イスラムの世俗性に関する@kyslogと@uncorrelatedの会話

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ショーンKY @kyslog

少なくともトルコに関しては、憲法で政教分離を規定したにもかかわらず、大規模な騒乱に発展したエルドアンという実例が出てしまっただけに、少なくともその程度の揺り戻しを起こしうるというのが現状かと思います @uncorrelated

2016-01-10 02:09:51
uncorrelated @uncorrelated

サウジアラビアも、国有企業サウジアラムコの動画( youtu.be/XmgBWzxBYFM )を見る限りでは原理主義?という感じがするのですが、これはどう思われますか?@kyslog

2016-01-10 02:13:57
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ショーンKY @kyslog

最近サウジが女性だけがいる“女性の社会進出のための街”を作るプランをぶち上げていましたが、イランのそれも共通する部分はあり、ヒジャブの強制をイスラム法で否定できないゆえにポーズとして力を入れている面もあるでしょう @uncorrelated

2016-01-10 02:15:27
ショーンKY @kyslog

ドバイもそうですが、外国人は別の法律で扱うことになっているイスラム圏の国は少なくなく、そういうものといった印象を受けますが。 @uncorrelated

2016-01-10 02:16:49
uncorrelated @uncorrelated

その行為は「原理主義を否定はできない」と言いつつ、回避しようとしてしまっていますよね? @kyslog

2016-01-10 02:16:58
ショーンKY @kyslog

婚前の男女は不干渉たるべし原理の範囲内での努力ですね。原理を回避しているわけではありません。 @uncorrelated

2016-01-10 02:18:29
uncorrelated @uncorrelated

もっとも宗教色が強い国でもそういう世俗的な妥協をせざるを得ない現実があるのがポイントです。まぁ、宗教学者は宗教の影響を強く言いたがるものですが、実際はどの宗教も教義や解釈は変化してきていて、イスラム教を例外と見なす強い理由はないです。@kyslog

2016-01-10 02:19:26
uncorrelated @uncorrelated

重ねて指摘しておきますが、もしサウジアラビアのような原理主義的イスラム教の安定状態だというのであれば、中東各所にある異教徒が今のいままで生き残って来た理由、シリア、イラクの汎アラブ主義、イランの変化した原理主義の発生が説明つきません。@kyslog

2016-01-10 02:23:20
ショーンKY @kyslog

中東各所にある異教徒は「啓典の民」として妥協的特例が認められている、という程度の話ではないでしょうか。私は少なくとも今世紀中にイラン国内で信教の自由がイスラム法の上位に来てバハーイーが合法化される見込みはないと思います。 @uncorrelated

2016-01-10 02:25:41
uncorrelated @uncorrelated

無論、イスラム原理主義国が、他の宗教を完全に認める事はないでしょう。しかし、それがイスラム教全体だとはまた言えないのです。イスラム教徒が大多数でも、国よって制度がまちまちということは、イスラム教が問題制度の決定要因とは言えません。@kyslog

2016-01-10 02:30:24
ショーンKY @kyslog

他の宗教に比べ圧倒的にタフに信教の自由に抵抗しているのはイスラムに理由が内在していると思います。抵抗力が強いということと、それでも抵抗できないこともある、というのは矛盾する話ではありません。 @uncorrelated

2016-01-10 02:41:36
uncorrelated @uncorrelated

ちなみに東欧ではポグロムと言うユダヤ教徒迫害が第二次世界大戦まで頻繁に行われてきているし、歴史的に国教を定めて異教を迫害するケースは多々あり、イランやサウジアラビアのイスラム教至上主義がイスラム教に内在する問題かというと、かなり疑問。

2016-01-10 02:59:21
ショーンKY @kyslog

汎アラブ主義に関しては、その起源からして内部的に生まれたというより外圧に対抗する形で生まれたもので、これは明治期の日本の行動と類似しているかと。日本を含め他の国では受け入れられたが、アラブ世界では相対的に抵抗しているという趣旨です。 @uncorrelated

