Orphe兄貴のマイアミ鎮守府　2014年10月

orphe @orphechin

３頭立てのチャリオットが鎮守府の門から出て行く。チャリオットを引くのは赤城・瑞鶴・翔鶴の三匹。そして手綱を操るは、そう、ご存知鎮守府の大量殺人者、加賀である。チャリオットの後ろでは、ロープに結んだヲ級の30個程の首がゴロゴロと忌まわしい音を立てている。 #マイアミ鎮守府

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この空母史上稀に見る武人であり、文明人以下野蛮人以上の加賀は先日LV99を迎えた。それゆえわが鎮守府の統括する愚民ども総出でもって彼女の武勲を称える事となったのだ。なにせ逆らえば彼女の配下の妖精に皮を剥がれ鎮守府の壁に貼り付けられる。 #マイアミ鎮守府

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鎮守府の他の空母たちも皆壁に立ち、飛行甲板を弓や拳で叩き、大音声を出して咆哮する。神話の時代より、これが空母たちの中での戦勝の祝い方なのだ。なお今後のスケジュールとしては加賀が気晴らしにそこらの家屋に放火し小中高を荒らし回り手頃な少年を拉致する予定となっている。 #マイアミ鎮守府

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正直資源は全く足りてないのだが、赤城にせよ加賀にせよ大量殺人のレコードホルダー、丁重に扱ってやらねばならぬ。帰ってきたらパーティーだ。そして町中から二名の暴虐に老若男女の悲鳴が上がっているが今日ぐらい一航戦どもが自主性を発揮したとしてもバチは当たるまい。 #マイアミ鎮守府

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カンスト以前も以後も、加賀の夢とする世界は変わるまい。それはどこまでも続く更地であり、青い空の下、草原を無数の空母たちが四足で駆けまわる世界なのだ。遍く四方世界に己の弓の音と赤城の蹄の音が轟き、提督を除く全ての者が己の足元に跪くまで、彼女の覇道は終わらない。 #マイアミ鎮守府

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「戦艦が捏ね、空母が突きし経験餅、座りしままに食うのが自分、あきつ丸であります。どうかキリキリ働くであります」戦闘中、大発に乗ってマティーニを味わう旗艦あきつ丸。奴の頭には勘亭流フォントで「何もせずとも1.5倍の特権」と書かれた鉢巻が巻かれている。お前なあ。 #マイアミ鎮守府

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あきつ丸「二等兵殿」 提督「ブッ殺すぞ」 あきつ丸「失礼、提・督・殿？」 提督「大鯨のマネやめろ」 あきつ丸「貴様と俺とは」 提督「同期の桜」 あきつ丸「離れ離れに散ろうとも」 提督「花の都の靖国神社」 あきつ丸「一方自分は生き残りのうのうと酒を呷るのであります」#マイアミ鎮守府

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北上が大鯨の残したヘリウム缶で遊んでいる。「ニューヨークのスタジオで録音、ルディ・ヴァン・ゲルダー協力のブルーノート北上様だよー」とクリアな声で話す北上。お前ジャズ好きだったのか。一方大井はそろそろ素体が限界を迎えつつあり、精神も崩壊しつつあった。 #マイアミ鎮守府

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「あらゆるものが北上さんに見える！」縄に縛られながら叫ぶ大井。 北上はその目にライトを当てながら手を振り、そして肩を竦めて苦笑する。 「提督ー、新しい大井っち買ってくんない？あれこわれちゃった」「無茶言うんじゃねえよ」 「アアッ！北上さんが北上さんと話してる！」 #マイアミ鎮守府

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「オオオッ！ビッグ北上！」 大井、お前が抱きついているのは長門だ。「北上さんの臭いがする！」摩耶の煙草にしゃぶりつくな。「北上さんが自分の名前を連呼してる！」とうとう俺の言葉までそう聞こえるようになったのか。あと腐りかけの体で近づくなくせえんだよ！ #マイアミ鎮守府

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次の日、朝食堂でカレーを食ったら口の中に痺れるような味が広がった。隣の席の艦娘全員も微妙な顔をしている。赤城だけは別だが。 「おい、料理長千代田、どうなってる」厨房に向かって怒鳴るが返事はない。銃を取り出し厨房の扉を開ける。 そこには巨大な鍋がぽつんと立っていた。#マイアミ鎮守府

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鍋からは何やらくぐもった声が響いている。舌打ちしそこに発砲。鍋に小さな穴が空き、そこから茶色の液体がどろどろと流れ出してくる。いや、茶色だけではない。赤色や黒色、紫も…そして、ひでえにおいがする。 鍋からの声はさらに大きくなり、鍋が振動を始める。 #マイアミ鎮守府

