【ビギン・トゥ・ドロウ・ア・ガリョウ】#3
- rotomyu_or_jpn
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(ごあんない:これからこのアカウントですみゆ忍を使ったテキストカラテを行います。ツイートには #agatxt のタグが付きます。邪魔な場合はミュートをお願いします。)
2016-07-09 16:16:02(あらすじ:かつて謎の教会で『名付け』をされたニンジャ、アジャイトー。数年の時を経てついに感謝の意を伝えに行くことにした彼は、情報を求め知り合いのヤクザ・クランのオヤブン、タカラダを訪ねる。彼から情報屋を紹介され帰路につくアジャイトー。通り過ぎた路地には謎の影…) #agatxt
2016-07-09 16:17:19(情報屋とのセッションの最中、アジャイトーはIRCで不穏な空メッセージを受け取る!差出人はタカラダ!その頃タカラダの事務所は、ニンジャ強盗団『ウバイ・クラン』のニンジャ、クビジッケンの襲撃を受けていた!破壊される事務所!倒れるタカラダ!狙うはヤクザの隠し財産!) #agatxt
2016-07-09 16:18:06(作業を終え、協力者のマキチに手をかけようとしたクビジッケンは、猛スピードでヤクザ事務所に突撃したアジャイトーのアンブッシュを食らい吹き飛ばされる!「ドーモ、皆さん。アジャイトーです」オジギを繰り出し、怒りに燃えるアジャイトー!やれ!カラテだ!カラテあるのみ!) #agatxt
2016-07-09 16:19:09ダイヤモンド・ヤクザ・クランの事務所内は静寂に包まれていた。ヤクザ達は皆、突然の闖入者を驚愕の表情で見ていた。アイサツを終えたアジャイトーは油断なく拳を構え、対面の壁にうなだれるニンジャを睨んだ。こちらがアイサツをした以上、あくまで相手のアイサツを待つ。 1 #agatxt
2016-07-09 16:21:01対して、クビジッケンは薄れかかる意識をなんとか保つ。直前のカラテガード。不完全な構えだったが、あれがなければ今頃死んでいただろう。クビジッケンにとってこの状況は最悪だった。アンブッシュを仕掛けてきたニンジャは明らかにこちらよりカラテが上だ。 2 #agatxt
2016-07-09 16:22:02クビジッケンはそのニンジャ知覚力と洞察力により、相手のカラテ力量やソウルの格を読み取ることができる。ソウルの方は大したことはない。問題はカラテだ。先ほどのアンブッシュに加え、未だ緩めぬ警戒と、鋭利な刃のついたブレーサーやブーツ。確実に殺しにきている。 3 #agatxt
2016-07-09 16:23:01(クソッ、何が『問題無い』だ。これだから嫌だったんだ!)胸の内で悪態をつきながらクビジッケンは起き上がり、アイサツを返す。「ドーモ、アジャイトー=サン。クビジッケンです」その0コンマ5秒後!「イヤーッ!」クビジッケンはスリケンを2枚投擲! 4 #agatxt
2016-07-09 16:24:07アジャイトーのソウルはおそらく下級も下級。スリケンの生成は出来ないはず。ウィークポイントはそこしかない!「イヤーッ!」アジャイトーはスリケンをブレーサーで弾き、クビジッケンに一歩近づく!「イヤーッ!イヤーッ!」クビジッケンはスリケンを4枚投擲! 5 #agatxt
2016-07-09 16:25:02「イヤーッ!」アジャイトーはスリケンをブレーサーとブーツで弾く!その場から動けない!その隙にクビジッケンは事務所の出口へ一歩近づく!カラテで勝てないことを悟ったクビジッケンはこのまま逃げる気だ!「イヤーッ!イヤーッ!」クビジッケンはスリケンを4枚投擲! 6 #agatxt
2016-07-09 16:25:58「イヤーッ!」アジャイトーはスリケンをブレーサーとブーツで弾く!クビジッケンが事務所の出口へ一歩近づく!「ム!」クビジッケンの意図を察したアジャイトーが駆ける!「逃がさん!イヤーッ!」「イヤーッ!」ナムサン!クビジッケンは手近のヤクザを一人投擲! 7 #agatxt
