愛媛新聞4月26日掲載 特集「汚染、病…今なお爪痕 チェルノブイリ原発事故30年 現地調査・木村真三氏(鬼北町出身)に聞く」

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しまなみ @shimanamis

木村真三25 ―低い線量でも危険か。 放射性物質は雨や雪で移動する。新潟水俣病のように十数年を経て発症する病気もある。現状だけを見て「安全」という学者もいるが、予防医学ではリスクを最大限に見積もり、危険を最小限にするのが大原則。<続く

2016-04-28 23:16:40
しまなみ @shimanamis

木村真三26 続き>できるだけ危険な物質から遠ざかり、体内に取り込まないようにし、影響を定期的に調べ、早期に発見・対処しなければならない。 ―チェルノブイリ原発事故被災地の人々はどのように暮らしているか。

2016-04-28 23:17:12
しまなみ @shimanamis

木村真三27 チェルノブイリ30キロゾーン内の廃村には「サマショール」と呼ばれる高齢者が暮らしている。彼らは原発事故で避難を迫られ、住居や年金の支給などの保障を受けたが、避難先でねたまれ、人間としての尊厳を守るため元の地域に舞い戻った。<続く

2016-04-28 23:18:09
しまなみ @shimanamis

木村真三28 福島でも子育て中の若い親は帰りたがらず、被ばくの影響が出る前に寿命を迎えるであろう高齢者が帰還者の中心になっている。福島とそっくりだ。

2016-04-28 23:19:08
しまなみ @shimanamis

木村真三29 ―チェルノブイリの教訓は生かされたか。 福島では最悪の事故の影響が生きず、住民の避難先が線量の高い地域だったりするなど悪い対応まで繰り返した。<続く

2016-04-28 23:20:06
しまなみ @shimanamis

木村真三30 続き>四国電力伊方原発の敷地前面に位置する世界最大級の活断層の中央構造線断層帯で地震が起きれば、もっと過酷な状況になるだろう。人ごとではなく、本当のリスクを考えた対応が必要だ。

2016-04-28 23:20:38
しまなみ @shimanamis

木村真三31 ―日本の電力会社は福島の事故前、チェルノブイリとの違いを強調していた。 そのことにだれも責任を取っていない。人間がコントロールするものだから謙虚さが必要だ。<続く

2016-04-28 23:21:31
しまなみ @shimanamis

木村真三32 続き>普通に考えれば原発は動かさないのが答えだが、原発を前提とした経済のサイクルができ上がっており、止めるには経済の転換も必要になる。<続く

2016-04-28 23:22:34
しまなみ @shimanamis

木村真三33 続き>チェルノブイリや福島のような事故を二度と起こさず、次世代が安心して暮らせる社会をつくるという共通目標に向け、対話で問題解決の糸口を見出さなければならない。

2016-04-28 23:22:59
しまなみ @shimanamis

木村真三34 きむらしんぞう 1967年鬼北町(旧広見町)生まれ。99年北海道大大学院地球環境科学研究科博士課程修了。放射線医学総合研究所と労働安全衛生総合研究所を経て、2011年8月から独協医科大国際疫学研究室准教授。

2016-04-28 23:23:21