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「キィーーーーーィィィィィィィ！！！！！」 突如奇声とともに茶色の生首が鍋から現れた。その姿は紛れも無く大井。全身カレーまみれだ。大井は鍋に体を沈めたままこちらにむかって長靴マリオめいてホップステップの突撃を繰りだそうとしてくる！ 「イートミー!」ファックユー！ #マイアミ鎮守府

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大井鍋が俺を押しつぶそうとした瞬間、2つの影が脇から飛び出す。俺と大井の前に立ちはだかるは羽黒。渾身の蹴りで大井を吹き飛ばし、それを赤城がナイスキャッチ、そしてじっくりと味わうように咀嚼！「北上さんの歯って冷たくて素敵ィィ！」断末魔に至るまで北上愛を込めてやがる…#マイアミ鎮守府

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大井の残骸から回収した脳細胞を元に解析をかけた結果、「身も心も北上さんの一部になりたい」と考えていた事が判明。「腐る前に食べて欲しかったんだねえー」当の本人はプラスチック爆弾で大井の新ボディを作りながら飄々と返答。全く、恋愛の買い手とは実に気楽な立場だな。#マイアミ鎮守府

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カレーにまみれた大井の生首が隣にある生活を送りたい貴方。さあ #マイアミ鎮守府 を読もう。読め。あ、感想は #マイ鎮 ね。

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「肉はセムテックス、流れる血液はニトログリセリンのスーパー大井っちが出来たよ」北上のやつ、体が腐り果ててしまった大井の代用ボディを作るとか言ってたがまさか全身爆薬で仕上げるとはな。というか、こないだ大阪行った時に大井の脳味噌が紛失しちまったと聞いてたんだが…　#マイアミ鎮守府

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「ああ？これっしょ？」ビニール袋に入った薄汚い豆腐を手に持って揺らす北上。「大丈夫大丈夫、そんときはかわりに豆腐いれといたし、その豆腐に記憶が残ってるから」どう考えても嘘だろそれ。あと土ついてるぞ。「気にしないのー」北上はリモコンを動かし、大井の頭蓋を開ける。 #マイアミ鎮守府

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北上はビニールを開け、大井の頭に豆腐をレイアップシュート。汚い音と共に、俺の顔に豆腐の一部がかかる。 「後は蓋をして頭一発叩けば終了ですよー」ハンマーを取りだし大井の頭に降り下ろす北上。 瞬間、部屋が白く輝き、三人まとめて吹き飛ばされた。 #マイアミ鎮守府

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「woah」「woahで済むか馬鹿野郎！」俺も北上も首だけで言い合う。「いやー火力高めるために雷酸水銀を歯に使っちゃったのがまずったなー」このイカれ雷巡が。大井は粉々で影も形もない。どうやって再生すんだこれ。あと誰かバケツ…死ぬ… #マイアミ鎮守府

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しかしまあ、あれだけの爆発が起きながら、部屋の壁には穴ひとつ空いてない。うちの気狂いどもや度重なるトラブルのせいで始終壊れっぱなしだったうちの鎮守府だったが、今回は明石が設計段階から関わったおかげで耐久性が大幅に上がった。ありがたいことだ。 #マイアミ鎮守府

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大鯨が遠征から帰ってきた。 「テイトク、オマタセシマシタァ」この野郎、喉にボイスチェンジャーつけてやがる。「ドイツカラノギョライヒキワタシカンリョウデス」そりゃご苦労。ところで妙にお前も潜水艦もヤニと酒臭いんだが。「コムギコカナニカデス」ヤクにまで手出したか。 #マイアミ鎮守府

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「オトメゴコロニセンサクハムヨウデスヨ？ソレデハショクン、ゴキゲンヨロシュー」スキップで去っていく大鯨。ジャンプの度に袋から落ちてくるのは、ビール、ウォッカ、ワイン、黄色タバコに黒タバコ。そして阿片のパック。どんな遠征だったか聞くまでもねえなこれ。 #マイアミ鎮守府

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「ビズの量としてはいまいちでありますな」大鯨の落としていったウォッカを開けてがぶ飲みし、葉巻に火をつけるあきつ丸。「これじゃ小銭稼ぎにしかならない、やるなら大規模に、であります」てめえはもっとうまくやれるのか。「陸軍はロジ第一であります故」 #マイアミ鎮守府

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「キーはこいつであります」あきつ丸が米袋から取り出したのは手のひらサイズの大発。それがどうした。「この小さな道具こそ、億のカネを産み出す秘密兵器なのであります。今から証拠をお見せしましょう。…おいそこの兵隊」「ヌヌッ、変態！？誰か私の名を呼びましたか？」 #マイアミ鎮守府