2016-01-10 03:00:54
ショーンKY @kyslog

アラビア半島内部の異教徒については、人口密度の希薄さと、気候ゆえの貿易依存度の高さから、中心地でも支配力に限界があったと解釈しています。 @uncorrelated

2016-01-10 03:02:33
MATARICA@燭台(怪) @MATARICA

@kyslog @uncorrelated 横からすいません。内戦前のシリアでは、バーもあるしムスリムもクリスチャンと一緒にクリスマスパーティーするなど世俗的な生活様式でしたが、それでもムスリムの多くは婚前交渉は認めないようです m.huffpost.com/jp/entry/89091…

2016-01-10 03:03:33
uncorrelated @uncorrelated

@MATARICA @kyslog シリアは汎アラブ主義だったので、そういう社会だったみたいですね。アフガニスタンもソ連進攻前までは、宗教色は薄かったと聞きます: labaq.com/archives/51344…

2016-01-10 03:06:14
uncorrelated @uncorrelated

そう言えばカントさんがキリスト教を否定しうる主張をしたと言うことでプロイセン政府から迫害されたと言う話があったけど、18世紀の東欧でさえそんなもんだった。さらに遡るとアルビ派のように異端が殲滅されたりもしている。これが、気づいたら人権優先に変質したのですよ。

2016-01-10 03:11:11
ショーンKY @kyslog

@uncorrelated それに関してはこのような見解です。 twitter.com/kyslog/status/…

2016-01-10 03:16:50
ショーンKY @kyslog

(過去何度か書きましたが)信教の自由、個人の尊厳は伝統に優越するという価値観は、カトリック対プロテスタントという西洋的伝統内の殺し合いの果てに生まれた近代的価値観であり、「信教の自由を認めない宗教を信教の自由は許すべきか」というメタ議論なんですよ。 @sasakitoshinao

2014-10-15 20:15:33
uncorrelated @uncorrelated

@kyslog カトリックとプロテスタントの宗教戦争だった三十年戦争は1648年にウェストフェリア条約で終結しているわけですが、ユダヤ人迫害のポグロムは20世紀まで行われていますね。

2016-01-10 03:21:46
ショーンKY @kyslog

@uncorrelated ドレフュス事件があるように、人権に照らし合わせてそれは罪であるという方向に行く過程の事件かと。バハーイーの扱いはまだそこまでも達していません。

2016-01-10 03:27:01
uncorrelated @uncorrelated

イランの信教の自由は制限されていますが、同じイスラム教国でも汎アラブ主義の国やインドネシアやマレーシアでは一般に大らかで、イスラム教がそうであると言うよりは、イランがそうであると考える方が自然かと。イランとサウジアラビアがイスラム教の行き着く先とは限らないです。@kyslog

2016-01-10 03:30:18
uncorrelated @uncorrelated

そもそもイランとサウジアラビアを見ても、女性の扱いは大きく差がありますよね。イスラム原理主義が決定的なのであったら、どうしてあれだけ差が生まれるのか不思議に思いませんか? @kyslog

2016-01-10 03:31:06
ショーンKY @kyslog

聖典と基本的人権のどちらが上位にあるかという点において、両国とも同じですね。今のところ聖典優先の中のグラデーションでしょう。 @uncorrelated

2016-01-10 03:38:27
uncorrelated @uncorrelated

汎アラブ主義の国やトルコやインドネシアであれば、必ずしもイスラム教の教えが優先されないし、そうなる原理主義の国でも具体的な政策は大きく異なるわけで、イスラム教国の多様性はイスラム教に問題が内在している事を否定していると思いませんか? @kyslog

2016-01-10 03:42:52
ショーンKY @kyslog

ほとんど殲滅されてごくわずかに命脈を保っていた状態ですし、宗教の別を問わず政治権力側に登用されたということもないので、少数例をもって人権概念と比するようなものではないと思います @uncorrelated

2016-01-10 03:46:28