民主主義が資本主義に勝利するために ―「政治とカネ」という諸悪の根源の根本的解決策の提案―
- scidreamer
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初岡昌一郎氏が『資本主義によって圧殺される民主主義』と題して海外論潮短評を書いている。ロバート・ライシュ氏の「いかに資本主義が民主主義を圧殺しつつあるか」という論文を紹介している。 alter-magazine.jp/index.php?cmd=…
2016-02-28 16:03:40ライシュ氏の問題意識は私と同じであるようだ。資本主義と民主主義とが対立し、資本主義が民主主義の領域を侵しつつあるという問題意識である。このまとめにも関連しているので、初岡氏の短評からの引用という形で紹介したい。
2016-02-28 16:05:40「大企業とエリートが経済的成果を横取りするのを許し、市民の関心事に対応すべき政府の能力を低下させているという、近年においてアメリカを悩ませてきたと同じ問題をこれらの国もかかえている。」
2016-02-28 16:06:58「企業自体は不平等の救済や環境保護に責任を負うものではない。市民こそがボトムラインを守る義務を負っていることが忘れられているのにすぎない。」
2016-02-28 16:07:57「資本主義が成功を収めているのに、民主主義が次第に弱体化しているのは何故か。企業がグローバルな競争を激化させ、ロビイ活動やPRにかつてない金を遣い、賄賂やキックバックも辞せず、競争相手に優位に立つように法律をまげているからである。」
2016-02-28 16:08:56「しかし、資本主義の目的は消費者と投資家により良い経済的結果をもたらすことであって、企業経営者は公共財のために利益とのバランスを図る責任を与えられているのではない。さらに、経営者は、このような道義的裁量の専門家ではない。」
2016-02-28 16:11:00「企業の役割と市民による民主主義の役割をはっきりさせることが諸問題の解決のために必要なことである。この任務を達成するためには市民の任務に真剣に立ち向かわなければならない。その第一歩は、しばしば最も困難なことであるが、自らの考え方を正すことである。」
2016-02-28 16:12:56このようにライシュ氏もまた私と同様、資本主義と民主主義とが対立し、資本主義が民主主義の領域を侵しつつあるという見方をしている。ライシュ氏の論文はこの問題に対する警告だ。それに対して私のまとめはこの問題に対する一つの解決策の提案と言えよう。
2016-02-28 16:13:58話題となっている経済学者トマ・ピケティの言葉でこの追記を終えることにする。以下はNHKの『クローズアップ現代』「21世紀の資本主義はどこへ ~トマ・ピケティに問う~」 nhk.or.jp/gendai/kiroku/… からである。
2016-02-28 16:14:56「1人でも多くの人に、自分で考える市民になり、政府に圧力をかけ、この社会と経済に主体的に参加してほしいのです。 結局、この世界を作るのは私たち1人1人なのです。 こんな重要なことを一部の専門家に委ねてはいけないのです。」
2016-02-28 16:15:56