ダブルクロス世界に生きるオーヴァードにとっての「衝動」とは
- lanuit2012
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うちの子たちは衝動どうのってはの割と意識してないな。そのまま、抑え込んでる感じ。 どちらかというと、衝動は”覚醒したから強く感じるもの”であって、”今まで積み上げた想いによって構成された自分”を優先してる。 ジャーム化は衝動に塗りつぶされる、って感じだろうかと思いながらやってる。
2016-04-25 00:27:30あー。私が尊敬している精神科医の斎藤学先生は「性格とはその人が築いてきた人間関係のパターンだ」と仰っているけれど、それに近いものを感じるかな。なお斎藤先生は「性格」をパターンと捉えているだけに当然、それは変えられて当たり前という大前提でお話をされる。ここら辺が好きな理由のひとつ。
2016-04-25 11:28:21以前、ステラさんが仰っていた「衝動はオーヴァードとして覚醒したからこそ、非オーヴァードより強く感じるだけであって、基本はその人が積み重ねてきた経験と想いとから構成されている」という論を、改めて興味深く考察している。
2016-04-30 14:13:12オーヴァードは衝動を抑制して生きていて、ジャームは衝動に塗り潰された存在、というのも、これまた興味深い論だと思う。非オーヴァードであっても、衝動に塗り潰されてしまえば、容易くジャームと同じか、それ以上に残虐非道なことができるものね。実に慧眼な切り口と考察だと思う。
2016-04-30 14:15:01ジャームとはどんな存在か、は公式が基本ルールブックでガイドラインを、サプリメントでさらに詳細を述べているから、異論を挟む余地はないとして。衝動がどこから来て、どんな取り扱いが必要で、非オーヴァードとの感じ方の違いなどについて考えるのは、とても興味深い。
2016-04-30 14:18:19こういうデザイナーの思惑をはるかに超えているであろう「世界観をより深く、より色鮮やかに」補足するような考察をしてもらえるシステムって、本当に幸福だと思う。DXはまだまだ安泰かな。宗蔵さんのオーヴァードとして生きること、という問いなんかも、そう。こういう本気の雑談って楽しそう。
2016-04-30 14:22:45言いたかったことをきっちり代弁しつつ、自分の意見も述べてくださっててびっくり。さすが…。 ようはオーヴァードだろうがジャームだろうが、その根本にあるのは意志の存在だからね。 私が意志、意義、理想、信念とかが大好きな人間だからそういう捉え方をしているのかもだけど。
2016-04-30 14:18:21侵蝕率は理性のタガの外れ具合。ようは、意志のねじ曲がり具合。 だからこそ加減効かなくなって、よりレネゲイドの力を使うようになる。 そのため、侵蝕率制限のエフェクトがある。みたいな捉え方。
2016-04-30 14:20:14ブリード制限とかDロイス制限とかと、侵蝕率制限は制限の理由が根本的に違う、って取ってる。 前2つは初めから使えるけど、後ろは本気出さなきゃ無理。 っていうのを論ずるには、”何をもって本気を定義するか”で変わってくるよね。 私は、そこを理性のタガの外れ具合と取った。
2016-04-30 14:24:34この論はデザイナー陣の意図とかなり近いのでは、と私は思う。上級ルールブックのオープニングコミックがまさにそれで、おそらくジャームではないであろう(圭吾くんが「助けた」と言っている)ヒロインが、白い髪、紅い眼に変貌していく様がそれを物語っている。理性が飛びかけているのが分かる。
2016-04-30 14:38:24そう、その辺とか、人間から変貌していくところを扱ってるTRPGだって解釈してるから、理性の外れ具合っていう解釈で取ってるんだよね。他の人はどうなんだろ。 ジャーム化するとか、侵蝕率が上がるとかって、どういう風に考えてるのかな。
2016-04-30 14:42:12あれがクライマックス戦かミドル戦かまでは分からないけど、ヒロインならば「なんとか日常へ引き戻さないと」と思わせられる。まだ還れる余地がある描写として、彼女は登場時は黒髪に黒目だからだ。あれがジャーム確定しているなら、登場時から白髪に紅い眼だろう。分かりやすく、ドラマチックな描写。
