015-12-26 17:15:57絨毯のすみであなたは火を守るように両手で紅茶をすする 全集の紐の栞をもてあそぶ雪という字の似合うあなたは 爪が食い込むとシーツは湖でそこにするどく漣がくる 下がってく水位があって、だめだな、あなたと朝を迎えるたびに Small Talk/千種創一『砂丘律』 より
2015-12-26 18:28:58新源氏を見ていると「映し絵」って言葉がなんとなく浮かぶのです。父帝が愛した人の面影を映して、影ではないものを息子は愛した。でも源氏は、その恋故に父よりも多くの映し絵を作ってしまったんだよなぁって。影に人を立たせて、見たいものだけ見ていたら、最期は、ひとり。あの華やかな虚無。
2015-12-27 00:11:47そんなことを考えながらずっと欲しかった「砂丘律」を読んでいたら、「両手では拾いきれない はなやいだ宴のあとの床に花びら」って短歌が飛び込んできて、私としては床に倒れ込むことしかできなかった。
2015-12-27 00:16:53指先の湿りに雨のなき土地の糊とはつまり祈りのことで/『砂丘律』に捧ぐ。指汗にはかなくとけそうなその表紙の糊付けと、糊たちが返す水面のようなひかりのきらめきに。
2015-12-27 14:42:06まだ何も終わっていない せめてまた宛先のない手紙を入れる /奥山心(「未来」2011.06) 人生は途中で終る物語 むせかえるほど咲く栗の花 /千種創一『砂丘律』「奥山心へ」
2015-12-27 17:03:06千種創一『砂丘律』(青磁社)この浅くてさみしい景色を過不足なく音にするのは、、スピッツとかくるりとかだけをたよりに生きてきたぼくら世代にマストでしょう
2015-12-27 20:54:14千種創一『砂丘律』と西原天気『けむり』は、タイトルと造本の方向性が近い気がする pic.twitter.com/sob0G3LtSq
2015-12-27 21:57:54『砂丘律』千種創一 購入@葉ね文庫 この歌集が「砂のようにぼろぼろになって、いつの日か無になることを願う」と記されたあとがきが、とてもいい。 --- 明日もまた同じ数だけパンを買おう僕は老いずに君を愛そう そもそもが奪って生きる僕たちは夜に笑顔で牛などを焼く
2015-12-28 01:56:30砂丘律を抱いて、故郷へ。 工芸茶が開くのを待つように、頁をめくると幸せを永遠に切り抜いたやさしさがあった。 急いたなら、滲んじゃうね。
2015-12-29 20:24:08