枡野浩一、歌壇に向けて語る(斉藤真伸氏による『みぎわ』二月号「時評」を機に、田中槐氏に宛てて)※更新終了
- masayaokamoto
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@enjutanaka →どうやら私の脳みそは、「暗喩」が苦手、という性質を持っているらしく。それゆえ私の心に残る歌を拾っていくと、自ずとカルピスウォーターになります。《桟橋で愛し合ってもかまわないがんこな汚れにザブがあるから》というのは穂村弘さんの初期作品。枡野派みたいです!→
2011-02-04 02:02:41@enjutanaka →黒瀬珂瀾さんの「現代詩手帖」ゼロ年代の短歌一〇〇選は、一人の歌人が選をするなら思いきり偏っていてほしいと願っておりますので、よろしいと思いました。この本( http://p.tl/SxVe )は嬉しかったです。私も短歌アンソロジーは編んでみたいですね。→
2011-02-04 02:08:19枡野浩一氏と田中槐氏のやりとりを読んでいると、昔も今も自分がいかに短歌に対して真剣に向き合おうとしていなかったかが良く解って、粘膜を傷付けられるような痛みを感じる。
2011-02-04 02:10:51@enjutanaka →「歌壇の短歌も、枡野浩一が選べば、こんなに親しみやすい!」みたいな切り口でアンソロジーを編んだら楽しそうだけど、いやがる歌人が続出しそう……。荻原裕幸さん責任編集の「短歌ヴァーサス」でなら、実現できたかもしれませんね。あの雑誌の存在感は大きかったです。→
2011-02-04 02:12:15俵万智が出現していなければ、僕は短歌を始めていなかった。田中章義がいたから、僕は短歌を辞めるのに8年もかかった。そして俳句をはじめるのにそれから10年の歳月を費やした。
2011-02-04 02:13:56@enjutanaka →田中槐さん、おつきあいに改めて感謝します。お名前を勝手に出した歌人の皆様も、やりとりを見てくださった皆々様も……。ご質問等があれば追ってお答えしていきますが、ひとまずは、ひとくぎりとさせてください。http://togetter.com/li/96235
2011-02-04 02:17:18RT @yoshicony: @toiimasunomo はじめまして。興味深く拝読しています。率直にお聞きしたい。枡野さんはこれから、将来的に(?)どのようになさっていきたいのでしょうか。これまでのツイートではっきりと伝わってこなかったように感じるのですが。ツイート楽しみにしております。
2011-02-04 02:21:14.@yoshicony 短歌に限って言えば、『ショートソング』(集英社文庫)を支える歌人……宇都宮敦、佐々木あらら、木村比呂らの歌集が商業出版されるくらい、短歌を盛り上げたいです。小島なお歌集『乱反射』(角川書店)が映画化されるそうですが、短歌と映像の組合せには可能性を感じます。
2011-02-04 02:36:36.@yoshicony 私自身は近々、電子書籍の短歌集を刊行します( http://solosolo.in )。散文なしのオリジナル短歌集を出すのは、十二年ぶりくらい。この一冊が、ある程度ビジネスとして成功しないと、短歌の本はますます出しにくくなるので、どうにかしたいですね……。
2011-02-04 02:41:00歌人の田中槐さん @enjutanaka と、長いやりとりをしておりました。短歌に限らない話だと、三カ月先の予定も立っていないから、いま手元にある仕事をひとつずつ仕上げていく……くらいしか展望はないのです。枡野浩一を思いだして連絡をくださるかたが途切れないのは、有り難いことです。
2011-02-04 03:11:24@enjutanaka ふと思いだして、追伸……です。むかし、《朝ごパン、きらきら。》っていうCMコピーがありました。それからTHE ALFEEに、『風曜日、君をつれて』っていう曲があります。言葉をあまりにも凝縮した短歌を見かけると、つい、その二つのフレーズを連想してしまいます。
2011-02-04 04:45:21短歌のいわゆる「圧縮と解凍」の快楽っていうのは実はかなりわかりやすいことでもあり、つまりルールとか解凍キーを共有してさえいれば誰にでも平等に味わえる、というとこがミステリの快楽に近いような気がする。あらかじめ正解のある謎をさしだす、というところが。
2011-02-04 10:31:01どうも「圧縮したものが解凍できるのはおかしい」という感覚が自分にはあって、圧縮したらそれはもう元には戻せない、つぶしたら壊れてしまう、だからつぶさないんじゃなくて、それは潰され壊されて別なものになったんだと思うんですよね。果物が酒になったみたいに。
2011-02-04 10:34:51それを水や氷で割りたい人は割ってもいいけど、どう飲むのが正解というのはなくて、正解は飲まれようが飲まれまいがただそのままの、最初の状態のものでしかない。飲んで気持ちよくなる人もいれば、ただ気分が悪くなる人もいるし、体質や体調でも適量は違うし、まったく酔わない人もいる。
2011-02-04 10:38:55短歌は何か「原液」のようなものを残しやすい詩形のように思え、それは酒ほど使用目的がある程度はっきりしたものでなく、何に使っていいかよくわからないけど、ただ「原液」としての可能性を保存しつづけるだけのもの、でもべつにいいんじゃないかと思う。
2011-02-04 10:52:08先程、枡野浩一くんと田中槐(エンジュ)さん(「未来」所属の歌人さんです)のやりとりhttp://togetter.com/li/96235を見て驚きました。槐さんが在学していた高校に村木道彦さんがいらしたと。これは小池純代さんと同じ動機ですね。
2011-02-04 11:33:35私は「未来」での一番大きな収穫は、小池純代さんの作品との出会いだったなと思っています。彼女はもう「未来」から脱けましたが、未だに小池さんの歌集をたびたび開きます。志村ふくみさんと同じくらい好きなの。
2011-02-04 11:37:03わたしは体力不足(気管支等)の事もあって、「未来」在籍時、歌会にほとんど出られなかったんですが、体力があって、切磋琢磨することに耐えられる方は、入会して勉強してみるのもひとつの手段ですよ。
2011-02-04 11:50:17歌会へ出なかったのは、体力不足と、それから、作者の顔を見てしまうと、一寸駄目な作品も許してしまうという事を、若い頃は警戒してたかな。それでいつもひとりでした。
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