2016-04-30 14:41:45本人が自覚しているか否かを問わず、レネゲイドの昂りによって行動や言葉遣いが変わってくる、とか。そもそも、そのオーヴァードがなんの衝動を持っているか、とか。この辺はダブルクロスならでは、他と替えの効かない世界観とシステムだと思う。衝動ひとつをテーマに据えるだけでドラマが出来る。
2016-04-30 14:44:24例えば凶暴で傷害事件まで起こして問題視されているヒロインがジャーム化しそうな状況で、ヒロインを救えるか否か、の分岐点に「実はヒロインの衝動は自傷で、本当は自分がこの世から消えたいだけ」と知っているかどうか、とキーポイントを置くだけで、ぐぐっと物語はドラマチックになる。
2016-04-30 14:46:42表と裏の顔とが矛盾しているように見える、というのをシステムとして表現でき、情報収集というルールで回収しやすくしてある、というのは、すごくシナリオを作るGMにフレンドリー。勿論、遊ぶPLさんにもフレンドリー。世界観としても分かりやすい。この辺が人間模様を描きやすい理由じゃないかな。
2016-04-30 14:48:57支部長はその辺顕著だと思うな。 侵蝕率が上がるごとに、クライマックスに近づくごとに、無茶しやすくなるし、「嫌い」「嫌」って感じのセリフが増えてると思う。 まあ私のテンションの上がり具合なんだけども。
2016-04-30 14:46:28この「支部長」とはステラさんちの子のことなんだろう。侵蝕率で言動が変化するか否かは、覚醒のきっかけ、能力の発現の仕方、その人のレネゲイドの活性化の仕方や質によって違うんだと思う。侵蝕率に左右される人もいれば、されづらい人もいる。「なぜ左右されづらいか」考えるのも面白いと思うんだ。
2016-04-30 14:56:43そも「衝動」というのが侵蝕率に負けないぐらい面白い要素で、にこにこ笑っている穏やかなキーパーソンの秘められた衝動を探り当てられるかどうか、がシナリオの分岐点だとしたら、なかなか取得する人のいない《衝動探知》はすごく重要なエフェクトになってくるし、メタ的にもおいしい。
2016-04-30 15:00:33PC1が、ヒロインが泣いているシーンに出くわして、ハンカチを貸してあげて「洗濯して返すから」と言われたのを「いらん気遣いをするな」ともぎ取って、でもハンカチに触れた瞬間に《衝動探知》で、ヒロインの衝動が分かってしまった、なんて、なかなかいいシーンじゃないかな、って思う。
2016-04-30 15:02:33個人的な解釈は、オーヴァードだろうとジャームだろうと、「生来の性格や思いや意志を塗り替えてしまうもの」が衝動なのだと思っている。レネゲイドがもたらすものであって、本人の意志とは別のもの。ただ、それがもともと本人の持っていた感情と方向性が似た場合、相乗効果めいて加速する、というか。
2016-04-30 14:58:45そう、そういうこと。 オーヴァードは理性や過去、思い出や人への感情っていうものがある。だから、オーヴァードは人の区分なんだと思ってる。 ジャームは、それらを衝動によって上書きされてる。上書き保存だから元データが持ってこれない。って考え。
2016-04-30 15:00:50自分のなかにいる「自分ではないなにか」がもたらす衝動を、「私は私だ、私のことは私が決めるんだ、私の思いは私が選ぶんだ」って振り払えるかどうか。そのデータが意志判定だ、と思ってる。暴走したあとも、その意志のかけらがあるからロイスを切るみたいな、想いを昇華する行動ができるんだ、って。
2016-04-30 15:03:21「生来の性格や思いや意志を塗り替えてしまうもの」というこの観点は、私には斬新。私のPCはほぼ全員「表に出すかどうか、自覚しているかどうかはともかく、その人の持っている性質の延長」を衝動として表現しているから。ただ「上書き保存」という点に関しては異論がない。ジャームは不可逆だから。
2016-04-30 15:10:11少なくとも鈴目のうちの子たちはこういう解釈でデータを組んでいるし、こういう解釈のもとでロールプレイをしてます。ちょっと、なかなか暴走しないし(いいことなんですが)、侵蝕率が上がったからといって言動まで変化していくような子はいまのところいないので、あまり論じることができませんが……
2016-04-30 15:11:10