【例え話】比喩が通じたり通じなかったりするのはなんで?【ジョーク】
比喩は通じる人と通じない人がいて、その差は「比喩に用いられた知識と比喩によって例えられた元の知識の双方を知っている人」には比喩は通じ、或いは一方しか知らない人には通じるときと通じないときがあり、療法士等ない人には全く通じない。
2016-05-18 10:19:18×療法士等ない人
○両方知らない人
で、「相手が何を知っていて何を知らないか」は分からないから、相手が知っていることをを探り出すために比喩を用いてみて、「相手の守備範囲」が分かり、なおかつ自分がそれを知っているときは、「相手は一方については少なくとも知識がある」に掛けて、すり寄れる比喩をまた捜す。
2016-05-18 10:20:12その比喩のトライ&エラーでようやく比喩が示唆するところが相手に通じたとして、その相手と知識を共有していない別の誰かには、一度誰かに通じた比喩は必ずしも通じない。 比喩とは万人受けせず、極めて狭い対象のみを想定した情報のすり合わせ(´Д`)
2016-05-18 10:21:08駄洒落、掛詞は、「音が似ているが別の意味の言葉」を引き重ねることで成り立つが、これは重ねられた言葉と重ねた言葉の双方を知っていて、その音は同じ(相似、または類似)であっても意味は全く違うということを使う側聞く側が知っていて初めて「ギャップを笑う」ことができる。
2016-05-18 10:22:52「ジョークは頭が悪いと通じない」(cf.笑えないのは野暮天か与太郎)というのは一面では正しくて、頭がいい悪いというより「二つ以上の掛詞、或いは状況についての知識を双方が共有している」ことを確認しあう作業=ジョークなので、情報共有ができていない同士では笑えない。
2016-05-18 10:24:02こうした「情報の不共有」を埋めて、双方が「Aと言えば、aのこと」と了解できる(認識を共有できる)ようにすることが、会話・対話・コミュニケーションなんだけど、そもそもの前提知識や立場が異なる人同士だと、これがまたなかなか「認識の共有」がままならない。
2016-05-18 10:26:53このへん、「例え話」「比喩」「準える」「暗喩」「隠喩」そういう色々な表現を商売とする本業モノカキでも難しいところで、「読者を意識せよ」という言い方で新人が編集から言われたりすることもあるアレ。
2016-05-18 10:28:15まして、「情報のギャップが双方にあることをよく承知した上で相手に通じる比喩を捜す」ってのを、「誰かを説得して自分と認識を同じにさせることを仕事にしているわけではない人」がやるのは、ほんと難しい。
2016-05-18 10:29:51そう考えてくと、「話をするツールがあり、話をするための言語を知っていて、自分には知識がある」というところまでを自分の責任でできたとしても、話を「される側」が自分と同一ではないから、自分の能力だけでは話は大概通じない。
2016-05-18 10:30:42これをSNSの議論なんかでは 「自分は説明を尽くした」 「自分には理解できる常識」 「自分と同じ認識なら言わなくても分かるはず」 「理解できないのは相手が悪い。自分は悪くない」 と突き放してしまう事例が多々。
2016-05-18 10:31:32まあ、「自分が知ってることは自分の認識と知識に基づけば当然の常識で自分は説明を尽くした責任を果たした」ってのは一面ではもちろん間違ってないんだけど、【それでも相手に話が通じない】場合の不利益をもし自分が被るのであれば、【相手に分かる方法を捜す】とこまで降らないとなんない。
2016-05-18 10:32:41「相手の知識レベルは?」「相手の守備範囲は?」「相手は何歳?」「相手はどこ出身?」「相手の職業は?」「相手の交友関係は?」まあ、プライベートな話に踏みこんでいくことになるから相手も頑なになってそういう情報は当然出したがらない(^^;)
2016-05-18 10:33:35が、遡って過去ログ見る(相手の記憶や経験の片鱗を他人が検証する手段)とか、あれこれ突いて得意分野の情報を引き出すとかして、その中に「自分でも分かるもの」があるかどうか捜していくと、いずれは「この比喩なら分かって貰えるかも」というのが出てくる場合がある。
2016-05-18 10:34:35まあ、日本では「誰でも知っている予備知識の共有」みたいなものとしてしばしばアニメが引き合いに出る。ヲタは知ってる範囲がバカ広いwけど、子供の頃に見たことがある、一度くらいは見たことがある、という前提で、 【エヴァで例えると】【ガンダムで例えると】 てのは割と使われてる気はする。
2016-05-18 10:35:42「雨に唄えば」にもそういう言葉遊びのシーンが山ほど出てくるんだけど、あれだけは原詞で聞きたい(´Д`) QT @sheepfactry: @azukiglg ルイス・キャロルとか言葉遊びてんこ盛りの作風だけど、あれだって「英語の発音の類似」を知ってれば笑えるってモノだしねぇ。
2016-05-18 10:36:42まあ、「比喩はなかなか通じない」から始まった一連の話のオチとしては、 「俺とお前は違うのは当たり前」 「俺の常識はお前といつも共有できてるわけじゃない」 「それでも自分の言い分を分かって欲しいから、お前が知っていることを捜してそれに例えてわかり合いたい」 というのが比喩の目的。
2016-05-18 10:38:32というわけで、【比喩】とは 「僕らはわかり合えない」 を大前提として、 「それでもわかり合う努力をやめない」 のが、たったひとつの鍵穴に合う鍵探しみたいなものです。
2016-05-18 10:39:25たまに汎用性の高い、ドラクエで言う「きんのかぎ」みたいな鍵=比喩があることもあるけど、大抵の場合「誰にでも通じる万能の比喩」てのは、まあ滅多にない。
2016-05-18 10:40:23