【すみゆ忍+α】プロフェクト・ア・フォレスト【ニンジャ二次創作】後編&エピローグ

ニンジャ二次創作「プロフェクト・ア・フォレスト」の後編とエピローグです。サブジュゲイターに連れ去られたミルストーン!果たして彼の平和な暮らしはどうなるのか!フートンドライヤーの活躍にも注目だ!
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🦐 @ruru_rururu_ha

ミルストーンは手慣れた手つきでビジュツケイを治療する。彼女の非凡なニンジャ治癒力がブーストされ、傷はしまっていった。「ところデ、あの絵は貴方ガ」ミルストーンが壁の絵を指差した。「……いや。あれは違う。そもそもここに来るのは今が初めてだよ」 #wsb_txt

2016-07-21 20:39:21
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「あれハ」「……間違いなくサヴァイヴァー・ドージョーだ」快復したビジュツケイは絵に触れる。「絵の具も乾ききっていない。この胡乱な絵柄……いったい」ビジュツケイは右端を見た。「生」の文字が入っている。「…………ペンネームか?だめだ、私にはわからないよピカソ」 #wsb_txt

2016-07-21 20:45:22
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「汚らわしい絵ですね」不意に背後から何かが動く音がする。重い扉が開いたのである。眩しい光とともに、サブジュゲイターが姿を現した。「サブジュゲイター=サン……!」「逃がしませんよミルストーン=サン。貴方には、利用価値がある故に」サブジュゲイターは目を光らせた。 #wsb_txt

2016-07-21 20:47:58
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ミルストーンが警棒を構える。「無駄ですよ。貴方はバイオニンジャ!ヨロシ・ジツの持ち主である私に敵うとでも思いましたか?それとウバイ・クランのニンジャ。貴方はここで死になさい」ビジュツケイはその言葉を聞き、無造作にジツを発動した。絵の具がトゥララめいて飛ぶ。 #wsb_txt

2016-07-21 20:51:03
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サブジュゲイターは絵の具を掴み、捨てる。「諦めなさい」サブジュゲイターが掌をミルストーンに向け、ヨロシ・ジツを「大変です!」不意に部下のクローンヤクザが叫んだ。「何事です」「カイジュウがプラントに接近中!」「迎撃可能距離を超えています!」「……!」 #wsb_txt

2016-07-21 20:56:20
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プラント内が大きく揺れる!「まさカ」ミルストーンは笑顔を作った。「ビジュツケイ=サン、助けダ!助けが来たゾ!」「助け?フートンドライヤー=サンか?」「違ウ!」「何をごちゃごちゃと!」サブジュゲイターが功を焦りジツを行使せんとする!しかし!「GRRRRRR!」 #wsb_txt

2016-07-21 20:58:22
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「「「アバーッ!」」」CLASH!プラントの廊下ごとクローンヤクザ群を食いちぎったのはフールウィルム!サブジュゲイターが振り向く!「何……!」そしてフールウィルムの背中から赤い宇宙服めいた装束を着たニンジャが回転飛び降りした。「ドーモ、フートンドライヤーです」 #wsb_txt

2016-07-21 21:02:01
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「ヌゥーッ……!」サブジュゲイターが唸る。「サブジュゲイター=サン。フートンドライヤーは貴様との戦いを望んでおらぬ。貴様とて深手を負うつもりはなかろう」フートンドライヤーが静かに言う。「何を」「フートンドライヤーはフートンを乾かす者だ。故に」 #wsb_txt

2016-07-21 21:04:33
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フートンドライヤーは道を開けるように一歩横へ。「征け」「…………」サブジュゲイターは敗北を噛み締めるような、プライドを傷つけられた男の目をした。フートンドライヤーはそれを見、意に介さぬ仕草をした。ミルストーンもビジュツケイも、フールウィルムも。それを黙ってみた。 #wsb_txt

2016-07-21 21:07:24
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サブジュゲイターは去った。フールウィルムの突撃によってプラントには甚大なダメージが残り、もはや再生は不可能であった。「すまなイ」ミルストーンはフールウィルムの額に乗り、そう呟いた。「GRRRRRR……」フールウィルムは「気にするな」という意の声を発した。 #wsb_txt

