中川譲@mishikiによる『非実在青少年』規制を考える緊急集会のまとめ
都議会議事堂で開催されている非実在青少年規制を考える会に来ていますが、関係者だけで満員御礼状態に。しかもイーモバの電波も通らないのでピンチ!
2010-03-15 14:01:02主催:「東京都青少年健全育成条令改正を考える会」 「東京都による青少年健全育成条令改正案と『非実在青少年』規制を考える。」(代表者は藤本由香里)、場所:東京都議会議事堂2F、時間:14:00~16:00
2010-03-15 17:30:00登壇者:中村公彦、森川嘉一郎、永井豪、呉智英、里中満智子、藤本由香里、山口貴士、竹宮恵子、ちばてつや、さそうあきら、斉藤なずな、おがわさとし。 会場は店員100名のところに300名くらい入ってぱっつんぱっつんに。俺の隣の隣にいるのは有馬啓太郎先生じゃありませんか。
2010-03-15 17:31:51山口:念のため、この会場は喫煙飲酒禁止ですからね(笑)。会見場の確保に協力してくれた吉田康一郎都議会議員、保坂展人前衆議院議員よりご挨拶。
2010-03-15 17:32:52里中:本日、これほど多くの方が参加して下さったことは頼もしい。マンガは何かにつけて有害図書として叩かれてきた。健全のためだ、平和のためだと主張すると、強引な意見でも通ってしまう。
2010-03-15 17:33:49里中:漫画家が必然的に持っている「皆に見て欲しい」という意識が優先すると、表現は大人しくなってしまうかもしれない。それが怖い。規制したいという意見も個人の自由だが、それが社会の正義だと考えるのはおかしい。何を規制するのかを真剣に、深刻に、考えて欲しい。
2010-03-15 17:34:22里中:私が表現を擁護するのは私の自由だが、私の覚悟でもある。その表現を選びとるのは読者だけで良い(カッコイイ!)。我々表現する側は、いっそ他所の国で表現・出版するという選択もある。日本の読者達が選べなくなっていくことを危惧する。
2010-03-15 17:35:08里中:「太陽の季節」を書いた石原慎太郎都知事よ、なぜマンガとアニメを狙い撃ちにする? 今の若者にはマンガやアニメしか届かないというのだろうか? いっそ小説も、若者に届くよう表現としてがんばったらどうだ?
2010-03-15 17:36:12竹宮:実は竹宮恵子という名前は石原慎太郎の小説に倣っている(というのは勘違いで本当は石坂洋次郎です)。
2010-03-15 17:37:39竹宮:メールでこの条令改正案を知った。自分の作品も含まれることに大変憂慮し、京都精華大学での教授会で取り上げ、当日中に反対の意見書が取りまとめられた。
2010-03-15 17:38:37竹宮:過激な表現を何とかしたいという気持ちは分からなくはないが、それを振りかざして、我々の気づかない内に大きな規制を通そうとしていたところに強い危惧を持つ。
2010-03-15 17:39:07さそう:法律の目的が何かを考えて欲しい。「子供はバカではない」と思っている。「子供に見せられない」ような表現を規制したいというけれど、子供に見せられないとは一体何か。政治家も醜態を晒すが、あれだって見せたくはない。何かを隠蔽することで子供が健全に育つと考えないで欲しい。
2010-03-15 17:40:02斉藤:自分はあまり理屈で考えるタイプではないのだが、私が面倒をみているような、高校時代の実体験を描く大学生のマンガも否定されることになるだろう。
2010-03-15 17:40:27おがわ:青少年は何見ても性欲を刺激されるだろう! 私は英語の教科書の挿絵ですら不健全な想像を刺激されたことがある。この改正案は青少年の内心の自由にまで踏み込んできている。永井豪の「ハレンチ学園」等々で情操教育された世代として、現在の世代にも楽しみ続けてもらいたい。
2010-03-15 17:41:10永井豪:40年前ハレンチ学園でボコボコに叩かれた。もし当時こうした規制があれば、その後の自分の成功はなかっただろう。曖昧な規定による別件逮捕も怖い。規制無く自由に描けてきたことが日本のマンガ文化発展の大きな背景であり、宝である。こうした規制は多方面に影響が出るだろう。
2010-03-15 17:42:12