嫌韓ブームから「リベラル」のポジショントークへの批判へ
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男・アイコン本人の両性愛者異性装趣味者。/樺太府事務官/一応mstdnアカウント作りましたので気になったらそちらもどうぞ→sion_suzukazeで検索/質問箱→ peing.net/ja/sionsuzukaze /SF・ファンタジーから哲学・歴史書まで本読み。/美術館・展示会巡りもします。/ニュースツイート多め。
反韓国本は60年代から人気のジャンルです。もっとも当時は韓国を叩くのは左派でしたけど(今は嫌韓本ライターと思われている豊田有恒先生は80年代初頭に韓国の民主化と経済成長を讃える本を書いて論壇から非難された)。 @nqhcw708 @b27e66
2016-06-25 10:00:12まあ「軍事独裁の圧政韓国」みたいなノリでぶっ叩いてたのは確かに左だったわな(冷戦下の親米保守はそういう点では「反共親韓」だったわけだし)
2016-06-25 10:03:45左派が明確に韓国上げに入ったのは軍事・強権体制がほぼ完全に失敗した後の87年の民主化宣言あたりからでしょ(盧泰愚政権)。これ冷戦終結とほぼ同じタイミングなのよね(89年マルタ会談)。冷戦の軛による「善悪二元論」が無くなって、「民衆自力で民主化やった」韓国上げって感じ。
2016-06-25 10:13:11で、そのあと10年くらいは政治的なポジショントークに終始してて、どちらかと言えば90年代は「冷戦無くなったけど日本どうすんのよ?」みたいな時期が続いた訳だ。そこにやってきたのが02年の日韓ワールドカップと03年頃の韓流ブーム(冬ソナとか)。この2つもほぼ同じタイミングなのよな。
2016-06-25 10:15:33国としての「韓国」への嫌悪がネット上に大量に出回ったのは明らかに「ワールドカップ」の影響はあるし、そこから出て来たこの流れはそれ以前の「左右逆転した韓国評」とは必ずしも連続していない(政治的ポジショントークの流れじゃない)。でここで嫌韓にギア入れた人は必ずしも右では「なかった」。
2016-06-25 10:18:0602年頃からの嫌韓の流れは、どちらかと言えば「それ以前からあった左派嫌悪(必ずしも右ではない)」の人だったりする訳で、それは所謂「メディアの評論家気取り嫌悪」でもあった。これがメディア不信と重なったりする。そこに韓流ブームが直撃した。フジテレビへのデモとかはこの流れ。
2016-06-25 10:20:29この「新しい」嫌韓の流れは、物凄く簡単にまとめると、所謂「進歩的文化人」の欺瞞や不見識に対する批判が直接噴き出た流れと案外一致するはず。俗流に言えば「欺瞞インテリ」批判の一つではある。勿論低落モードに入った日本と上げ潮の韓国というのもあるのだけどね。
2016-06-25 10:25:00だから、所謂「本邦のリベラル(思想的リベラルではなくポジショントークとしての反体制)」に対する「インテリ気取りの馬鹿」批判でもある(で、そういうインテリ気取りの人はとかく韓国上げ日本駄目論を出してくるのだから余計にそうなる)。知識も造詣も無い知識人気取りへの反発でもある。
2016-06-25 10:27:12所謂「進歩的文化人」のポジショントークも大概酷いものではあったけれども(大江健三郎とかもその中に放り込んで良い)、なんだかんだ「そっちの」文脈を「形だけ」トレースしてリベラルごっこやってるのが今の「リベラル」。括弧書きにしたのはそういう人たちがリベラルの最低限を理解してないから。
2016-06-25 10:29:56勿論、新しい「嫌韓」の流れの中にいる「大半」の人は、恐らくそんな過去の文脈やらを意識してはいないだろうし、少なからず「後付で左派嫌いを理屈付けた」面はある。それはあるにしても、だ。リベラリストなら今の韓国だっていろいろ批判できる部分はある。それをやらないからそこに付け込まれる。
