東方歴史合同西洋編感想まとめ

例大祭13にて頒布されました東方歴史合同西洋編の感想まとめです。 歴史合同の特設はこちら ↓ http://tohohistory.jimdo.com/
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RingGing @ProdicateJacks2

「思い出はチョコレートミルクと共に」レミリアとパチュリーとロンドン。レミリアとパチュリーの出会いの話……だと思うんだけど、レミリアとパチュリーの動きが混じって、今動いてるのは誰だ?的感覚になった。時代的背景と、吸血鬼が迫害されてる辺りについて詳しく語ってると深みが出ると思った。

2016-06-09 23:52:35
RingGing @ProdicateJacks2

「霧辺にて、問わず語りの」霧のロンドンと博麗の巫女の話。史実には重たく触れず、背後で行われていたあれこれについて。歴史そのものについての考察が勢い良く行われている。アクションと勢いがつよい。設定は作り込まれているようだが、細かいことは気にせず、勢いで読むのが正しく面白い気がする。

2016-06-09 23:53:18
RingGing @ProdicateJacks2

「Not Enough Yet」上海租界と紅魔館メンバー。分かりやすく面白い。妖怪の拳法使い美鈴と拳を交わすウィリアム・フェアバーン警察官にはナイスキャラクター賞を差し上げたい。孫文も謎の多い人物で、幻想郷的なところがある。こちらの扱いもよい。面白かったです。

2016-06-09 23:53:26
RingGing @ProdicateJacks2

「東方巡礼記」青娥と十字軍遠征。本人に伝えたことと重複するところもあるかもだが、もっと長い尺で見たいというのが正直なところ。史実をなぞっている、という感じが強く感じた。十字軍の主人公は狂乱する民衆なので、主要な人物を描くというのも難しい。(続く)

2016-06-09 23:53:45
RingGing @ProdicateJacks2

(続き)なので、モブ一人にでも主点を当てて、感情のところ、詳しいところを見たかった、という気持ち。民衆のハーメルン的狂乱のような十字軍の中にあって、楽しそうに煽る青娥はとても楽しそう。と思いました。

2016-06-09 23:53:53
藍もどき @ranmodoki

東方歴史合同西洋編 校正担当から一言

2016-05-23 23:11:03
藍もどき @ranmodoki

オリエンタル・レヴァリエ(貴城はつさん) めーレミがトルコ・イスタンブールを訪れ、美鈴ちんがコンスタンティノープルの亡霊に出会うお話。著者が手がけているシリーズが下地になっており、その設定が流用されているのか、レミリアは英国貴族という前提から始まっている。そのため、美鈴のメイド服

2016-05-23 23:19:43
藍もどき @ranmodoki

は、きっちりヴィクトリアンスタイルである。ここ重要。あのスカートで猫と競争できるのは、体術の心得ある彼女でなければならないし、亡霊と素直に対して交流できるのも、気を使う彼女ならではだと思う。

2016-05-23 23:23:23
藍もどき @ranmodoki

要するに、導入部の独自性などは彼女たちがユーラシアの交差点に居る理由に過ぎず、この美鈴のメイド服の躍動と比せられる亡霊の静謐が鮮やかな作品だということ。しかし、この亡霊の静謐さは、オリエンタル文化を脈々と受け継ぐあの街だからこそであり、この仮面の下に燃えるものも透けるのだろう。

2016-05-23 23:50:28
藍もどき @ranmodoki

鬼人正邪1794(RingGingさん)世界史を高校で学んだことがあるならば、一度は聞いた覚えがあるだろう、フランス革命直後、ロベスピエールの恐怖政治。ジャコバン派とジロンド派の、決着したはずの抗争は、主役であったはずの国民を省みることなく、ナポレオン・ボナパルトによる軍政、帝政

2016-05-24 00:09:33
藍もどき @ranmodoki

へ至るまでの混乱に、フランスを叩き込むこととなる。その影には、常に革命を求める妖怪(あいつ)がいたという作品で、細やかな資料検索がなされていると、校正段階で強く感じた。ロベスピエールの思想は決して綺麗事ではなく、血濡れに辿るべき道であった事は、ソビエトの産声という歴史が実証する。

2016-05-24 00:14:00
藍もどき @ranmodoki

この部分の描写は、作中軽くなされているようで、必要なところは抑えられていた。これ以上に明白になると、それは読者を制限する必要がある。一方で、野心家とかしたフーシェの描写は重々しく、老獪を絵に描き、文字列となしたと言えるだろう。ただ一点。ここはどうしても著者の意図する作中進行とそぐ

2016-05-24 00:19:26
藍もどき @ranmodoki

わないため、指摘しなかったことがある。「法の外に置く」の意味するところへの、作中説明が不十分だと思うところである。現状でも十分かもしれないが、その意味するところの恐ろしさは、もう少し詳細にあっても良かったのではないか。指摘をすれば良かったのかという残念が若干に漂っている。