2016-07-09 16:26:51「アイエエエ!」「ヌゥ!イヤーッ!」アジャイトーはヤクザを手の平で右へ受け流し…「グワーッ!?」見よ!アジャイトーの左肩に刺さったスリケンを!クビジッケンはヤクザと共にスリケンを投擲していたのだ!「イヤーッ!」クビジッケンは手近のヤクザを一人投擲! 8 #agatxt
2016-07-09 16:27:48「アイエエエ!」「イヤーッ!」アジャイトーはヤクザを手の平で左へ受け流し、スリケンを弾く!だが!「グワーッ!」更に投擲されたスリケンが右脇腹を抉る!その隙にクビジッケンは出入り口へ全力で駆ける!「イヤーッ!」 9 #agatxt
2016-07-09 16:28:42「ヌゥーッ!」よろめくアジャイトー!だが、突如右腕を全力で壁に突き刺す!「イヤーッ!」「グワーッ!?」ゴウランガ!壁を突き破った右腕の先には、出入り口を抜け廊下に飛び出たクビジッケン!「イヤーッ!」アジャイトーはそのまま右腕を横へ振る! 10 #agatxt
2016-07-09 16:30:03ドガガガガ!「グワーッ!」アジャイトーの腕は事務所の壁を横薙ぎに破壊!クビジッケンは廊下の突き当たりまで吹き飛ばされる!「グワーッ!」アジャイトーが廊下に飛び出す!その手には肩から引き抜いたスリケン!「イヤーッ!」スリケンを投擲! 11 #agatxt
2016-07-09 16:31:01「グワーッ!」クビジッケンの右手が壁に縫い付けられる!「イヤーッ!」クビジッケンは右腕に力を込める!が、抜けない!アジャイトーがゆっくりと近づく!「貴様にインタビューする」アジャイトーが威圧的に宣言!ブレーサーの刃がギラリと輝く! 12 #agatxt
2016-07-09 16:31:55「イヤーッ!」クビジッケンは右腕に力を込める!が、抜けない!アジャイトーはクビジッケンからやや距離を取り停止。「諦めろ。貴様は一人か?どこかの組織のニンジャか?」アジャイトーがインタビューを開始する!その手には鋭く尖った壁の破片! 13 #agatxt
2016-07-09 16:33:03「イヤーッ!」クビジッケンは右腕に力を込める!が、抜けない!「イヤーッ!」「グワーッ!」アジャイトーが鋭く尖った壁の破片を投擲!クビジッケンの左手が壁に縫い付けられる!「グ、グワッ…」憔悴しきったクビジッケンが呻く。 14 #agatxt
2016-07-09 16:34:00「言え。さもなくば貴様の足を端から切り落とす」アジャイトーが凄む!コワイ!だがその時。床に伸びたアジャイトーの影が、立体的に上へ伸びていく!「イヤーッ!」アジャイトーは2連続バック転!影はクビジッケンの傍で垂直に立ち上がる! 15 #agatxt
2016-07-09 16:35:01影の頭の高さと同じ位置から、今度はくすんだ銀製のオバケ・オメーンが現れる。影はオバケ・オメーンをくるりと反転し、屈むようにクビジッケンを見て、喋った。「…随分と手酷くやられたものだ」その声は無味乾燥な電子合成音声であり、表情や性別を推し量ることはできない。 16 #agatxt
2016-07-09 16:36:01「ウウ…だから…」クビジッケンはなにかを言いかけ、影はそれを制止する。「実際、私もウカツだった。このニンジャは、結構ヤバイな」影はそう言うと、再び垂直に立ち上がり、オバケ・オメーンを反転させる。アジャイトーは拳を構えつつ、その影と対峙する。 17 #agatxt
2016-07-09 16:37:01影はアジャイトーに対し身を屈める。(ただし、オバケ・オメーンはアジャイトーを向いたままだ。)それはその影のオジギであった。「はじめまして、アジャイトー=サン。アビスクロークです」「ドーモ、アビスクローク=サン。アジャイトー=です」 18 #agatxt
2016-07-09 16:38:03アジャイトーはアビスクロークと名乗った影の正体を測りかねる。(ニンジャなのか?)その逡巡を余所に、アビスクロークは一方的に喋り出す。「質問に答えよう。我々は『ウバイ・ニンジャクラン』。我々はただの強盗団であり、」その体が、再び影に沈み始める! 19 #agatxt
2016-07-09 16:39:01