民主主義が資本主義に勝利するために　―「政治とカネ」という諸悪の根源の根本的解決策の提案―

広夢 @scidreamer

今から連続ツイートを始めます。テーマは最近も話題となった「政治とカネ」の問題についてです。

広夢 @scidreamer

（１）甘利明経済再生担当相が辞任した。金銭授受問題を受けてである。「説明責任を果たす」と言っていたのは何だったのか。国民を騙し通せるとでも考えていたのか。誠実な態度だったとはとても言えない。

広夢 @scidreamer

（２）しかし一方で、このような「政治とカネ」の問題は政治家個人の資質の問題として片付けるべきではない。これはもっと大きな流れの中にある問題なのである。

広夢 @scidreamer

（３）「アベノミクスによって大企業をボロ儲けさせ、潤った大企業はその“見返り”に安倍自民党に献金する。」（「自民に企業献金５割増 アベノミクスは「ワイロ政治」なのか」日刊ゲンダイDIGITAL nikkan-gendai.com/articles/view/… ）

広夢 @scidreamer

（４）この記事では以下のような問題が指摘されている。 「富裕層が巨額な政治献金で政治を動かし、富裕層を優遇する政策を実施させ、さらに富を増やした富裕層が献金するというサイクルが出来上がったからです。貧困層は相手にされない。」

広夢 @scidreamer

（５）富を持つ者が自分に都合が良いように政治を動かし、さらに力を付ける。経済が政治の領域を侵しつつある。これは一政治家の話ではない。「政治とカネ」の問題はまさしく民主主義と資本主義との戦いなのだ。 以下では民主主義が資本主義に勝利するための提案を行う。

広夢 @scidreamer

（６）第一の提案は『選挙活動に掛かる費用は公金によってのみ賄う』という法律を定めることだ。現状では選挙活動は私的なお金によって行われている。その結果、資産や人脈の有り無しが実質的に被選挙権を制限している。富を持つ者ばかりが直接、間接に政治に参加できるのである。

広夢 @scidreamer

（７）選挙は純粋に政策を戦わせる場であるべきだ。そのためにはそれ以外の競争条件をできる限り平等にしなくてはならない。そこで、『選挙費用として各立候補者に対し同額を公金から支給し、それ以外のお金（私金・献金）を選挙活動に利用してはならない』と定めるのである。

広夢 @scidreamer

（８）第二の提案は『議員活動・政党活動に掛かる費用も公金によってのみ賄う』と定めることである。理由は上記と同じだ。これによって各議員・各政党は純粋に政策を戦わせることができる。加えて、各議員の政党への依存度が減るので、政党内部での自己批判も行われやすくなる。

広夢 @scidreamer

（９）第三の提案は『議員は個人・企業を問わず一切の献金を受け取ってはならない』と定めることだ。先の二つの提案を実現すれば、政治活動に関わる費用は全て公金から支給されるので、政治家は献金を受け取る必要が無い。故にあらゆる献金の受け取りを一切禁止することが可能だ。

広夢 @scidreamer

（１０）献金の受け取りは一切禁止だからグレーゾーンもない。したがって違法行為を裁きやすくなる。これによって「サイクル」は回らなくなり、政治家と富裕層の癒着は完全に断ち切れるだろう。民主主義を侵しつつある資本主義を政治の領域から排除することができる。

広夢 @scidreamer

（１１）資本主義は共産主義という対抗馬を失ったために腐敗し、民主主義の領域を侵食し始めた。昨今の政治の腐敗を止めるには「政治とカネ」の問題を解決するしかない。民主主義は資本主義に対して勝利しなければならない。それは我々９９％の庶民が立ち上がれば実現可能なのである。

広夢 @scidreamer

以上、連続ツイート「民主主義が資本主義に勝利するために」でした。後でTogetterにまとめます。

広夢 @scidreamer

連続ツイートのまとめ『民主主義が資本主義に勝利するために　―「政治とカネ」という諸悪の根源の根本的解決策の提案―』 togetter.com/li/932583 に対して多くのコメントを頂いた。

広夢 @scidreamer

反論が多いが、それ以上に目立つのが＜前提＞を共有できていないと見られる主張（質問）だ。すなわち、『資本主義が民主主義を侵しつつある』という＜問題意識＞以前に、『資本主義と民主主義とが対立することがある』という＜前提＞が共有できていないようなのである。この点について述べる。

広夢 @scidreamer

「政治体制と経済体制とは独立である」という認識は誤りだ。政治も経済もいずれも、人間という存在によって動かされ、人間という存在に対して影響を及ぼすものである以上、それらは相互に関係し合っている。

広夢 @scidreamer

そして、政治体制と経済体制とが相互に関係し合っている以上、それらの間の関係は、良好なものになることもあれば、対立的なものになることもある。（あくまで『対立』であって「矛盾」ではない。） 一方の力が強大になり過ぎて、もう一方に対して支配的になるということも起こり得る。

広夢 @scidreamer

このような前提の下で社会に目を向けると、現在の日本（そして先進国の多く）では『資本主義（経済）の力が強大になり過ぎて、民主主義（政治）の領域を侵しつつある』というのが私の問題意識だ。そして、それが様々な問題の諸悪の根源だと考えられるのである。

広夢 @scidreamer

経済の領域で富を持った者が政治の領域に侵出し、その強大な影響力によって市場のルールを変更し、その結果としてさらなる富を得る。このようなことが続けば、一部の人間が富を増やしていく一方で、他の者は損をする。全体で見れば明らかに『最適な資源配分』から遠ざかることになる。

広夢 @scidreamer

以上のような『経済の政治の領域への侵食』『資本主義による民主主義の支配』が現在の日本で起こっている。したがって、このような状況を改善するために、『経済を政治の領域から排除する』『民主主義が資本主義に勝利する』方法を提案したのである。

広夢 @scidreamer

この提案は資本主義経済体制を否定するものではない。むしろ、資本主義を政治の領域から排除し、経済の領域に収めることによって、経済を好転させよう、資本主義に正常な機能を取り戻させようという提案である。私の提案は言うなれば民主主義と資本主義とを『真に両立させる』方法なのだ。

広夢 @scidreamer

以上は私が提示した議論の本質に関わる問題なので、私のこのツイートはコメントに埋もれてしまわないように、まとめの本文に追記することにする。今後はこの点を踏まえた上で（この点に関する批判も許すが）コメントして頂きたい。

広夢 @scidreamer

以下は私のTogetterのまとめ『民主主義が資本主義に勝利するために　―「政治とカネ」という諸悪の根源の根本的解決策の提案―』 togetter.com/li/932583 への２度目の追記である。