花*のtwnovelまとめ2016

花* @hana343664

春の陽気にのんびりと自転車をこいでいたら同じ制服の男子の自転車に抜かされた。何かムッときて抜かし返した。また抜かされた。そのうちデッドヒート。学校の駐輪場に先に滑り込んだのは向こうだった。 「次は勝つ！」「勝ちは譲らん！」 #twnovel 『危険運転』と職員室で二人怒られた。

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「パパのネクタイ結んであげられるようになりたいな」 小学校卒業間近の娘がそんな可愛いことを言うのでみっちり仕込んだ。朝、娘にネクタイを結んでもらう俺。幸せだー！ #twnovel …なんて思ってたら中学に入学した娘が隣の家のクソガキのネクタイを結んでるのを目撃。え、どういうこと？

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初めまして。いつも彼からあなたの話は聞いてるよ。可愛い妹なんだって。これから仲良くなれたら嬉しいな。#twnvday そういってその女は私の頭をなでたけど、私は仲良くする気はない。こいつのせいで最近外泊も増えて一緒に寝てくれないのに。 「フギーッ」 「きゃっ」 「こらっミーコ！」

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彼が私に優しいのは顧客だからかもしれない。というか顧客だからだろう。気安いやり取り、仕事の愚痴もにこにこ聞いてくれて、勘違いしてしまう。だから行くのをやめた。繋がりを断ち切った。 #twnvday それからのちに。 伝手を駆使した合コンで、私は彼ににこりと笑う。 「はじめまして」

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おじいちゃんちの庭は草木がぼうぼう。でもおじいちゃんいわく「ちゃんと考えたぼうぼう」なんだって。季節によって実がなったりする。わたしはきれいな庭よりもこの庭が大好き。#twnovel あれから家は建て替えられ庭はコンクリになった。 けどその隙間からのぞく小さな花が、私を迎えるのだ

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「よぅし契約とった！今日焼肉行くぞ！」 「部長すみません私肉ダメなんで」 「そ、そうだったな。よし寿司だ寿司！」 「部長すんません俺生魚ダメっす」 「そうだったな！くそ何でお前ら付き合ってんだよ！」 「食の嗜好の一致です」 「どこが！」 「シチューをご飯にかける」#twnovel

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「あーちゃん一緒に寝よう」 「きょうはくまモンといっしょにねるからダメー」 #くまモン頑張れ絵 #あーちゃん pic.twitter.com/NthQZIZk8e

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「くまモン…？」 「好奇心旺盛でやんちゃ好き、3月12日生まれの九州男児だよ」 「男か…！男なのか！」 「さかな検定3級、将棋アマチュア初段らしいよ」 「さかな検定は何に役立つのか」 「れっきとした公務員だよ」 「……安定してるっ…！」

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これ、イラストに©をちゃんと入れないといけなかった！ 今画像をいじれる環境にないので(>_<) 　©2010熊本県くまモン ってことでとりあえず今はご勘弁くださいませー

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たっくんママはおさいほうがにがて。だからママがたっくんのてさげやずきんをぬってあげた。わたしといろちがいのおそろい。 そしたらクラスのだんしが「ふうふ！ふうふ！」っていうんだけど。 「ふうふってなに？」たっくんにきいたら「なかよしってことでしょ」 ならあってるね。#twnovel

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彼女はサークルの紅一点で、誰もが天真爛漫な彼女を好きだった。何人かは告白もした筈。だが一人破れ二人破れそのうちみんな家庭を持ち俺と彼女だけが残った。 「残り者同士で結婚する？」 この上ない最低なプロポーズに彼女は泣き笑いで頷いた。ずっと待ってたのという言葉と共に。#twnovel

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おじいちゃんとおばあちゃんはいつも喧嘩してる。 『食事中におならした』 『とっておいた大福食べた』 『気に入ってたくったくたのシャツを捨てた』 『都合の悪いときだけ耳が遠いふりをする』 先日の喧嘩の理由は。 『社交ダンスで他の女性と踊った！』 仲のよろしいことで。#twnovel

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とにかく活発でよく笑いよく喋る。そんな彼女をいい子だとは思ってたけどそれだけだったから。だから告白されたときも断ってしまったのだが、まさかあんなすんなりと引き下がるとは。ぽろぽろ泣いて忘れてくださいと言ってそれから本当に普段通り。#twnovel 最近彼女のことばかり考えている。