2016-07-21 21:12:18
🦐 @ruru_rururu_ha

【プロフェクト・ア・フォレスト】終わり。 このままエピローグヘ #wsb_txt

2016-07-21 21:16:55
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【プロフェクト・ア・フォレスト】エピローグ #wsb_txt

2016-07-21 21:18:01
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『モシモシ、モシモシ?モシモシ』「そんなに言わずとも聞こえておるぞエンデューロ=サン」フートンドライヤーはヘルメット側面の端末を操作しつつデジタル音声を口にする。「オヌシがIRC音声通信とは珍しきかな」『なんとかした』「………………そうか……」 #wsb_txt

2016-07-21 21:22:20
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『届いているのか』「届いている。これで遠隔での連絡手段が取れたということだ」フートンドライヤーは満足げに頷いた。「それで用件は?」『用件も何も、今の今まで何をしていた。依頼が入っているというに』フートンドライヤーはFFDS依頼用受信BOXを見る。「ムムッ!」 #wsb_txt

2016-07-21 21:26:04
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フートンドライヤーは直様ミルストーンのバイオフートンの乾かしを始めた。「急用ができた。今すぐフートンが湿っている者のところへ出向かなければならない」「フートンドライヤー=サン。その熱風、音どうにかならないのかね」ビジュツケイが筆を巧みに動かしながら言った。 #wsb_txt

2016-07-21 21:28:27
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「……ならぬ」「……そうか。それならば仕方ないな!そうだろうミケランジェロ」ビジュツケイは苦笑しながらキャンパスに絵を描いていく。ロバ頭のバイオニンジャと、巨大なゾンビーニンジャ・ドラゴンの絵である。「フートンドライヤーはその絵を賞賛する」「有難いね」 #wsb_txt

2016-07-21 21:30:20
🦐 @ruru_rururu_ha

「ウマイ」ミルストーンがバイオパンダの燻製を食べながら言った。「ありがとウ。フートンドライヤー=サン」「この熱風をフートン以外に使うのはこれで最後だ。わかったか」「ウム。ウム。しばらクはカリができなイ。非常にありがたイ」「そうか。それならば良い」 #wsb_txt

2016-07-21 21:32:14
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フートンドライヤーはフートンを乾かしに去った。「オタッシャデー!」その声にはソンケイがあった。作品を仕上げたビジュツケイは「この絵を君にプレゼントしよう」と、ミルストーンとフールウィルムが描かれた素晴らしい絵画を譲った。「ありがとウ……」「色々迷惑をかけた」 #wsb_txt

2016-07-21 21:33:30
🦐 @ruru_rururu_ha

「オタッシャデ」「オタッシャデー」ビジュツケイは去って行った。ミルストーンはフールウィルムを見た。フールウィルムは怯えなくなり、帰ると言った。仲間のゾンビーたちがいる場所へ。「そうカ。寂しくなル」短い間の奇妙で、激動な生活が終わりを告げようとしていた。 #wsb_txt

2016-07-21 21:35:41
🦐 @ruru_rururu_ha

ミルストーンとフールウィルムはしばし見つめ合い、そしてミルストーンはフールウィルムの背中に乗った。暫しの温もりであった。ゾンビーに温もりはあるだろうか?それはミルストーンの温もりであったかもしれない。だがそれは、我々には計り知れないことである。 #wsb_txt

2016-07-21 21:37:11
🦐 @ruru_rururu_ha

「……また会おウ!オタッシャデー!」「GRRRRRR!」フールウィルムは唸り、タマチャン・ジャングルをゆっくりと去っていった。ミルストーンは隠していたバイオ・インゴットをかじった。「しょっぱいなア」その呟きがジャングルに木霊した。彼の肩に、ホトトギスが止まった。 #wsb_txt

2016-07-21 21:39:29
🦐 @ruru_rururu_ha

【プロフェクト・ア・フォレスト】終 #wsb_txt

2016-07-21 21:39:57