2016-05-24 00:21:54
藍もどき @ranmodoki

ダ・カーポ(近藤さん)◆注意◆風見学園はない。ごあんしんしろ。◆重点◆ イタリアという国の特殊性が前提となる作品。ドイツのような望まれた統一ではなく、ローマを中心とするそれぞれの地域性を無視した統一からの軋轢というべき、シチリア独立運動に関連づけられた作品。他の作品のように、メイ

2016-05-24 00:30:20
藍もどき @ranmodoki

ンストーリーに東方キャラは絡まず、あくまで主人公の心中を代弁するために、プリズムリバーが出現する。均衡のリリカ、躍動のメルラン、沈静のルナサと、それぞれに必要な役所が与えられており、設定を上手く料理したなと感じた。しかし、それはあくまで、主人公に対する背景描写でしかなく、話筋は別

2016-05-24 00:34:35
藍もどき @ranmodoki

である点、東方の妖怪の扱い方に慎重さを伺えて、好感を持てる。なお、主人公に救いはない。彼は最初から最後まで、アウトローの存在でしかない。この点の作り込みはあえて甘くしてある風がある。この辺りは好みが分かれるかもしれない。

2016-05-24 00:37:54
藍もどき @ranmodoki

免罪(白衣さん)ルネサンス期における、古明地さとりの境遇を綴った作品であり、東方地霊殿の始末と位置づけることができる話。私の属するクラスタにおいて、1マスずれたstrsnは決して許されるざる存在である。その免罪となれば、も許派と絶不許派が内戦を起こし、国会へリプトンティーパックが

2016-05-24 00:42:07
藍もどき @ranmodoki

投げ入れられ、内閣総辞職という事態を招くほどである。では、こちらのさとりさんはと言うと、かのメディチに仕えることとなる製本士という設定が肝なのだ。かつて本とは貴重な手仕事の塊であり、芸術品だった。よって一部の特権者だけが持てる宝物だった。これが活版印刷の登場より激変し、工業製品化

2016-05-24 00:48:57
藍もどき @ranmodoki

した結果、その価値は庶民に身近な日用品となる。ここに宗教改革の嵐が吹き荒れる土壌が整うこととなるが、その直前に華開いたイタリアルネサンスにおいて、本はやはり芸術品としての価値を維持した。果たして、その意味にさとりさんが行き着けたかといえば、ワインを通したメディチ当主とのやりとりに

2016-05-24 00:52:07
藍もどき @ranmodoki

ある。そして、彼女は幻想郷へ至り、かの男と交わした言葉を、今度は勇儀と交わす……というこの筋は、さとりさんと、こいしちゃんの差異として鮮明であった。妹が先に心得ており、故に目を閉ざしたと、自分には思える。著者がそうした意図を持っているかはわからない。しかし、そうした心の尖り凹みこ

2016-05-24 00:56:00
藍もどき @ranmodoki

そ、メディチという男を通して、そしてこの周囲にあった変態どもを通して、さとりさんが身をもって学んだことと、私はそう読んだ。エゴとイドの着眼点の良さ、その表現力が力強いさとりという妖怪を描いていたと思う。

2016-05-24 00:58:50
藍もどき @ranmodoki

ロペットの後先(久我暁さん)この原稿を見てまず真っ先に、松たか子の歌声が聞こえてしまった私は罪深い。冬の女王の伝説は世界各地に残る上、若干の差異はあっても、その大筋は変わらない。山に呑まれた者達への挽歌だからだ。その点からすれば、日本は特殊な地域性がある。南洋の伝説と北山の伝説を

2016-05-24 01:24:23
藍もどき @ranmodoki

併せ持つ。そりゃ、道作るのも一苦労となるわな。さて、この作品のレティさんは実に雪女である。ともすれば無鉄砲であり、滾る溶岩として流れ着く果ては滅びか栄光しかない男に、その安息を求める雪の女王である。厳しく優しいという男が持つ女の理想像であり、各地の伝説に残る山の神なのだ。

2016-05-24 01:28:43
藍もどき @ranmodoki

亡国の王子を起用するのも、ここに王道を極めている。復讐と祖国奪還を胸に誓う貴種流離譚には、こうした女が現れる。本邦では、紫の上や静御前といったところだろう。その美しさは妖しさに通じ、そして必ず放り出されてしまう女の悲哀がそこにあるとも言える。王道なくては、物語は成り立たないのだ。

2016-05-24 01:32:21
藍もどき @ranmodoki

想い出はチョコレートミルクと共に(しゃかもとさん)こちらの作品には校正の朱筆を入れていないのです。なぜ回してくれなかったのよ。割に大変なことになってるじゃないの。大英博物館とパチュリーというギミック、そして魔女狩りとレミリアという出会い。引き込まれる作品です。しかし、誤字、誤改行

2016-05-24 01:35:37
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