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天パだからあだ名は『モジャ』。小さい頃からずっと彼をそう呼んでたけどさすがに高校生になって、付き合うようになって、そうは呼び辛くなった。結婚して更に。名前？ムリムリ。ねえ、とかちょっと、とか不便。 ─でもその不便を遂に解消できる日がきました！ 「頑張ってねパパ！」#twnovel

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GW中の平日、いつもの朝の電車は家族連れやカップルばかりだ。 そんな中見つけたスーツ。毎朝電車で見る彼もGWの関係ない仕事なのか。 彼も私に気づいたようだ。ふっと微笑まれる。 今日は息を詰めて乗る満員電車ではない。 「おはようございます」 彼と初めて言葉をかわす。#twnovel

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「あーちゃんパパとお風呂入ろう」 「パパ！おふろにおねぎがういてるよ！」 「あーちゃん違うよこれは葱じゃなくて…えーと、ニラ…」 「菖蒲」 「あっそうそう菖蒲！紫の花が咲くんだよあーちゃん！」 「それは花菖蒲。全くの別物」 (´・ω・`) (･ω･) #あーちゃん #端午の節句

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GW明けの学校。みんなやれランド行っただBBQやっただ言っている。いいなあ…。 「あんたは？」と訊かれた私はここぞとばかりに不満を爆発させた。 「漢字と数式と英単語で終わったよ！中間テストが近いからってどこにも行かず彼と家で毎日毎日！」 「何だノロケか」 ひどい。#twnovel

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「ノロケじゃないよ！質問する度に『何でわからないのかがわからない』ってため息つかれるし！説明されても途中はしょるからなおさらわかんないし！英単語100覚えるまで遊びに行けま10だし！てか行けま100だし！そんで行けなかったし！」 (嫌かも…) (嫌かも…) (すっごい嫌だ…)

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「パパおはよー！おきてー！」 「うぐっ！あーちゃんおなかにいきなり乗らないで…」 「きょうはははのひだよ！だからきょうはパパがごはんつくっておせんたくしておそうじしてあーちゃんをこうえんにつれてくんだよ！」 「あーちゃん、それ毎週土日パパやってるよね…」 #あーちゃん #母の日

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例えば幼馴染とか、中高生あたりから付き合ったりして最後に結婚する。そんなの小説や漫画の話で現実は絶対その前に別れるに決まってる。 そう主張してたら「じゃあさ、試しに俺と付き合ってみようぜ」と単なるクラスメイトが提案してきたので乗ってみた。 ──10年後に結婚した。#twnovel

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ドッジで汚れた手を洗ってズボンでふいてたら、となりに影ができた。 「ハンカチぐらい使いなよ」 そう言って渡されたそれは、他の女子が使ってるようなキャラクターとかのじゃなくて、うすいきれいな青色で1本だけ白い線が入ってて。 たったそれだけのことで、ぼくは、簡単に。 #twnovel

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「おはよう！」 朝練で早く来た学校の門で、知らない女子に声をかけられた。赤いライン。一つ先輩だ。 それから1週間、毎朝毎朝挨拶する。何で待ってる？何で俺に？ もしやという思春期の淡い期待は、1週間後に打ち砕かれる。 彼女は風紀委員でそれは朝の声かけ運動だったのだ。#twnvday

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「おはよう！」 勇気を出して声をかけた。彼はぽかんとしつつも、おはようございます、と返してくる。嬉しい。 それから1週間、毎朝毎朝挨拶をかわす。 このために今年風紀委員になったのだ。朝の声かけ運動を利用するため。 でも、この1週間が終わっても、声をかけていいかな。#twnvday

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「まだガラケーなの？」 呆れる友人らに苦笑いする。確かにクラスメイトはみんなスマホ。 そんな会話を聞いて彼が寄ってくる。 「俺らガラケー仲間だもんな」 そう。ただ彼を除いては。#twnovel アプリやラインも魅力的だけど、彼と私だけガラケー。 この魅力に勝るアプリはないのです。

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むかーし昔にもらったのよ。ばあちゃんが見せてくれたラブレター。じいちゃんから？と訊いたら、うふふないしょ、と少女のように笑う。 #twnovel 何となく彼女が恋しくなりメッセージアプリを開く。が、すぐ閉じて紙とペンを出した。 スマホじゃ50年も60年も残らないから。#恋文の日