柿谷浩一先生の『5→9〜私に恋したお坊さん〜』考察ツイートまとめ。

2015年10月12日から12月14日まで毎週月曜日21:00 - 21:54に、フジテレビ系の「月9」枠で放送された山下智久主演、『5→9〜私に恋したお坊さん〜』を考察した柿谷浩一先生(@prince9093)のツイートをまとめました。
1
柿谷浩一(kaki) @prince9093

視聴アンケート。教室で受講生に今クールについて質問してみました。約5~10%で作品がバラけた中で、20%近く見ていたのが『コウノドリ』。そして、月9ドラマ研究だから当然ではありますが『5→9』は約70%近くが視聴中。すんばらしい!ご報告申し上げておきます。 #5時から9時まで

2015-10-26 23:15:03

11月2日:第4話「大波乱!!一触即発の四角関係!!禁断の秘密、バレる」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】同時に電話(誘い)をかけた高嶺、清宮、三嶋の三人を相手に下す潤子の〈選択〉。このラストが何気なく冒頭に置かれたビンゴゲームで当ててきた〈洗濯〉機にしっかり繋がっていたのは、穿った見方かもしれないが、構造的な演出として見事だった。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-02 22:11:09
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】高嶺の独特の丁寧(すぎる)な言葉遣い。看病シーン、初めて友達と過ごした時間を嬉しいと語る高嶺に「そんなこと、幾らでもやって差し上げます」と潤子が応える。不意な口調(言葉)の重なりの中に、二人の距離の縮まりが暗示、凝縮されているようだった。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-02 22:24:32
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】復調した高嶺の「潤子さん、誠心誠意おつとめして参ります」の台詞部分、物語でおそらく一番ナチュラルな語りで演じていた。そしてそれを補強する笑顔。山Pの演技は決して派手ではないが、だからこそ、こうした〈微かな〉喜びや幸せの感情は上手く伝わる。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-02 22:41:49
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】今回のキーワードの「友達」という一語。前回のラストで、潤子に友達ならなってあげてもいいですよと言われた直後、見逃しちゃうくらい僅かに、ひっそりとだけど、高嶺(山P)は口を動かし自分で呟き直していたんですね。台本にあった台詞なのかな…。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-02 22:53:50

11月9日:第5話「イケナイ一夜!?大波乱の四角関係に禁断のジエンド」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】デート用の「おでかけしおり」。午後二時と四時に「御手洗休憩」まで入れる気遣いをする辺り、高嶺(山P)の純粋ゆえの滑稽さが滲んでおかしかったが、最後の午後十一時が「お家までお送り致します」って、想い溢れて文章になっちゃってるのがいとおしい。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-09 22:39:45
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】潤子を待つ間、手にしていたハートの風船。風船は落ち着かない心の喩えにも使われる。事故にでもあったのか…色々案じつつ待った高嶺は、潤子が別の男に会っていた事実に直面する。でもそれを聞いても愛は揺らがず、抱き締める瞬間、迷いの風船は空に発つ。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-09 22:51:19
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】「お前をNYに連れていく」と決めた清宮。そんな彼の秘密を知り悲しみにくれる潤子を「どこにもあなたを連れていく」ことができないと迎える高嶺。そして彼女に連れられゆくベッド…。思うように女性を〈連れて〉いけない男の敗北と、構図の転回。お見事。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-09 23:01:45
柿谷浩一(kaki) @prince9093

久々に立ち話をした先生、普段ほとんどテレビドラマは見ないらしいが、私が講義でやっているというから『5→9』を前回見たようで、あれは能や歌舞伎みたいな〈型〉と〈身体〉の表現に近い。彼は伝統芸能の人?って反応だったが、あれは演技への最高の誉め言葉だよ。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-09 23:16:01