2016-06-25 10:31:45そりゃ今の本邦だってさほど褒められたものじゃない。にしても、一方では「批判すべきものを無視して本邦の類例だけは『反体制』のノリで徹底して貶める」ことをしながら、一方で「韓国凄い、日本駄目」ってことを繰返していたら、「日本スゲー」論は論外としても、さすがにそりゃ反発食らいますよ。
2016-06-25 10:33:56「リベラル」がそもそも権力取る気もなければ取ったところでロクなことできないだろ、ってのは十分批判されるべき事実だろうし、そこが変わらないと駄目だろう。その上で「嫌韓」批判すればいい。今の嫌韓嫌「リベラル」の半分は「リベラル」批判だよ。括弧付きの「リベラル」批判。
2016-06-25 10:36:49欧米のリベラル批判と本邦の「リベラル」批判で決定的に違うのは、本邦の「リベラル」は本来やるべきリベラリストとしての役割も提言もちっともやらんのにやたらとポジショントークだけは元気なところが批判されてる点で、そうやっているうちにリベラリストがやるべき政策は自民党がやってたりする。
2016-06-25 10:38:32そういう自民党のリベラルな部分を「反体制」批判の文脈で「リベラル」が批判してるか黙ってるんだから、そりゃ「リベラル」は欺瞞だらけって思われても仕方ないよ。ここ最近本邦でもっとも人権関連政策が進んでいるのって他ならない「現在の安倍政権」な訳だけど、そういうところ見てないっしょ。
2016-06-25 10:40:07だって香山リカとかが「リベラルじゃダメですか?」とか本出しちゃうんだもん。どう贔屓目に見ても貴方は括弧書きの「リベラル」(ポジショントーク)ではあってもリベラルじゃないでしょ、というツッコミは入るよ。というかリベラリストなら真っ先に批判するのそれだよ。似非なんだもん。
2016-06-25 10:42:35リベラリストって反体制ポジショントークやる人じゃなくて、リベラルな政策を語れる人なんだよ。欧米なんかが市民レベルでそういう議論ができるってのはそれだけの重みと深みがある訳で、ポジショントークでやってるんじゃない。あいつらちゃんと「権力握ったらこうやってやる」ってことを議論してる。
2016-06-25 10:44:41現在の政権でどれだけ人権政策(法制)が進んでいるかは(一方でいろいろな問題はあるけれども)、結構裁判で人権闘争やってる弁護士あたりは言及してる。憲法学者等学者内の解釈論の人は言及しないけど。同時に四角四面に法運用やろうとした民主党の方がよほど厳しかったというのもほぼ実証されてる。
2016-06-25 10:47:57だから括弧書きの「リベラル」がポジショントークとごっこ遊びのまんまに政権取ったらロクなことにならないということを、あっさり民主党が証明してしまったとも言えなくもない。だが「民主党がリベラルか」と言われると物凄く微妙。そして社民党はリベラルには舵が切れなかった。
2016-06-25 10:49:54@sionsuzukaze そういえば民主党の中でもド鳩や小沢辺りが「アジア共同体」云々って言ってて未だ“信者”が喧伝しまくってるけど、そもそもアジア共同体を国家戦略として打ち出したのは他ならぬ小泉純一郎政権だったんだよね。
2016-06-25 12:52:50まあ「リベラル」から括弧が外れた時に、今の反「リベラル」の中からリベラル支持がどの程度出てくるかって点については未知数としか言い様が無いのだけどね。
2016-06-25 10:55:04@sionsuzukaze 逆に社会政策とか経済政策とか見ていると、リベラルのやってるのは下手すると右派そのものの緊縮で“質実”な社会観・酷いシバキをも容認しかねないものだったりするからね。 nabe-party.hatenablog.com/entry/2016/02/…
2016-06-25 12:50:14