11月16日:第6話「ハッピーウェディングは悪夢!?最強のライバル現る」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】ビデオカメラが没収されるのを頑なに拒む高嶺。「手を離しなさい」という潤子への反抗が、ラストシーンの握手→手を〈つなぐ〉という逆転を実現させる。カメラを取り合って争う互いの〈手〉が、幸せの〈手〉へと展開してゆく仕掛け、ドラマティックだった。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-16 22:54:07
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】⇒しかもカメラを譲ろうとしないシーンで、高嶺が連呼する「very nice」は単に笑えるポイントではない。それは、後に高嶺自身が発見することになる、潤子のおばあさんの〈笑顔〉=撮影する側の〈声〉を無意識に先取った暗示にもなっていた。深い。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-16 23:04:37
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】見逃しがちだがソロになって以後、山Pの演じるドラマの役は皆〈死〉の問題を深く刻んできているのは重要。『最高の人生の終り方』『SUMMER NUDE』(母の死ほか)『アルジャーノンに花束を』…。今回もそうだ。この意味はしっかり検討すべき。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-16 23:17:03
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】何といっても今回の一番は高嶺が潤子に抱きつく場面。紙どめが何か記憶に触れたのか…。まるで子供のように胸にしがみつくその姿は、潤子への愛以上の、両親を亡くした哀しみもない交ぜになった高嶺の〈生〉が現れていて心が締め付けられた。性ではなく生。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-16 23:29:54
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】公式アカウントがあげた架空のBL雑誌。月9ファン、山Pファン(sweeties)、BLファンもみんな盛り上がるラインナップだけど、三厨朝日がいないじゃないか!朝日じゃなくて、ハジメなのか? #山下智久 #5時から9時まで pic.twitter.com/rCpYeGtCXK

2015-11-21 18:30:52
拡大
柿谷浩一(kaki) @prince9093

→そして、このドラマCD。プロポーズ大作戦、ブザービート、コードブルーという過去の主演月9作品に『野ブタ。をプロデュース』を入れているのが粋だ。言うまでもなくドラマ「10周年」を記念した演出。 #山下智久 #5時から9時まで pic.twitter.com/rCpYeGtCXK

2015-11-21 18:40:51
拡大

11月23日:第7話「今夜決着!負けたら終わり!ラブトーナメント決勝!」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】静かに流れる涙を品行よく拭き取り、体を向き直し伝える「潤子さんありがとう」。そのトーンは、この上なく優しく、高嶺から僧侶という体裁を取り去った〈裸の言葉〉以外の何物でもなかった。かくも人間が美しく感謝できることを証明した山Pの演技に号泣。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-23 22:24:38
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】潤子に向けられた「ありがとう」は、同時に8歳の高嶺が最後に体験した誕生日に祖母と住職に伝えられなかった「ありがとう」(の克服)でもあった。高嶺の感謝が、まっすぐな心が、現在を貫き過去にまで及ぶ一瞬のシーン。観る者の想像力を見事に揺さぶる。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-23 22:38:46
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】今日まで二人の「記念日」は約131。初めて会った、英語、お泊まり、坊主めくり、ひざまくら、前髪を留めて頂いた、英語でプロポーズした、ビンゴで洗濯機当選、カニの身をかき出してあげた、カベドン、誕生日を祝って頂いた誕生日、手巻き寿司、片づけ… #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-23 22:57:39
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】初回の「嫌いではありません」の台詞を喚起しつつ、他方、同じ〈歌〉でも露骨な愛情表現回避を美徳の1つとした和歌と対比を作りながら登場する「カラオケは嫌いです」。その内容(歌詞)が「好き好き好き…」というギャップ満載な点も見事な構図だった。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-23 23:13:05

11月30日:第8話「今夜限定!二人に訪れる切なすぎるラブエピソード…」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【5→9】潤子と呼び捨てできない高嶺。山Pの月9では定番とも言える〈名前〉の障壁=モチーフ。夏希/朝日と呼び合わない『SUMME NUDE』、直輝/莉子…とか読んでみたで一気に距離を縮める『ブザービート』、ケンゾー/健をめぐる『プロポーズ大作戦』。 #山下智久 #5時から9時まで

2015-11-30 22:33:27